タイタニック号の船長は最後どうなった?エドワード・スミス船長の最期は本当?
※この記事では、実在したタイタニック号船長エドワード・ジョン・スミスの最期について解説します。
映画『タイタニック』で印象に残る実在人物の一人が、エドワード・ジョン・スミス船長です。
沈没が迫る中、最後まで船に残り、映画では操舵室へ入り、押し寄せる海水に飲み込まれます。
では、
スミス船長は実際にも操舵室で亡くなったのでしょうか。
結論からいうと、スミス船長がタイタニック号とともに亡くなったことは確かですが、
最期の瞬間を正確に確認できる証拠はありません。
結論|スミス船長は死亡したが、最期には複数の証言がある
スミス船長はタイタニック号沈没事故で死亡しました。
遺体も確認されていません。
しかし最期については、
操舵室に残っていた。
船橋付近で最後まで指揮していた。
海へ入り、泳いでいた。
救命ボート付近まで来た。
など複数の証言が残っています。
そのため、映画の描写を史実そのものとは断定できません。
エドワード・スミス船長とは?
スミス船長は1850年生まれ。
ホワイト・スター・ラインで長年船長を務めた、非常に経験豊富な船乗りでした。
富裕層の乗客からも人気があり、大型客船の指揮を任されるベテランです。
タイタニック号の処女航海でも船長を務めました。
タイタニック号が最後の航海になる予定だった?
スミス船長はタイタニック号航海後に引退する予定だった、という話がよく知られています。
ただし、引退時期については資料によって扱いに差があります。
少なくとも、タイタニック号が彼の船長人生の終盤にあったことは確かです。
氷山衝突後、船長はどうした?
氷山衝突後、スミス船長は船の損傷状況を確認します。
設計者トーマス・アンドリュースから、船が沈むことは避けられないと知らされます。
そして無線室へ救難信号を送るよう命じ、救命ボートによる避難を開始します。
船長は船を捨てなかった
スミス船長は救命ボートで脱出していません。
沈没まで船上に残りました。
船長が最後まで船に残るという行動は、当時の船乗りとして非常に象徴的なものでもあります。
映画では操舵室で最期を迎える
ジェームズ・キャメロン版『タイタニック』では、沈没が目前に迫ったスミス船長が操舵室へ入ります。
やがて窓が水圧で割れ、大量の海水が流れ込む。
スミス船長はそのまま姿を消します。
非常に印象的な場面です。
本当に操舵室で亡くなった?
分かりません。
スミス船長を最後に見たという証言は複数あります。
しかし内容が一致していません。
沈没直前のタイタニック号は暗闇と混乱の中にあり、多くの目撃情報が錯綜しました。
海で泳いでいたという証言もある
生存者の一部は、スミス船長らしい人物が海中にいるのを見たと証言しています。
また、折りたたみ式救命ボートの近くまで泳いできたという話もあります。
ただし、本当にスミス船長だったのかは確定していません。
子供を救命ボートへ渡したという話もある
スミス船長については、海中から子供を救命ボートへ渡したという英雄的な逸話も伝えられています。
しかしこれも証言が一定しておらず、史実として確定しているわけではありません。
なぜ最期の証言がバラバラ?
沈没終盤は、
暗闇。
船体の急激な傾き。
数百人の乗客。
海水。
爆発音や船体崩壊音。
という極端な混乱状態でした。
さらに事故後の証言は、目撃者自身の記憶にも左右されます。
そのため、同じ人物について異なる最期が語られることがあります。
スミス船長の遺体は見つかった?
確認されていません。
事故後、多数の遺体が回収されましたが、スミス船長の遺体は正式には確認されませんでした。
タイタニック号には、遺体が回収されなかった犠牲者が多数います。
船長は事故の責任を負うべき?
タイタニック号が氷の危険がある海域を高速で航行していたことから、スミス船長の判断は事故後に厳しく検証されました。
現代の感覚では、氷警告があるなら速度を落とすべきだったと考えます。
一方で当時は、視界が良ければ氷域でも高速航行することが珍しくありませんでした。
▶ タイタニック号はなぜ氷山を避けられなかった?警告は届いていたのか
スミス船長だけの責任ではない
タイタニック号事故は、一人の判断だけで起きた事故ではありません。
氷山。
速度。
気象条件。
無線通信。
救命ボート規則。
船体設計。
さまざまな条件が重なっています。
そのため、
「スミス船長がすべて悪かった」
と単純にまとめるのは正確ではありません。
映画はなぜ操舵室で死ぬ姿を選んだ?
ここからは考察です。
船長が最後まで船橋に残る。
そして自分が指揮した船と運命をともにする。
映画として非常に分かりやすく、象徴的な最期です。
複数の証言の中から、キャメロン監督が物語上もっとも印象的な形を選んだと考えられます。
まとめ|スミス船長の最期は今も完全には分かっていない
スミス船長がタイタニック号沈没で死亡したことは確かです。
しかし、
操舵室で亡くなった。
海へ飛び込んだ。
救命ボートまで泳いだ。
など、最期には複数の証言があります。
そのため映画の操舵室シーンは、
あり得る最期の一つを映画的に描いたもの
と考えるのが適切です。
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スミス船長が実在人物で、実際の最期は確定していないと知ってから見ると、映画が史実をどのようにドラマへ変えたのかも見えてきます。
