※この記事には映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』冒頭およびヘイル・メアリー号の乗組員についてネタバレがあります。

グレースがヘイル・メアリー号で目覚めた時、船には自分以外にも人間がいます。

しかし、

ほかの2人はすでに死亡しています。

なぜグレースだけが生き残ったのでしょうか。

そして、他の乗組員2人は何が原因で死んだのでしょうか。

結論|3人とも長期昏睡で航行していたが、グレース以外の2人は航行中に死亡した

ヘイル・メアリー号の3人は、タウ・セチまでの長い航行を、

医学的な昏睡状態

で過ごしていました。

その途中で、

グレース以外の2人が死亡。

結果としてグレースだけが生きたまま目覚めます。

死亡した2人は誰?

原作では、ヘイル・メアリー号の乗組員として、

ヤオ船長。

イリューキナ。

そして、

グレース。

の3人が乗っています。

本来グレースは科学担当

3人には役割分担があります。

グレースは科学担当。

ヤオは船長。

イリューキナは船の運用・技術面を担う重要な乗組員です。

本来なら3人で協力してタウ・セチの謎を調べる予定でした。

なぜ昏睡して移動する?

タウ・セチまでは約11.9光年。

ヘイル・メアリー号でも到着まで長い時間がかかります。

そこで乗組員は、

数年間を医学的な昏睡状態で過ごす

計画になっています。

起きたままだと何が問題?

閉鎖された宇宙船で何年も生活する。

食料を消費する。

精神状態を維持する。

そうした問題が大きくなります。

そこで「長期昏睡」が採用された

乗組員を眠らせた状態で管理すれば、

精神的負担。

生活スペース。

食料。

といった問題を軽減できます。

ただし長期昏睡には危険がある

誰でも安全に昏睡できるわけではありません。

長期間眠らせたまま生存させること自体が大きな医学的リスクです。

だから特定の遺伝的条件を持つ人が選ばれた

プロジェクトでは、

長期昏睡への耐性が高いと考えられる遺伝的特徴

を持つ人物を選びます。

グレースもその条件を持っていた

グレースが急きょ科学担当として選ばれた理由の一つも、この適性です。

▶ グレースはなぜ宇宙飛行士になった?科学教師がヘイル・メアリー号に乗った理由を解説

では他の2人も適性があったのに、なぜ死んだ?

重要なのは、

適性がある=絶対に安全

ではないことです。

長期昏睡にはもともと大きなリスクがあります。

映画では「グレースだけ特別に不死身だった」わけではない

グレースの体だけが突然変異で強かった、という話ではありません。

3人とも生きて到着する計画でした。

しかし実際には2人が死亡します。

死亡原因は細かく特定されている?

ここは注意が必要です。

物語では、

2人が航行中の昏睡管理の中で死亡した

ことが重要です。

一方で「二人ともまったく同じ明確な一つの原因で死亡した」と細かく医学的に断定するより、

長期昏睡ミッションそのものに想定以上の危険があった

と捉える方が分かりやすいです。

グレースが目覚めた時にはかなり時間が経っている

2人の遺体の状態からも、グレースが長期間眠っていたことが分かります。

グレースは、

自分以外の人間がもういない

という絶望的な状態で任務を始めます。

本来3人でやる仕事を一人でやることになる

宇宙船の操縦。

機器の操作。

科学実験。

修理。

判断。

すべてがグレース一人へ集中します。

しかも記憶まで失っている

グレースは目覚めた直後、

自分の名前。

任務。

目的地。

さえ分かりません。

▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』グレースはなぜ記憶喪失だった?宇宙船で目覚めた理由を解説

「グレースだけ生き残った」のは計画だった?

違います。

最初からグレースだけを生き残らせる計画ではありません。

3人とも生きてタウ・セチへ到達することが前提です。

他の2人が死んだことでミッション成功率は大きく下がった

本来の専門家が2人いなくなる。

そのためグレースは、自分の専門外のことまで調べながら進めなければなりません。

そこでロッキーの存在が重要になる

グレースは一人になった。

しかしタウ・セチでロッキーと出会います。

ロッキーは非常に優秀な技術者です。

失った乗組員の代わりではないが、孤独なミッションが共同作業へ変わる

ロッキーは地球人ではありません。

それでも、

一人ではできないことを補ってくれる相棒

になります。

グレースとロッキーには共通点がある

実はロッキーも、

自分の宇宙船で唯一の生存者。

です。

二人とも仲間を失い、一人だけ残った者同士です。

だから最初から孤独を理解し合える

種族は違います。

でも、

仲間を失った。

故郷を救わなければならない。

一人になった。

という状況は同じです。

2人の死は物語上も大きな意味を持つ

ここからは考察です。

もし3人全員が生きていれば、グレースの孤独は大きく減ります。

ロッキーとの関係も、今とは違う形になったはずです。

「人類最後の一人」と「エリド最後の一人」が出会う構図になる

それぞれの船で一人。

それぞれの文明の命運を背負う。

だからこそ二人の出会いが特別になります。

グレースはなぜ生き残れたの?

最終的には、

グレースの身体が長期昏睡を生き延びたから。

です。

計画時点で昏睡耐性のある人物として選ばれていましたが、それでも完全に安全ではありませんでした。

まとめ|3人で行くはずのミッションで、グレースだけが生きて目覚めた

ヘイル・メアリー号には本来、

グレース。

ヤオ。

イリューキナ。

の3人が乗っていました。

3人は長期間の医学的昏睡状態でタウ・セチへ向かいます。

しかし航行中に、

グレース以外の2人が死亡。

グレースだけが生存した状態で目覚めます。

これは計画されたことではありません。

そのためグレースは、

3人分の任務を一人で背負う

ことになります。

そして、完全に孤独になった宇宙でロッキーと出会う。

二つの船の「最後の一人」同士が出会うことから、本当の物語が始まります。


ヘイル・メアリー号の出発までを原作で読みたい方へ

乗組員の選考や長期昏睡の仕組み、グレースが科学担当になった経緯は原作でより詳しく描かれています。

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