『VIVANT』乃木はなぜ別班4人を撃った?裏切りに見せた作戦の真相を解説
※この記事には『VIVANT』第1シーズン第7話以降の重大なネタバレがあります。
『VIVANT』第7話で大きな衝撃を与えたのが、乃木憂助が仲間の別班員に銃を向けた場面です。
乃木は黒須とともにテントへ近づいていたはずなのに、突然、仲間を次々と撃ちます。
「乃木は本当に別班を裏切ったのか?」
「父・ベキに会いたいから仲間を犠牲にしたのか?」
しかし、この銃撃には乃木の計算がありました。
この記事では、乃木がなぜ別班4人を撃ったのか、何を狙っていたのか、そして黒須への銃撃との違いを整理します。
第7話で乃木は仲間の別班員を銃撃した
別班はテントへ近づくために行動していました。
乃木も黒須たちと任務に参加します。
ところが乃木は、そこで味方であるはずの別班員に銃弾を放ちます。
この瞬間だけを見れば、乃木が別班を裏切り、テント側へ寝返ったようにしか見えません。
乃木の目的はテント内部へ入ることだった
乃木が狙っていたのは、テントの中枢へ入り込むことです。
普通に接触しようとしても、別班員である乃木をテントが信用するはずがありません。
そこで乃木は、自分が別班を裏切ったように見せるという極端な方法を選びます。
仲間を撃つ姿をテント側に見せることで、自分が別班よりもテントを選んだように見せたわけです。
乃木は本当に仲間を殺そうとしたわけではない
ここが重要です。
乃木は高い射撃能力を持っています。
そして仲間への銃撃には、単に「全員を殺害する」という目的とは異なる計算がありました。
だからこそ、後にこの銃撃の真相が分かると、第7話の見え方が大きく変わります。
乃木の射撃能力は、最終回でベキを撃つ場面を考えるうえでも重要なポイントになります。
ベキへの銃撃については、『VIVANT』ベキはなぜ乃木に撃たれた?最終回の銃撃と乃木の狙いを考察で詳しく扱っています。
なぜそこまでしてテントに入る必要があった?
テントは別班が追っていた重要な組織です。
しかし乃木には、もう一つ大きな理由がありました。
テントのリーダー・ノゴーン・ベキが、自分の生き別れた父親・乃木卓である可能性が高まっていたからです。
つまり乃木には、別班員としてテントへ潜入する目的と、息子として父親の真実を確かめたいという目的が重なっていました。
ベキの正体については、『VIVANT』乃木の父親はなぜベキになった?ノゴーン・ベキ誕生までを解説で詳しく整理しています。
乃木は本当に別班を裏切ったのか
結論から言えば、乃木がそのままテント側へ寝返ったという単純な話ではありません。
乃木の行動は、テント内部へ入り込むための潜入作戦として見る必要があります。
ただし、ここが『VIVANT』の面白いところです。
乃木には父・ベキへの個人的な感情もあります。
そのため、すべてを「任務だから」で片づけると、乃木の行動の複雑さを見落としてしまいます。
この点については、『VIVANT』乃木は本当にテントを裏切った?最終回までの行動と目的を整理で、潜入後の行動まで含めて検証しています。
黒須も撃たれたのはなぜ?
乃木の相棒である黒須も、この作戦の中で極めて危険な立場に置かれます。
黒須から見れば、乃木の真意が分からない以上、本当に裏切られたように見えて当然です。
しかも乃木は、テントに自分を信用させなければなりません。
中途半端な芝居では潜入そのものが失敗します。
黒須への銃撃については、『VIVANT』黒須はなぜ乃木に撃たれた?裏切りではなかった作戦の真相で個別に詳しく解説しています。
この作戦は乃木の「二つの顔」を最大限に利用している
乃木には、丸菱商事の社員という表の顔と、別班員という裏の顔があります。
そして今回の作戦では、さらに「別班を裏切った乃木」という第三の姿まで作り出しました。
相手に自分をどう見せるか。
その見せ方そのものを武器にしているのが乃木です。
乃木の正体については、『VIVANT』乃木憂助の正体は?商社マンと別班員「2つの顔」を解説で詳しく整理しています。
乃木は父に会うためだけに仲間を利用したのか
ここからは考察です。
乃木には別班員としての目的がありました。
しかし同時に、父・ベキへ近づきたいという個人的な思いも存在します。
そのため、この作戦を完全に「国家のためだけ」と考える必要もなければ、「父に会うためだけ」と考える必要もないでしょう。
任務と私情の両方が重なっていることこそ、乃木の行動を危うく、そして面白くしています。
乃木の銃撃は最終回への伏線にもなる
仲間への銃撃によって、視聴者には乃木の射撃能力が強く印象づけられます。
そして最終回では、その乃木が父・ベキに銃を向けます。
すると視聴者は当然、「あれほど正確に撃てる乃木が、ベキをどう撃ったのか」と考えることになります。
このため第7話の銃撃は、テント潜入のためだけでなく、最終回のベキの生死を考察する材料にもなっています。
ベキ生存説については、『VIVANT』ベキは本当に死んだ?最終回「皇天親無く惟徳を是輔く」の意味を考察で詳しく検証しています。
第7話以降を映像で見返したい方へ
乃木の銃撃は、誰をどのように撃ったのか、黒須がどう反応したのかまで映像で見直すと、初見とは違った見え方になります。
まとめ
乃木が別班4人を撃ったのは、単純に仲間を裏切ったからではありません。
テント側に「別班を裏切った」と信じさせ、組織の中枢へ潜入するための作戦でした。
その先には、別班としてテントの真相を探る目的と、父・ベキへたどり着くという乃木個人の目的がありました。
そしてこの銃撃によって示された乃木の高い射撃能力は、最終回でベキに向けられる銃弾の意味にもつながっていきます。
第7話は「乃木が裏切った回」ではなく、乃木の本当の目的が最後まで見えなくなるよう仕掛けられた、物語の大きな転換点だったのです。
