※この記事では『新参者』『麒麟の翼』『祈りの幕が下りる時』のシリーズ構成に触れています。

映画『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』を観ようとして、「『新参者』を先に見ないと分からない?」「『祈りの幕が下りる時』とはどうつながっているの?」と気になった方もいるでしょう。

結論からいうと、『麒麟の翼』単独でも事件の内容は理解できます。ただし『新参者』から順番に見ると、加賀恭一郎と日本橋の関係やシリーズの人物関係がより分かりやすくなります。

そして『祈りの幕が下りる時』は、映像版『新参者』シリーズの完結編として制作されています。

この記事でわかること

  • 『麒麟の翼』は『新参者』の続編なのか
  • 『新参者』を見ないと理解できないのか
  • 『祈りの幕が下りる時』とのつながり
  • 映像版シリーズを見るおすすめの順番
  • 『麒麟の翼』だけ観ても楽しめるのか

『麒麟の翼』は『新参者』シリーズの劇場版

『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』は、そのタイトル通り、阿部寛が加賀恭一郎を演じる『新参者』シリーズの映画作品です。

ドラマ『新参者』は2010年にTBSで放送されました。

加賀が日本橋署へ異動し、人形町を舞台に事件を追う作品です。

その映像シリーズの流れの中で、2012年に公開された映画が『麒麟の翼』です。

『麒麟の翼』だけ観てもストーリーは分かる?

『麒麟の翼』から観ても、青柳武明殺害事件そのものは理解できます。

被害者の青柳家や八島冬樹、中原香織など、この映画の事件に直接関わる主要人物は作品内で描かれます。

そのため「ドラマ全話を見ないと犯人や結末が分からない」という作りではありません。

まず映画を一本観たいという方が『麒麟の翼』から入っても問題ありません。

『新参者』を先に見ると何が分かりやすくなる?

先に『新参者』を見ておくメリットは、加賀恭一郎(阿部寛)がどのような刑事なのかを理解できることです。

加賀は証拠だけを機械的に追うのではなく、事件によって傷ついた人や、その人物がなぜその行動を取ったのかまで追います。

『麒麟の翼』でも、青柳が刺されたあと8分間歩いた理由や、七福神巡りの意味を追うことで真相へ近づきます。

『新参者』を見ていると、この捜査方法が加賀らしいことも分かります。

映像版『新参者』シリーズの順番

公開・放送の流れを中心に見るなら、次の順番が分かりやすいです。

  1. ドラマ『新参者』(2010年)
  2. スペシャルドラマ『赤い指〜「新参者」加賀恭一郎再び!』(2011年)
  3. 映画『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』(2012年)
  4. スペシャルドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』(2014年)
  5. 映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)

ただし、『赤い指』や『眠りの森』は原作シリーズ上の位置と映像版の放送順が同じという意味ではありません。

映像作品を楽しむ目的なら、上記の放送・公開順で見ると流れを追いやすくなります。

『麒麟の翼』と『祈りの幕が下りる時』は事件が直接続いている?

青柳武明殺害事件が、そのまま『祈りの幕が下りる時』へ続くわけではありません。

『祈りの幕が下りる時』では別の事件が描かれます。

そのため『麒麟の翼』の犯人が次の映画でも再び事件を起こす、といった直接的な続編ではありません。

つながっているのは、主人公の加賀恭一郎や日本橋を中心とするシリーズの世界です。

『祈りの幕が下りる時』では加賀自身の謎が描かれる

『麒麟の翼』では、加賀は青柳家の親子関係を解き明かす側にいます。

一方、『祈りの幕が下りる時』では加賀自身の家族、とくにこれまで謎として残っていた母親の失踪が事件とつながっていきます。

さらに、加賀がなぜ日本橋署の「新参者」になったのかという理由にも踏み込んでいきます。

そのため『新参者』から『麒麟の翼』を経て『祈りの幕が下りる時』まで見ると、事件だけでなく加賀自身の物語も一本につながります。

『麒麟の翼』と『祈りの幕が下りる時』には共通するテーマもある

二作品では事件そのものは異なります。

しかし、どちらも家族の知らなかった過去や、親と子の関係が重要になります。

『麒麟の翼』では青柳武明と悠人。

『祈りの幕が下りる時』では加賀自身の家族。

事件を解くことで、登場人物が知らなかった家族の姿まで明らかになっていくところには共通点があります。

『麒麟の翼』を観たあと『祈りの幕が下りる時』を見るのがおすすめ

『祈りの幕が下りる時』は、TBS公式でも『新参者』シリーズの完結編として位置づけられています。

そのためシリーズをこれから見るなら、『麒麟の翼』より先に『祈りの幕が下りる時』を見るよりも、公開された流れに沿って進む方が加賀の物語を理解しやすくなります。

特に日本橋という舞台がなぜ加賀にとって重要なのかを考えると、前の作品を知っていることで完結編の意味も深まります。

原作の加賀恭一郎シリーズは映像版よりさらに長い

東野圭吾の原作では、加賀恭一郎は『新参者』以前から複数の作品に登場しています。

そのため「加賀恭一郎シリーズ=ドラマ『新参者』から始まったシリーズ」ではありません。

『新参者』は原作シリーズの一作品であり、『麒麟の翼』も同じ加賀恭一郎シリーズに属します。

映画から加賀に興味を持った方は、原作シリーズをさかのぼって読む楽しみ方もできます。

まとめ|『麒麟の翼』単独でも楽しめるがシリーズ順ならさらに分かりやすい

『麒麟の翼』は単独でも事件の始まりから結末まで理解できる作品です。

ただし映像版『新参者』シリーズとして見るなら、ドラマ『新参者』から公開・放送順に進むことで、加賀恭一郎という人物や日本橋との関係がより分かりやすくなります。

そして最後に『祈りの幕が下りる時』を見ることで、加賀自身に残されていた大きな謎へつながります。

『麒麟の翼』の事件そのものを整理したい方は、『麒麟の翼』ネタバレ解説|犯人・事件の真相・結末・ラストまで完全整理もあわせてご覧ください。

東野圭吾の原作『麒麟の翼』を読む

映像版から加賀恭一郎シリーズに興味を持った方は、原作小説を読むと加賀の捜査や人物像をさらに深く楽しめます。

映画『麒麟の翼』を観たい方へ

『新参者』シリーズを順番に楽しみたい方や、『祈りの幕が下りる時』を見る前に『麒麟の翼』を確認したい方は、ディスカスでDVD・Blu-rayの取り扱いを確認してみてください。