エヴァ・ストラットは何者?なぜ世界中の権限を持っていたのか解説
※この記事には映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のストラットとグレースの関係について重大なネタバレがあります。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』で、地球側の計画をほぼ一人で動かしているように見える人物がいます。
エヴァ・ストラット。
科学者を集める。
各国政府を動かす。
軍を使う。
巨大な施設を作る。
必要なら法律や国境すら越えて判断する。
あまりにも大きな権限を持っているため、
「この人はいったい何者なの?」
「なぜ世界中に命令できるの?」
と疑問に思った人も多いでしょう。
- 結論|ストラットは人類存亡の危機に対応するため、世界規模の特別権限を与えられたプロジェクト責任者
- ストラットは科学者なの?
- 世界中の専門家を強制的に集める
- 人類滅亡まで時間がない
- だから国籍や組織の壁をほとんど気にしない
- ストラットの権限はどこから来た?
- なぜ一人にそこまで権限を集中させた?
- ストラットは「民主的な調整役」ではない
- そのため非常に冷酷に見える
- ストラットとグレースはなぜ一緒に仕事をする?
- グレースはストラットの部下なの?
- ストラットは科学者の意見を無視する人?
- ストラットはなぜグレースを宇宙へ行かせた?
- グレース本人は拒否した
- それでもストラットは行かせる
- これは正しい判断だった?
- でもストラットの立場では「一人対全人類」
- ストラットは悪役なの?
- 自分だけ安全な立場にいる人物でもない
- 「嫌われてもやる人」が必要だった
- グレースとストラットは正反対
- でも目的は同じ
- ストラットがいなければ計画そのものが成立しなかった
- グレースだけでは地球を救えない
- ストラットは「科学を実行可能な計画にする人」
- まとめ|ストラットの巨大な権限は人類滅亡という非常事態のため
- ストラットとグレースの関係を原作で読みたい方へ
- 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をAudibleで聴きたい方へ
結論|ストラットは人類存亡の危機に対応するため、世界規模の特別権限を与えられたプロジェクト責任者
ストラットは、
プロジェクト・ヘイル・メアリー全体を統括する責任者
です。
普通の役人や一国の政治家とは違います。
アストロファージによる太陽減光が、
一国ではなく人類全体の滅亡につながる問題
だったため、世界各国の協力のもとで極めて大きな権限を持たされます。
ストラットは科学者なの?
ストラット自身が、グレースのように実験室でアストロファージを研究する科学者というわけではありません。
彼女の役割は、
必要な専門家を集め、必要な判断を下し、計画全体を前へ進めること。
です。
世界中の専門家を強制的に集める
アストロファージ問題が発覚すると、ストラットは各国の科学者や技術者を招集します。
しかも通常の研究プロジェクトのように、
「参加したい人だけ集める」
という余裕はありません。
人類滅亡まで時間がない
太陽のエネルギー低下が続けば、
気温低下。
農業への打撃。
食料不足。
社会混乱。
と連鎖していきます。
ストラットの判断基準は一貫して、
「人類を救える可能性が最も高い方法は何か」
です。
だから国籍や組織の壁をほとんど気にしない
必要な研究者がアメリカにいなければ別の国から連れてくる。
必要な技術が軍にあれば軍を使う。
必要な施設が他国にあれば交渉する。
普通の国家プロジェクトより、はるかに大きな規模です。
ストラットの権限はどこから来た?
原作では、ストラットは国際的な承認のもとで、
非常に広範な権限と法的な免責
を与えられています。
つまり、個人が勝手に世界を支配しているわけではありません。
世界が滅亡しかねない非常事態だから、通常ではあり得ない権限を一人へ集中させた。
という設定です。
なぜ一人にそこまで権限を集中させた?
危機対応では、すべての国や組織が一つずつ承認していたら時間がかかります。
今回の相手はアストロファージ。
交渉も待ってくれません。
そのため、
迅速に決断できる責任者
が必要になります。
ストラットは「民主的な調整役」ではない
ストラットは毎回、全員の意見が一致するまで待つ人物ではありません。
専門家の意見を聞く。
リスクを計算する。
そのうえで、
最終的には自分で決めます。
そのため非常に冷酷に見える
ストラットは、
費用。
国益。
個人の感情。
場合によっては個人の自由。
そうしたものより、
人類全体の生存
を優先します。
ストラットとグレースはなぜ一緒に仕事をする?
グレースは、アストロファージを生物として分析できる重要な研究者です。
ストラットは彼の専門知識を必要とします。
そのためグレースをプロジェクトへ引き入れます。
グレースはストラットの部下なの?
