※この記事には『鬼滅の刃 無限城編』の善逸と獪岳の過去についてネタバレがあります。

無限城で我妻善逸の前に現れる上弦の陸・獪岳。

善逸は獪岳を、

自分の「兄弟子」

として知っています。

しかし二人は性格も、使える雷の呼吸も、考え方も正反対。

なぜ獪岳は善逸の兄弟子になったのでしょうか。

結論|獪岳が善逸より先に桑島慈悟郎へ弟子入りしていたから

「兄弟子」という言葉は、血のつながった兄という意味ではありません。

同じ師匠から学ぶ弟子のうち、先に入門した者

を兄弟子と呼びます。

獪岳は善逸より先に、元・鳴柱の桑島慈悟郎から雷の呼吸を学んでいました。

そのため善逸にとって獪岳は兄弟子です。

獪岳と善逸に血縁関係はない

二人は本当の兄弟ではありません。

同じ桑島のもとで修行した、

兄弟弟子

です。

師匠・桑島慈悟郎とは誰?

桑島慈悟郎は、かつて鬼殺隊で鳴柱を務めた剣士です。

引退後は育手となり、雷の呼吸を後進へ教えています。

善逸は桑島を、

「じいちゃん」

と呼んで慕っています。

善逸にとって桑島は家族のような存在

善逸には、幼い頃から頼れる家族がほとんどいません。

桑島は善逸を厳しく叱りながらも、決して見捨てませんでした。

修行から逃げる。

泣く。

弱音を吐く。

それでも善逸を鍛え続けます。

獪岳も同じ桑島から雷の呼吸を学んだ

獪岳も雷の呼吸の剣士として桑島のもとで修行します。

ただし二人には、大きな違いがあります。

獪岳は壱ノ型だけ使えない

獪岳は、

弐ノ型。

参ノ型。

肆ノ型。

伍ノ型。

陸ノ型。

を使用できます。

しかし、

雷の呼吸の基本である壱ノ型だけ使えません。

善逸は壱ノ型しか使えない

善逸は正反対です。

弐ノ型以降を習得できず、

壱ノ型「霹靂一閃」しか使えません。

二人を合わせると雷の呼吸を補い合う関係

獪岳は壱ノ型以外。

善逸は壱ノ型だけ。

二人は、できることとできないことがきれいに分かれています。

桑島はどちらか一人だけを選ばなかった

桑島は、獪岳だけを後継者にするわけでも、善逸だけを後継者にするわけでもありません。

二人に雷の呼吸を継いでほしい

と考えます。

これが獪岳には耐えられなかった

獪岳からすれば、

自分は善逸より先に修行している。

多くの型を使える。

努力もしている。

それなのに、壱ノ型しか使えず泣いてばかりいる善逸と同格の後継者にされる。

強い不満と劣等感につながります。

善逸は獪岳をどう思っていた?

善逸も獪岳を好きだったとは言えません。

獪岳から厳しく扱われ、嫌われています。

しかし、善逸の感情はそれだけではありません。

善逸は獪岳を尊敬していた

自分ができない型を使える。

修行を続けている。

剣士として優秀。

善逸にとって獪岳は、

嫌いだけれど認めている兄弟子

でもありました。

だから最後まで「兄貴」だった

無限城で二人は敵同士になります。

それでも善逸の中で、獪岳は完全な他人にはなりません。

戦いの最後まで兄弟子としての感情が残ります。

獪岳はどうして鬼になった?

鬼殺隊士となった獪岳は、後に上弦の壱・黒死牟と遭遇します。

圧倒的な実力差を前に、

死ぬより鬼として生きる道

を選びます。

▶ 獪岳はなぜ鬼になった?善逸との違いと悲鳴嶼との過去を解説

獪岳が鬼になったことで桑島の人生も終わる

自分が育てた剣士が鬼になった。

桑島はその責任を取り、切腹します。

この知らせを受けて、善逸の雰囲気が大きく変わります。

善逸が獪岳を倒さなければならない理由

獪岳は鬼になった。

じいちゃんは死んだ。

そして獪岳は雷の呼吸を使う鬼として現れた。

善逸にとっては、

自分たち兄弟弟子の問題を自分で終わらせる

必要があります。

二人の関係は「才能がある兄」と才能がない弟」ではない

一見すると、獪岳の方が多くの型を使えるので、善逸より優秀に見えます。

しかし善逸には、壱ノ型を極限まで磨く才能があります。

さらに、最後には自分で新しい型まで作ります。

善逸が作った漆ノ型「火雷神」

善逸は、

雷の呼吸 漆ノ型「火雷神」

を自分で編み出します。

これは桑島から教わった技ではありません。

▶ 善逸の「火雷神」は誰に教わった技?漆ノ型を自分で作った理由を解説

火雷神は本来、獪岳と肩を並べるための技だった

善逸が火雷神を作った背景には、獪岳への思いがあります。

兄弟子と一緒に桑島の教えを継ぎたい。

そのために自分も新しい型を作る。

しかし実際には、その技を獪岳へ向けることになりました。

なぜ二人はここまで関係がこじれた?

ここからは考察です。

桑島は二人を補い合える弟子として見ていたのかもしれません。

しかし獪岳は、

「自分一人が認められたい」

という気持ちが強い。

一方、善逸は自分に自信がなく、獪岳を上に見ています。

二人とも自分の欠けた部分を受け入れられなかった

獪岳は壱ノ型ができない。

善逸は壱ノ型以外ができない。

善逸は最終的に、できる一つを極めました。

獪岳は、自分に足りないものを抱えたまま強さと評価を求め続けます。

桑島が望んだ未来は実現しなかった

本来なら、

獪岳と善逸の二人で雷の呼吸を継ぐ。

それが桑島の望みでした。

しかし獪岳は鬼になり、善逸がその獪岳を倒すことになります。

まとめ|獪岳が兄弟子なのは、善逸より先に桑島の弟子だったから

獪岳が善逸の兄弟子と呼ばれる理由はシンプルです。

善逸より先に桑島慈悟郎のもとで雷の呼吸を学んでいたから。

二人に血縁関係はありません。

ただし、物語上では家族に近いほど深い関係です。

獪岳は壱ノ型だけ使えない。

善逸は壱ノ型しか使えない。

桑島は二人を一緒に後継者へしようとしました。

その考えを善逸は受け入れた。

獪岳は受け入れられなかった。

この小さな違いが、やがて二人を鬼殺隊と鬼という正反対の場所へ分けることになります。


『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』をもう一度見たい方へ

善逸と獪岳が単なる敵ではなく、同じ師匠の教えを受けた兄弟弟子だと知ってから見ると、二人の言葉や善逸の最後の表情の意味がより分かりやすくなります。