※この記事には『Tシャツが乾くまで』第7話以降・最終回までのネタバレがあります。

『Tシャツが乾くまで』序盤の大きな謎の一つが、

「なぜ充は事故の直前に高速バスを降りたのか?」

という点です。

瀬尾充(松山ケンイチ)は園田あずさ(夏帆)と同じ高速バスに乗っていました。

ところが充は途中のサービスエリアでバスを降り、その後バスは事故に遭います。

あずさは死亡し、充だけが事故を免れました。

結論からいうと、

充がバスを降りたのは、事故を予知していたからではなく、その場から逃げたいという衝動に従ったためです。

この記事では、1年間戻らなかった理由や帰宅した理由には広げず、事故当日に充がなぜバスを降りたのかだけを整理します。

充は事故を知っていて降りたわけではない

まず最も重要なのは、充が事故を避けるために途中下車したわけではないことです。

事故発生前、充がサービスエリアでバスから降りたことが判明します。

そのため序盤では、

  • 事故が起きることを知っていたのか
  • あずさだけを意図的に残したのか
  • 最初から姿を消す計画だったのか

と疑いたくなる状況でした。

しかし後に明らかになる充の過去を見ると、事故そのものと途中下車は別の出来事だったことが分かります。

事故当日、充は長野へ向かっていた

充はこの日、長野にいる両親のもとへ向かっていました。

両親とは長く距離があり、会いに行くこと自体が充にとって軽い用事ではありませんでした。

その移動にあずさも同行します。

2人が同じバスに乗っていたのはこのためです。

事故当日の全体の順番についてはこちらで整理しています。

『Tシャツが乾くまで』事故は何が起きた?充の失踪・あずさの死まで時系列で整理

充には以前から突然いなくなる傾向があった

物語後半で、充には以前から突然その場を離れてしまうことがあったと分かります。

日常生活が続いている最中でも、

「ここから離れたい」

という衝動が強くなることがありました。

事故の日も、その傾向が再び現れます。

サービスエリアで「逃げる」方を選んだ

長野へ向かう途中、バスはサービスエリアに停車します。

そこで充はバスへ戻りませんでした。

事故から逃げようとしたわけでも、別の予定へ向かったわけでもありません。

そのまま移動を続けることから離れる選択をしたのです。

あずさとのケンカが原因ではない

充がバスを降りた理由を、あずさとのトラブルと考える必要もありません。

作中では、あずさと大きな口論をした結果として途中下車したとは描かれていません。

充の行動の原因は、相手とのケンカよりも、充自身の「その場を離れたくなる」性質にあります。

あずさを置き去りにするつもりで事故へ巻き込ませたわけではない

結果だけを見ると、充だけが途中で降り、あずさが事故に遭っています。

ただし充は、バスがこのあと事故に遭うことを知りません。

そのため、

「自分だけ助かるためにあずさを残した」

という構図ではありません。

充が降りたことと、その後バスが事故に遭ったことが偶然続けて起きています。

「あずさと駆け落ち」でもなかった

序盤では、充とあずさが同じバスに乗っていたため、2人の関係にも疑いが向きます。

しかし充は途中であずさと別れ、一人でバスを降ります。

つまり、

「2人でどこかへ逃げる」

という行動ではありません。

充とあずさの関係そのものについてはこちらで分けて整理しています。

『Tシャツが乾くまで』充とあずさは不倫していた?2人の本当の関係を解説

第3金曜日の秘密とも分けて考える必要がある

事故の日も第3金曜日でした。

そのため、

「いつもの密会の延長で2人がバスに乗った」

ようにも見えます。

ただし、普段の第3金曜日に2人が何をしていたのかと、事故の日の途中下車は別の問題です。

『Tシャツが乾くまで』第3金曜日の秘密とは?充とあずさは何をしていたのか解説

充がバスを降りた後の話は別の記事で

充はバスを降りたあと、すぐ咲子のもとへ戻りません。

ただし、

「なぜあの日バスを降りたのか」

と、

「なぜその後1年間帰らなかったのか」

は別の疑問です。

1年間失踪を続けた理由についてはこちらで整理しています。

『Tシャツが乾くまで』充はなぜ1年間も失踪した?咲子の前から消えた本当の理由

充がバスを降りた理由を整理

疑問 答え
事故を知っていた? 知らなかった
事故を避けるため? 違う
あずさとのケンカ? そのようには描かれていない
駆け落ちするため? 違う
なぜ降りた? その場から離れたい衝動に従ったため
事故を免れた理由 途中下車した結果として偶然助かった

まとめ|充がバスを降りたのは事故とは無関係の衝動だった

充が事故直前に高速バスを降りたのは、事故を知っていたからではありません。

あずさとケンカしたからでも、2人で駆け落ちする計画があったからでもありません。

充自身が以前から抱えていた「その場から離れたい」という衝動に従い、サービスエリアでバスから降りました。

その直後にバス事故が起きたため、結果として充だけが事故を免れます。

このページで押さえておくべきなのは、途中下車と事故には直接の因果関係がなかったという点です。