1998年版『GTO』相沢みやびはなぜ鬼塚を嫌った?教師を信用しなくなった理由を解説
※この記事には1998年版『GTO』の重要なネタバレがあります。
1998年版『GTO』で、最後まで鬼塚英吉に強く反発し続けた生徒が、中村愛美さん演じる相沢みやびです。
菊池善人や村井国雄たちが少しずつ鬼塚を認めていく中でも、みやびだけは簡単に態度を変えません。
では、相沢みやびはなぜそこまで鬼塚を嫌っていたのでしょうか。
結論からいうと、みやびが嫌っていたのは鬼塚個人というより、「教師や大人は信用できない」という強い不信感そのものでした。
相沢みやびは2年4組の教師いびりの中心人物
相沢みやびは、鬼塚が担任を務める2年4組の生徒です。
母親は教育評論家でPTA会長の相沢麗子。
学校に対しても強い影響力を持つ家庭で育っています。
みやびはクラスの中でも影響力が強く、鬼塚を学校から追い出そうとする教師いびりの中心人物でした。
鬼塚が赴任したばかりのころから、授業をボイコットするなど、徹底して反抗します。
みやびは鬼塚だから嫌ったわけではない
重要なのは、みやびが鬼塚と出会ってから教師嫌いになったわけではないことです。
鬼塚がやって来る以前から、2年4組は教師を信用していない問題クラスでした。
みやびはその中でも特に強く、教師という存在そのものに反発しています。
そのため、新しく担任になった鬼塚も最初から「信用できない大人」の一人として見ていたと考えるのが自然です。
第3話で吉川のぼるをめぐり鬼塚と激しく対立
みやびと鬼塚の対立が決定的になるのが、第3話です。
みやびたちは吉川のぼるをいじめていました。
追い詰められた吉川は校舎の屋上から飛び降りようとしますが、鬼塚に助けられます。
吉川がそこまで追い詰められていたことを知った鬼塚は激怒。
みやびを屋上から逆さづりにするという、非常に過激な行動に出ます。
当然、みやびは鬼塚を許しません。
みやびは母親の力を使って鬼塚を追い詰める
みやびの母・麗子は、教育評論家でPTA会長です。
みやびは鬼塚に対して、全校朝礼で土下座して謝罪しなければテレビで事件を暴露すると迫ります。
さらに第8話では、麗子自身が学校へ乗り込みます。
援助交際をしたと決めつけられた大島知佳子と月島えりかの退学、そして鬼塚の即刻解雇を要求します。
内山田教頭は学校を守るため、その要求を受け入れようとします。
みやびと鬼塚の対立は、単なる教師と生徒のケンカではなく、学校全体を巻き込む問題へ発展していきました。
ほかの生徒が鬼塚を認めても、みやびは変わらなかった
菊池善人や村井国雄、吉川のぼるなど、2年4組の生徒たちは鬼塚と関わる中で少しずつ態度を変えていきます。
しかしみやびは、簡単には鬼塚を認めません。
ここが、みやびという人物の重要なところです。
ただ「鬼塚が嫌い」という程度ではなく、教師への不信感そのものが非常に深かったことが分かります。
みやびには亡くなった恋人がいた
第10話で、みやびの過去に関わる重要な人物が登場します。
神南学園の藤堂真一です。
みやびは、真一が亡くなった恋人によく似ていたため、急速に惹かれていきます。
ただし、1998年版の公式あらすじでは「亡くなった恋人の件が教師不信の直接の原因だった」とまでは明確に説明されていません。
ここは原作や別シリーズの設定と混同しないほうが安全です。
1998年版で確実に描かれているのは、みやびがすでに大人や教師に強い不信を持ち、さらに過去に大切な人を亡くしていたことです。
藤堂真一に裏切られる
みやびは、亡くなった恋人に似た真一に夢中になります。
村井は「何かおかしい」と警告しますが、みやびは聞きません。
そして深夜の遊園地へ向かいます。
しかし真一には別の思惑がありました。
みやびは、またしても人を信じたことで傷つくことになります。
鬼塚は自分の進退よりみやびを優先した
ここで、みやびがずっと嫌っていた鬼塚が動きます。
鬼塚はみやびを助けるために行動します。
しかもこの時、鬼塚自身には教師を続けられるかどうかに関わる重要な模擬試験がありました。
それでも鬼塚は、自分の教師生命よりみやびを優先します。
さらに、みやびが大切にしていたネックレスを探すため、夜通し遊園地を探し回ります。
みやびが鬼塚を見る目が変わった理由
ここからは考察です。
みやびが教師を信用できなかった最大の理由は、「大人は結局自分の立場を優先する」と考えていたからではないでしょうか。
ところが鬼塚は逆でした。
自分が教師を辞めることになっても、みやびを助ける。
嫌われても、見捨てない。
得になることが何もなくても、みやびのために行動する。
みやびがそれまで見てきた「教師」と、鬼塚は違いました。
鬼塚は言葉ではなく行動でみやびを変えた
鬼塚は、みやびに「教師を信じろ」と説教して信用させたわけではありません。
自分の行動を見せました。
これは菊池善人との関係にも共通しています。
教師を信じられない生徒に対して、「俺を信じろ」と言うのではなく、本当に生徒の側に立ち続ける。
それが鬼塚のやり方です。
みやびと鬼塚は最後どうなった?
鬼塚との長い対立を経て、みやびが最後にどう変わったのかはこちらで詳しく整理しています。
1998年版『GTO』相沢みやびと鬼塚は最後どうなった?対立から和解までを解説
吉川のぼるとのいじめ問題はこちら
1998年版『GTO』吉川のぼるはなぜいじめられていた?鬼塚が救った方法を解説
原作『GTO』もチェック
相沢みやびは原作漫画にも登場しますが、1998年版ドラマとは設定やエピソードに違いがあります。
ドラマ版と原作を比較して読むと、みやびの人物像の違いも分かります。
まとめ
相沢みやびが鬼塚を嫌ったのは、鬼塚個人だけが原因ではありません。
みやびはもともと教師や大人への強い不信感を持っており、鬼塚も最初は「信用できない教師の一人」だと考えていました。
吉川のぼるをめぐる事件で二人の対立はさらに深まります。
しかし第10話でみやび自身が危険な状況に陥ったとき、鬼塚は自分の教師生命よりみやびを優先して助けます。
口ではなく行動で、「自分はほかの教師とは違う」と示した鬼塚。
それが、最後まで教師を信用しなかったみやびの心を変えるきっかけになったと考えられます。
