※この記事は『救命病棟24時』第5シリーズまでのネタバレを含みます。

2013年に放送された『救命病棟24時』第5シリーズには、それまでのシリーズと比べて大きな変化があります。

江口洋介さん演じる進藤一生が登場せず、松嶋菜々子さん演じる小島楓が単独で主人公を務めていることです。

そのため、

「なぜ第5シリーズは松嶋菜々子が主演なの?」

「江口洋介がいないから急きょ変更された?」

「進藤先生がいなくなって何が変わった?」

と疑問に思った方も多いでしょう。

まず重要なのは、

松嶋菜々子さんが主演になった制作上の理由について、フジテレビ公式から詳しい説明は確認できない

ということです。

そのためこの記事では、公式に確認できる事実と、物語上どのような意味があったのかという考察を分けて整理します。

結論|第5シリーズは小島楓を主人公にした正式な新シリーズ

第5シリーズの主人公は小島楓です。

フジテレビ公式でも、

「今作の主人公は松嶋菜々子演じる小島楓」

と明確に紹介されています。

楓は国立湊大学附属病院救命救急センターで、医局長として新しい救命チームを作ることになります。

江口洋介が出演しなかった理由とは別に考える必要がある

第5シリーズに江口洋介さんが出演していないのは事実です。

しかし、

「江口洋介が出演できなくなったから松嶋菜々子が急きょ主演になった」

と公式に発表されているわけではありません。

この点は分けて考える必要があります。

▶ 『救命病棟24時』江口洋介が第5シリーズにいなかった理由は?進藤一生はどこへ行った?

第5シリーズの公式な主演は松嶋菜々子

第5シリーズは2013年に放送。

公式に掲載されている主要キャストは、

  • 松嶋菜々子
  • 佐々木蔵之介
  • 風間俊介
  • 芦名星
  • 波瑠
  • 段田安則
  • 時任三郎

などです。

江口洋介さんは出演していません。

小島楓は第1シリーズでは研修医だった

第5シリーズだけを見ると、小島楓は最初から頼れる救命医だったように見えるかもしれません。

しかし第1シリーズでは研修医です。

進藤一生の指導を受け、失敗しながら救命を学んでいきました。

その楓が第5シリーズでは医局長になっています。

▶ 『救命病棟24時』小島楓の成長まとめ|研修医から救命医へどう変わった?

第5シリーズは「小島楓の成長の到達点」とも考えられる

ここからは考察です。

シリーズを第1作から見ると、第5シリーズで楓が主人公になることには大きな意味があります。

かつては進藤に教えてもらわなければ動けなかった研修医。

その人物が14年後には、

自分が救命チームを率いる立場

になっています。

この変化そのものが、長寿シリーズならではの物語です。

進藤一生がいないことで何が変わった?

最大の違いは、

「最後は進藤が何とかしてくれる」という構造がなくなった

ことです。

進藤は圧倒的な技術と判断力を持つ救命医です。

どんな難しい状況でも、視聴者には「進藤なら何とかするのでは」という安心感があります。

しかし第5シリーズには進藤がいません。

判断を下すのは楓自身

第5シリーズの楓は医局長です。

患者への治療だけではありません。

スタッフ。

若い医師。

センター全体。

さまざまな問題について自分で判断しなければなりません。

第1シリーズとは完全に立場が逆転しています。

第5シリーズのテーマは「チーム作り」

公式紹介でも、第5シリーズでは、楓がチームワークのまとまっていない救命センターで苦悩しながら新しい救命チームを作っていくことが示されています。

つまり、個人の天才的な能力だけではなく、

どうすればチームとして患者を救えるのか

が大きなテーマです。

時任三郎演じる夏目衛も重要人物

第5シリーズでは時任三郎さん演じる夏目衛が登場します。

夏目は臓器提供に関する経験を持つ医師として救命センターへ招かれます。

経験豊富な医師であり、楓とは違った視点からチームへ関わります。

夏目は「進藤の代役」なの?

公式には、夏目衛が進藤一生の代役として作られた人物だとは発表されていません。

そのため「進藤の代わり」と断定することはできません。

ただ、経験豊富な救命医という意味では、進藤不在のシリーズに安定感を与える人物になっています。

第5シリーズでは楓の「女性としての生き方」も描かれる

公式紹介では、第5シリーズについて、

楓が医師としてだけでなく、女性としての生き方にも悩む

ことが説明されています。

救命医として成功することだけが人生なのか。

責任ある立場で働き続ける中で、楓自身の生き方も問われます。

進藤中心の物語から楓中心の物語へ

ここからは考察です。

進藤一生は完成度の高い救命医として登場します。

一方、楓は視聴者と一緒に成長してきた人物です。

第5シリーズで主人公を楓へ移したことで、

「救命医として完成された人物を見る物語」から「チームを率いる人物の葛藤を見る物語」

へ重心が変わったように感じます。

「進藤がいない救命病棟24時」は別作品なの?

第5シリーズは正式な連続ドラマ第5シリーズです。

進藤がいなくても、

  • 救命救急
  • 患者と家族
  • 医師や看護師の葛藤
  • 命を救うという責任

というシリーズの根本的なテーマは受け継がれています。

第6シリーズでは江口洋介と松嶋菜々子が再びダブル主演

そして2026年の第6シリーズでは、江口洋介さん演じる進藤一生が復帰します。

松嶋菜々子さん演じる小島楓とのダブル主演です。

二人が同じシリーズで共演するのは2010スペシャル以来、約16年ぶりとなります。

第5シリーズを見ておくと第6シリーズの楓がより分かる

ここからは考察です。

第6シリーズで進藤と楓が再会するとき、楓はもう進藤に教えてもらう研修医ではありません。

第5シリーズで一人でチームを率いた経験があります。

そのため第5シリーズを知っていると、

二人の立場がどれほど変わったか

がより分かりやすくなると思います。

まとめ|第5シリーズは小島楓が自分で救命を背負う物語

『救命病棟24時』第5シリーズの主人公は松嶋菜々子さん演じる小島楓です。

ただし、

なぜ松嶋菜々子さん単独主演になったのかという制作上の詳しい理由は、公式には確認できません。

江口洋介さん不在の理由についても公式説明はありません。

一方、物語を見ると、第5シリーズは小島楓の成長を描くうえで非常に大きな意味があります。

研修医だった楓が、進藤のいない現場で医局長としてチームを率る。

第1シリーズから続いてきた楓の成長が、大きな到達点を迎えたシリーズだと考えられます。

『救命病棟24時』を見たい方へ

第5シリーズだけでなく、第1シリーズから小島楓の成長を振り返ると物語の変化がより分かります。

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