形式上の上下関係だけで説明するより、
ストラットが計画責任者、グレースが重要な科学担当
と考えると分かりやすいです。
ストラットは何を調べるべきかを決める。
グレースは科学的な答えを出す。
役割が違います。
ストラットは科学者の意見を無視する人?
そうではありません。
むしろ専門家の知識を非常に重視します。
ただし、専門家の意見だけで決めるわけでもありません。
科学。
政治。
軍事。
物流。
時間。
すべてをまとめて判断します。
ストラットはなぜグレースを宇宙へ行かせた?
本来の科学担当者とバックアップが事故で死亡。
代わりとなる人物が必要になります。
グレースは、
アストロファージを熟知している。
長期昏睡への適性もある。
という条件を満たしていました。
グレース本人は拒否した
しかしグレースは、ヘイル・メアリー号へ乗ることを拒否します。
死ぬ可能性が非常に高いからです。
▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』グレースは自分から宇宙へ行った?ストラットとの過去を解説
それでもストラットは行かせる
ここにストラットという人物の本質があります。
グレース一人の意思を尊重してミッションを失敗させるか。
本人の意思を無視してでも人類を救う確率を上げるか。
ストラットは後者を選びます。
これは正しい判断だった?
簡単には答えられません。
一人の人間を本人の意思に反して命懸けの任務へ送る。
倫理的には非常に重大な問題です。
でもストラットの立場では「一人対全人類」
ストラットから見れば、
グレース一人の自由
と
数十億人の生存
を比べる状況です。
だから冷酷な選択をします。
ストラットは悪役なの?
単純な悪役ではありません。
ストラット自身が私利私欲のためにグレースを利用しているわけではありません。
彼女自身も、すべてを人類存続のために使っています。
自分だけ安全な立場にいる人物でもない
地球が救えなければ、ストラット自身も同じ世界で生きることになります。
彼女の判断もまた、自分が所属する人類全体を救うためです。
「嫌われてもやる人」が必要だった
ここからは考察です。
プロジェクト・ヘイル・メアリーには、
誰かが必ず嫌われる決断をしなければならない。
という場面が何度もあります。
ストラットは、その役割を引き受けた人物とも言えます。
グレースとストラットは正反対
グレースは、一人ひとりの感情を重視する人物。
ストラットは、人類全体を数字としてでも救おうとする人物。
この違いが、二人の対立になります。
でも目的は同じ
方法は大きく違います。
それでも目的は、
地球を救うこと。
そこは同じです。
ストラットがいなければ計画そのものが成立しなかった
世界各国。
科学者。
軍。
宇宙開発。
巨大な資金。
これらを短期間でまとめる必要があります。
その中心にいたのがストラットです。
グレースだけでは地球を救えない
グレースは科学問題を解ける。
しかし宇宙船を作る。
世界中の物資を集める。
何万人もの専門家を動かす。
そうしたことはできません。
ストラットは「科学を実行可能な計画にする人」
グレースたち科学者が答えを出す。
ストラットは、
その答えを現実世界で実行できる形に変える。
そこが彼女の最大の役割です。
まとめ|ストラットの巨大な権限は人類滅亡という非常事態のため
エヴァ・ストラットは、
プロジェクト・ヘイル・メアリーの最高責任者。
です。
アストロファージ問題が一国では対応できない人類規模の危機だったため、
世界各国をまたいで動ける極めて大きな権限
を与えられます。
だから、
科学者を集める。
軍を使う。
国家間の調整をする。
そしてグレースを本人の意思に反して宇宙へ送る。
ところまで行います。
やっていることだけ見れば非常に冷酷です。
しかしストラットの判断基準は一貫して、
「どうすれば人類が生き残る可能性を最大にできるか」
です。
その意味でストラットは悪役ではなく、
人類を救うために、誰かが引き受けなければならない残酷な判断を引き受けた人物
と考えると分かりやすいでしょう。
ストラットとグレースの関係を原作で読みたい方へ
ストラットが世界中の専門家を集め、ヘイル・メアリー計画を立ち上げていく過程は、原作では映画以上に詳しく描かれています。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をAudibleで聴きたい方へ
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、Amazonのオーディオブックサービス「Audible」でも配信されています。
長編小説なので、通勤中や家事をしながら少しずつ楽しみたい方にも向いています。映画を観たあとに原作を振り返りたい方や、グレースとロッキーの物語をもう一度じっくり味わいたい方にもおすすめです。
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