※この記事には映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のラストまで重大なネタバレがあります。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で、グレースと並ぶもう一人の主人公とも言えるロッキー。

地球人ではありません。

しかし物語が進むほど、グレースにとってかけがえのない存在になります。

終盤ではロッキーの宇宙船に大きな問題が発生します。

ロッキーは最後に死んでしまったのでしょうか。

そして、ロッキーが命をかけて救おうとしていた故郷エリドは助かったのでしょうか。

結論|ロッキーは生き残り、エリドへ帰る

ロッキーは、

最終的に生き残ります。

しかもグレースと一緒に故郷エリドへ帰還。

タウメーバというアストロファージへの対抗策も持ち帰るため、

エリド文明も救われます。

ロッキーはなぜタウ・セチへ来ていた?

ロッキーの故郷エリドでも、地球と同じような危機が発生していました。

恒星のエネルギーがアストロファージによって失われていたからです。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ロッキーの母星エリドはなぜ危機だった?地球との共通点を解説

ロッキーも故郷を救う最後の希望だった

グレースが地球代表なら、ロッキーはエリド側の代表です。

偶然、二つの文明が同じ場所へ、同じ問題を解決するためにやって来ました。

グレースとロッキーは協力する

最初は言葉も通じません。

しかし二人は、数学や物理を利用して意思疎通を始めます。

やがて言葉も理解できるようになり、本格的な共同研究へ進みます。

二人でタウメーバを発見

最大の成果が、

タウメーバ。

アストロファージを捕食する微生物です。

これを利用すれば、地球とエリドの両方でアストロファージを減らせる可能性があります。

ロッキーはタウメーバを持ってエリドへ帰ろうとする

実験に成功したあと、二人は別れます。

グレースは地球へ。

ロッキーはエリドへ。

これで任務成功に見えます。

しかしロッキーの船には致命的な弱点があった

問題はタウメーバの進化です。

タウメーバは、実験の過程でロッキーの宇宙船に使われている特殊素材を通過できる性質を獲得します。

ロッキーの燃料もアストロファージ

タウメーバが船内へ入り込むと、

燃料のアストロファージまで食べてしまいます。

燃料を失えば、ロッキーはエリドへ帰れません。

ロッキー自身は問題に気づけない

すでにグレースとロッキーは離れています。

通信できる距離でもありません。

グレースだけが後から危険へ気づきます。

グレースには見捨てる選択肢もあった

グレース自身は地球へ帰れる可能性があります。

そのまま進めば、長いミッションを終えて故郷へ戻れる。

しかしロッキーは死ぬ可能性が高い。

グレースはロッキーを助けに戻る

グレースは、地球への帰還よりロッキー救出を選びます。

タウメーバと研究成果は無人探査機へ託し、自分はロッキーのもとへ向かいます。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』グレースはなぜロッキーを助けに戻った?最後の決断を考察

グレースはロッキーを救うことに成功

ロッキーは遭難状態になりますが、グレースが追いつきます。

その結果、ロッキーは命を取り留めます。

今度はグレースがロッキーの故郷へ行く

二人は地球ではなくエリドへ向かいます。

グレースは人類代表として帰還するのではなく、

エリドで暮らす最初の人間

になります。

エリドは救われた?

救われます。

ロッキーとグレースがタウメーバを持って帰ったことで、エリド側もアストロファージへの対抗策を手に入れます。

ロッキーはその後もグレースと会っている

ラストでも二人の友情は続いています。

ミッション中だけの一時的な関係ではありません。

ロッキーにはエリドでの生活が戻る

ロッキーは故郷へ戻り、自分の社会へ復帰します。

それでもグレースとの交流を続けます。

ロッキーはグレースの命も救っている

二人の関係は、グレースだけがロッキーを助けたものではありません。

物語途中では、ロッキーも危険を承知でグレースを助けます。

つまり最後の救出は、

以前ロッキーがしてくれたことを、今度はグレースが返す

構造にもなっています。

二人は何度もお互いを助けている

科学実験。

宇宙船の修理。

生命の危機。

一方が困れば、もう一方が助ける。

種族の違いより、協力関係の方が大きくなっていきます。

ロッキーはグレースにとって「研究対象」ではない

異星人を初めて発見した科学者なら、普通は研究対象として見る場面も考えられます。

しかし物語が進むにつれ、ロッキーは、

友達。

共同研究者。

命を預けられる相棒。

になります。

だからグレースは地球帰還を捨てられた

ここからは考察です。

相手が「知らない異星人」なら、グレースが同じ選択をしたかは分かりません。

しかしロッキーはもう、抽象的なエリド文明の一員ではありません。

目の前にいる親友。

だから見捨てられません。

ロッキー一人を救うことがエリド全体を救うことにもなる

しかもロッキーはタウメーバをエリドへ届ける役割を持っています。

ロッキーを救うことは、

エリド文明全体を救うこと。

でもあります。

地球とエリドはどちらか一方しか救えなかった?

最終的には違います。

グレースは、

地球へ探査機。

エリドへ自分とロッキー。

という二つのルートを使います。

結果的に二つの文明が生き残る

人類。

エリド人。

本来なら互いの存在すら知らなかった二つの文明が、同じ危機をきっかけに生き残ります。

ロッキーは最後に死ぬキャラクターではない

途中では何度も危険な状況になります。

終盤では特に「もう助からないのでは」と思わせる展開があります。

しかし最後には生存。

しかもグレースとの友情も続きます。

まとめ|ロッキーは生還し、エリドも救われる

ロッキーの最後を整理すると、

タウメーバを発見。

エリドへ帰ろうとする。

タウメーバによる燃料問題が発生。

宇宙で遭難する。

グレースが地球への帰還を諦めて救助。

二人でエリドへ帰還。

タウメーバによってエリドも救われる。

という流れです。

ロッキーは単なる「宇宙人キャラクター」ではありません。

グレースに、

自分以外の誰かのために、自分自身で犠牲を選ぶこと

を教えた存在でもあります。

だからこそ二人とも生き残り、同じ星でその後も友情を続けるラストには大きな意味があります。


ロッキーとグレースの結末を原作で読みたい方へ

ロッキーの危機からグレースの救出、エリドでのその後までは原作下巻でじっくり描かれています。

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