※この記事には『プロジェクト・ヘイル・メアリー』終盤からラストまでの重大なネタバレがあります。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の終盤では、グレースとロッキーが一度別れたあと、もう一度大きな選択を迫られます。

この記事で扱うのは物語全体のあらすじではありません。

「グレースとロッキーという二人の物語が、最終的にどこへ着地したのか」

に絞って整理します。

結論|グレースは地球ではなく、ロッキーと同じエリドへ行く

二人の結末を最も短く言うと、

グレースは地球帰還よりロッキーの救出を選び、最終的にエリドで暮らします。

ロッキーも生存します。

そのため、「どちらかが犠牲になって別れる」という終わり方ではありません。

二人はタウ・セチでの共同研究を終えたあと一度は別れますが、それが最後の別れにはならないのです。

二人の物語は「任務成功」で終わらない

タウ・セチでグレースとロッキーが目指したのは、アストロファージによる危機への対抗手段を見つけることでした。

そして二人は、タウメーバを利用するという解決策へ到達します。

ここだけを見れば、共同研究は成功です。

普通ならこの時点で、

グレース → 地球
ロッキー → エリド

へ帰れば物語は終わります。

実際に二人は、それぞれの故郷へ向かって出発します。

一度はグレースとロッキーが別れる

研究を終えた段階では、二人が同じ場所へ行く理由はありません。

グレースには地球。

ロッキーにはエリド。

それぞれ救わなければならない故郷があります。

そのため、二人は別々の方向へ進み始めます。

この時点では、グレース自身も地球へ帰るルートに入っています。

グレースが気づいたのはロッキーの帰還不能だった

ところが、ロッキーの船には帰還を妨げる問題が起こることが分かります。

原因となるのが、二人が希望として持ち帰ろうとしていたタウメーバです。

つまり、

危機を救うために手に入れたものが、そのままではロッキーを故郷へ帰れなくする

という状況になります。

ここからグレースの最後の選択が始まります。

グレースは地球への進路を捨てる

グレースはロッキーの危機を知ると、そのまま地球へ進むことを選びません。

進路を変え、ロッキーを助けに向かいます。

ただし、地球を見捨てるわけではありません。

地球へ必要な研究成果を届ける手段を残したうえで、自分自身はロッキーの救助へ向かいます。

なぜグレースがそこまでしてロッキーを選んだのかは、こちらで詳しく考察しています。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』グレースはなぜロッキーを助けに戻った?最後の決断を考察

ロッキーは死亡しない

グレースはロッキーのもとへ戻り、救助します。

そのため、

ロッキーは終盤で死亡しません。

一度別れた二人はここで再び一緒になります。

この再会によって物語の目的も変化します。

グレースの目的地は、もう地球ではありません。

二人が最後に向かったのはエリド

ロッキーを助けたあと、二人が目指すのはロッキーの故郷であるエリドです。

つまり最終的な進路は、

地球 ← グレース

ではなく、

グレース+ロッキー → エリド

になります。

ロッキー側の結末や、エリドがどうなったのかはこちらの記事で詳しく整理しています。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ロッキーは最後どうなった?エリド星を救えたのか解説

グレースの最後の居場所はエリド

グレースはエリドへ到達し、そこで生活を続けます。

もちろんエリドは人間向けの環境ではありません。

そのため、グレースが生きられる専用の生活環境が用意されます。

ここで重要なのは、グレースが単に「救助された客人」としてエリドに滞在しているだけではないことです。

彼はそこで、新しい日常を持つようになります。

ラストのグレースは再び教師になっている

グレースがエリドでしていることは、宇宙船の操縦でも、地球帰還の準備でもありません。

教師として科学を教えています。

宇宙へ来る前のグレースも教師でした。

そして地球から遠く離れたエリドでも、再び「教える人」として暮らしているわけです。

このラストが持つ意味についてはこちらで分けて考察しています。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ラストでグレースが教師をしている意味は?最後の場面を考察

グレースが帰らなくても地球救済は失敗していない

グレース本人は地球へ戻りません。

しかし、それと「地球を救えなかった」は同じ意味ではありません。

必要な研究成果は地球へ届けられるため、地球側にも解決の可能性が残されます。

そのため、グレースの最後の選択は、

地球かロッキーか、どちらか一方だけを完全に捨てる選択ではありません。

自分自身はロッキーへ向かいながら、任務の成果は地球へ残しています。

「エリドにいる」と「永遠に地球へ帰らない」は別

ラスト時点で確認できるのは、グレースがエリドで生活していることです。

一方で、その後いつか地球へ戻るのかという問題は別になります。

地球帰還についてはこちらの記事に分けています。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』グレースは地球に帰った?ラストの意味を解説

グレースとロッキーの結末を7段階で整理

  1. タウ・セチでアストロファージ対策を見つける
  2. グレースとロッキーがそれぞれの故郷へ出発する
  3. ロッキーの帰還に重大な問題があると判明する
  4. グレースが地球への進路を変更する
  5. ロッキーを救助する
  6. 二人でエリドへ向かう
  7. グレースがエリドで教師として暮らす

まとめ|二人の「別れ」が最後ではなかった

グレースとロッキーは、共同研究を終えた時点では別々の故郷へ帰ろうとします。

しかしロッキーの危機によって、その予定は変わります。

グレースは地球帰還よりもロッキーの救助を選び、二人は再び合流。

最終的にロッキーはエリドへ帰り、グレースもエリドで新しい生活を始めます。

任務を終えたから別れるのではなく、一度別れたあとに再び相手を選ぶ。

それがグレースとロッキーの結末です。


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