※この記事には原作小説『藁にもすがる獣たち』の内容に触れるネタバレがあります。

映画『藁にもすがる獣たち』は、曽根圭介さんの同名小説を原作としています。

ただし映画版は、原作をそのまま映像化した作品ではありません。

特に大きいのが、主人公・寛治の設定です。

原作では59歳。

映画では大学生YouTuber。

年齢も職業も大きく変更されています。

この記事では、映画『藁にもすがる獣たち』と原作小説の違いを、現在確認できる範囲で整理します。

映画は2026年9月25日公開のため、映画独自の結末については公開後に追記します。

結論|映画は原作の「1億円争奪戦」を残しながら人物設定を大きく現代化

映画と原作で共通しているのは、

大金入りのバッグをきっかけに、金に追い詰められた人々の人生が交錯する

という基本構造です。

一方で映画版では、主人公の年齢や職業、バッグを発見する場所などが大胆に変更されています。

そのため、単なる忠実な映像化というより、

原作の仕組みを使って2026年の日本向けに再構成した作品

と考えた方が分かりやすそうです。

違い① 原作の寛治は59歳

原作で大金入りのバッグを見つける寛治は、59歳の男性です。

自営していた理髪店を閉め、サウナ店でアルバイトをしています。

さらに認知症の母を抱えています。

人生の後半に入り、

「もう一度生活を立て直したい」

という人物です。

違い② 映画の寛治は大学生YouTuber

映画版の佐藤寛治は、大学生。

しかもチャンネル登録者数2ケタの弱小YouTuberです。

ネットカフェでアルバイトしながら、認知症の兆候が出始めた祖母と暮らしています。

原作では人生をやり直したい中高年男性。

映画では、これからの人生に不安を抱える若者。

年齢は正反対ですが、

「今の生活を変えたい」

という根本部分は共通しています。

違い③ バッグを見つける場所

原作では、大金入りのバッグを見つける場所はサウナです。

映画版ではネットカフェへ変更されています。

ここも主人公の設定変更に合わせたものです。

若い寛治がアルバイトをする場所として、ネットカフェの方が現代的で自然です。

違い④ 母から祖母へ

原作の寛治は、認知症の母を抱えています。

一方、映画版では祖母と二人暮らし。

祖母に認知症の兆候が出始めています。

家族を介護する負担という基本構造は残しながら、主人公の若返りに合わせて関係が変更されています。

違い⑤ 映画版には“し~な”という強烈なキャラクター

映画では森七菜さん演じる“し~な”が重要人物として登場します。

金至上主義で神出鬼没の悪女。

借金を抱える庄田美奈へ接近し、保険金絡みの計画を持ちかけます。

原作にも美奈をめぐる危険な計画はありますが、映画では人物の配置や役割が再構成されています。

そのため、原作を読んでいても映画版の展開を完全には予想できません。

共通点|「大金が人間の本性を変える」という軸

設定は変わっても、原作と映画の根本テーマは共通しています。

金に困っている。

人生を変えたい。

そこへ大金が現れる。

最初は少しだけと思っていた人物が、さらに深く欲望へ入り込んでいく。

大金を手にしたことで幸せになるのではなく、大金によって人間の本性が暴かれていく。

ここは映画でも残されています。

1億円のバッグは映画でも重要

映画でも物語の中心は1億円入りのボストンバッグです。

主人公が拾う。

持ち帰る。

そこから無関係だった人物たちがつながっていく。

この大きな構造は原作の魅力を引き継いでいます。

▶ 『藁にもすがる獣たち』1億円のバッグは誰のもの?持ち主と金の流れを解説

映画版の結末も原作と同じ?

現時点では分かりません。

主人公の年齢と職業まで変更されているため、原作の出来事をそのまま最後までなぞるとは限りません。

映画では「驚きの逆転劇」「衝撃のラスト」が大きく打ち出されています。

そのため、

1億円の最終的な行方。

寛治の運命。

し~なや良介の結末。

などが映画独自に変更される可能性があります。

なぜ主人公を大学生に変えた?

ここからは考察です。

原作の寛治は、人生をやり直したい59歳。

映画の寛治は、まだ人生が始まったばかりの若者です。

つまり同じ1億円でも意味が変わります。

原作では、

失ったものを取り戻すための金。

映画では、

これからの人生を一気に変えるための金。

と見ることができます。

世代を変えることで、同じ誘惑を別の角度から描こうとしているのかもしれません。

まとめ|原作を読んでいても映画版は別の楽しみ方ができる

『藁にもすがる獣たち』は、原作の基本構造を残しながら大胆に再構成されています。

特に大きいのは、

59歳 → 大学生。

サウナ → ネットカフェ。

母 → 祖母。

という寛治の設定変更です。

そのため原作を読んでいても、映画版では人物関係や結末まで新鮮に楽しめる可能性があります。

映画公開後には、実際の結末まで含めて違いを追記します。


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▶ 映画『藁にもすがる獣たち』ネタバレ解説|1億円は誰のもの?結末まで整理

▶ 日本版『藁にもすがる獣たち』韓国映画版との違いは?登場人物と結末を比較


映画と原作を比べたい方へ

主人公の年齢から大きく変更されているため、原作を読んでから映画を見ると再構成された部分が分かりやすくなります。

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