『汝、星のごとく』続編『星を編む』とは?その後の物語を解説
※この記事には『汝、星のごとく』『星を編む』の内容に触れるネタバレがあります。
『汝、星のごとく』を最後まで読んで、
「暁海は櫂の死後どうなった?」
「北原先生との関係は?」
「櫂の作品はその後どうなった?」
と気になった方も多いと思います。
実は『汝、星のごとく』には、正式な続編があります。
それが凪良ゆうさんの『星を編む』です。
『星を編む』は『汝、星のごとく』の正式な続編
講談社は『星を編む』を、『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語として紹介しています。
つまり、世界観が似ているだけの別作品ではありません。
櫂や暁海、北原先生など『汝、星のごとく』の登場人物につながる正式な続編です。
『星を編む』には3つの物語が収録されている
『星を編む』には、3つの物語が収録されています。
「春に翔ぶ」
「星を編む」
「波を渡る」
それぞれ違う人物を中心に、『汝、星のごとく』では描ききれなかった部分が描かれます。
「春に翔ぶ」|北原先生の過去
「春に翔ぶ」では、櫂と暁海を支えてきた北原先生の過去が描かれます。
北原先生がどのような経験をしてきたのか。
なぜ生徒たちに対してあのような距離感で接するのか。
『汝、星のごとく』だけでは分かりにくかった北原先生という人物を、より深く理解できる物語です。
「星を編む」|櫂の作品をつないだ編集者たち
表題作「星を編む」では、櫂の仕事を支えた編集者たちが中心になります。
漫画原作者・作家となった櫂。
しかし櫂が亡くなった後も、作品は自動的に世の中へ残るわけではありません。
櫂が残した才能や作品を、編集者たちが次へつないでいきます。
講談社はこの章を、「才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語」と紹介しています。
櫂が死んでも作品は残る
『汝、星のごとく』では櫂は最後に亡くなります。
しかし、人が亡くなったからといって、その人が作ったものまで消えるわけではありません。
「星を編む」では、櫂が残した作品や才能を別の人たちが守り、次の読者へつないでいく姿が描かれます。
これは『汝、星のごとく』の「星」というテーマにもつながっています。
「波を渡る」|暁海のその後
そして『汝、星のごとく』の続きを最も直接的に描くのが「波を渡る」です。
櫂が亡くなった後も、暁海の人生は続きます。
講談社もこの物語について、
「愛の果てにも暁海の人生は続いていく」
と紹介しています。
暁海は櫂の死後、北原先生のもとへ戻る
櫂の最後を見届けた暁海ですが、人生そのものがそこで止まるわけではありません。
暁海には北原先生との結婚生活があります。
櫂を愛したことと、北原先生との人生は、どちらか一方を消さなければ成立しないものではありません。
『星を編む』では、その後の暁海と北原先生の関係がさらに描かれます。
暁海と北原先生は離婚する?
続編では、暁海と北原先生の関係も大きく動きます。
2人はもともと、一般的な恋愛結婚とは違う形で結婚しています。
しかし長い時間を一緒に過ごす中で、その関係は少しずつ変化していきます。
最終的に2人は離婚せず、互いへの気持ちを改めて確認していくことになります。
北原先生は櫂の代わりではない
ここで重要なのは、北原先生が櫂の代わりになるわけではないということです。
暁海にとって櫂は、人生の中で消えることのない特別な存在です。
しかし、それとは別の形で北原先生も大切な存在になります。
一人の人間が、一生で一人だけしか大切にできないわけではありません。
『星を編む』は、そのことをよりはっきり描いています。
『汝、星のごとく』だけでも物語は完結している
『星を編む』を読まなければ『汝、星のごとく』が理解できないわけではありません。
『汝、星のごとく』だけでも、櫂と暁海の物語は一つの結末を迎えています。
ただし、
「北原先生はなぜあんな生き方ができるのか」
「櫂の作品はどうなったのか」
「暁海はその後幸せになったのか」
まで知りたい方には、『星を編む』が重要です。
『星を編む』というタイトルの意味
『汝、星のごとく』では、人にとって大切な存在が「星」として描かれます。
続編では、その星を一つだけで終わらせず、誰かから誰かへつないでいく物語になります。
人が残したものを別の人が受け取り、それをまた次へ渡していく。
複数の星をつないで物語を作るような意味が、『星を編む』というタイトルには込められていると考えられます。
櫂の物語は死んだ後も続いている
櫂本人は亡くなります。
しかし、暁海の記憶の中にも、櫂が残した作品の中にも、櫂は存在し続けます。
編集者が作品をつなぎ、暁海がその後の人生を生きることで、櫂の存在もまた未来へ残ります。
映画を見た後に読むのもおすすめ
映画『汝、星のごとく』で初めて作品を知った方にも、『星を編む』はおすすめです。
映画で櫂と暁海の物語に惹かれた場合、その後の人生まで知ることで『汝、星のごとく』の印象も変わってきます。
特に北原先生の見え方は、続編を読むことでかなり変わる可能性があります。
読む順番は『汝、星のごとく』→『星を編む』
読む順番は、
1. 『汝、星のごとく』
2. 『星を編む』
の順番がおすすめです。
『星を編む』には前作の重大な結末が含まれているため、先に続編を読むと『汝、星のごとく』の展開が分かってしまいます。
まとめ
『星を編む』は、『汝、星のごとく』の正式な続編です。
「春に翔ぶ」では北原先生の過去。
「星を編む」では櫂が残した作品をつなぐ編集者たち。
「波を渡る」では櫂の死後も続いていく暁海の人生が描かれます。
『汝、星のごとく』が櫂と暁海の15年間を描く物語なら、『星を編む』はその2人が周囲の人々に残したものまで描く作品です。
櫂が亡くなったあとも、物語は終わっていません。
その先まで知りたい方にとって、『星を編む』は非常に重要な一冊です。
まずは『汝、星のごとく』から読みたい方へ
『星を編む』は『汝、星のごとく』を読んでからの方が、それぞれの人物の思いや選択を深く理解できます。
映画をきっかけに作品を知った方も、まず原作で櫂と暁海の15年間を読んでから続編へ進むのがおすすめです。
