※この記事には映画『タイタニック』の撮影秘話が含まれます。

映画『タイタニック』で、ジャックは画家を目指す青年として描かれています。

そして最も有名なのが、ローズの裸婦画を描くシーンです。

あまりにも自然に鉛筆を動かしているため、

「レオナルド・ディカプリオ本人が描いたの?」

と思った方もいるのではないでしょうか。

実は違います。

ローズの肖像画を実際に描いたのは、ジェームズ・キャメロン監督です。

結論|絵を描いたのはジェームズ・キャメロン監督

映画の設定では、ジャック・ドーソンがローズを描きます。

しかし撮影で使われた裸婦画を実際に制作したのは、

脚本・監督を担当したジェームズ・キャメロン

です。

キャメロン監督は映画監督になる以前から絵を描いており、イラストやコンセプトアートを制作する能力も持っています。

画面に映る「手」もキャメロン監督

さらに驚くのが、ジャックが鉛筆を動かす手元のアップです。

あの手もディカプリオではありません。

キャメロン監督自身の手

です。

つまり、

ジャックの顔=レオナルド・ディカプリオ。

ジャックが描いている手=ジェームズ・キャメロン。

完成した絵=ジェームズ・キャメロン。

という組み合わせになっています。

なぜディカプリオ本人が描かなかった?

ジャックは非常に絵がうまい人物です。

映画序盤でも、ジャックが描いた人物スケッチをローズが見ています。

その技術を画面で説得力あるものにするには、本当に高い画力が必要です。

そこで実際に絵を描けるキャメロン監督が制作を担当しました。

キャメロン監督はもともと絵が得意

キャメロン監督は、映像だけの人ではありません。

自身の映画制作でもコンセプトスケッチなどを手掛けてきました。

『ターミネーター』や『エイリアン2』などでも、視覚イメージを自ら描いて作品づくりへ生かしています。

ローズの肖像画も、その能力を映画本編へ直接使った例です。

実際のモデルはケイト・ウィンスレット

当然、絵の顔や体のモデルはローズ役のケイト・ウィンスレットです。

ただし、映画のようにウィンスレットが完全に裸でキャメロン監督の前に横たわり、そのまま何時間も描かれたわけではありません。

絵の制作時は水着を着ていた

ウィンスレット本人は後年、肖像画制作のためキャメロン監督のモデルを務めた際には、

水着を着ていた

と説明しています。

その資料をもとに、映画で使うローズの肖像画が作られました。

デッサンシーンは2人の最初の共同撮影

さらに、このデッサン場面には別の有名な撮影秘話があります。

ジェームズ・キャメロン監督によれば、

ディカプリオとウィンスレットが一緒に撮影した最初のシーン

が、この場面でした。

▶ 『タイタニック』ヌードデッサンのシーンは最初期に撮影された?ディカプリオとケイトの撮影秘話

映画の中ではジャックの画力が重要

ジャックが絵を描けるという設定は、単なるキャラクター付けではありません。

ローズがジャックのスケッチを見る。

そこに描かれている人々の表情や生活を見る。

そして、

「ジャックは人を地位ではなく、その人自身として見る」

ことがローズにも伝わります。

キャルとジャックの違いも絵に表れている

キャルはローズに高価な「碧洋のハート」を贈ります。

一方ジャックがローズへ与えるのは、

ローズ自身を見て描いた一枚の絵

です。

キャルは財産でローズをつなぎ止めようとする。

ジャックはローズ本人を見る。

この違いが、宝石と絵という二つのアイテムに表れています。

ローズが自分から描いてほしいと頼んだ

ここも重要です。

ジャックがローズへ「裸になって」と頼んだわけではありません。

ローズ自身が、

「これだけを身につけた私を描いて」

と頼みます。

それまで自分の人生を母やキャルに決められてきたローズが、自分で決める場面です。

絵は84年間海底にあった?

映画の物語では、絵はキャルの金庫へ入れられます。

タイタニック号沈没後、そのまま海底へ。

84年後にロベットたちが金庫を引き上げ、中から絵を発見します。

もちろんこれは映画上のフィクションです。

実際のタイタニック号からローズの裸婦画が発見されたわけではありません。

この絵がなければ映画の物語も始まらない

現在パートでロベットが絵をテレビに公開。

101歳のローズがその映像を見ます。

そして調査船へ連絡します。

つまりジャックが描いた一枚の絵が、

84年前のローズと現代のタイタニック調査をつなぐ

役割を果たしています。

実際の絵は映画史に残る小道具になった

『タイタニック』公開後、この肖像画は世界中で知られる映画小道具の一つになりました。

ジャックが描いた絵として観客の記憶に残っていますが、

実際には、

ジェームズ・キャメロン監督が自分で描いた絵

というのが面白いところです。

まとめ|ジャックの絵もジャックの手も、実際にはキャメロン監督

『タイタニック』のローズの肖像画を描いたのは、レオナルド・ディカプリオではありません。

作者はジェームズ・キャメロン監督。

さらに、画面に映る鉛筆を動かす手もキャメロン監督です。

映画の中ではジャックの才能。

しかし実際の撮影現場では、監督自身の画力によって作られたシーンでした。

脚本、監督だけでなく、映画の重要な小道具まで自分で作ったところにも、キャメロン監督の『タイタニック』へのこだわりが表れています。


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『タイタニック』をもう一度じっくり観たい方へ

ジャックの顔と、絵を描く手元が切り替わるところへ注目すると、キャメロン監督自身が参加した撮影の仕掛けを楽しめます。