※この記事には『Tシャツが乾くまで』最終回までのネタバレがあります。

『Tシャツが乾くまで』で最後まで断定されなかったのが、園田あずさ(夏帆)の瀬尾充(松山ケンイチ)への気持ちです。

あずさは充と定期的に会い、家族には話しづらいことまで話していました。

さらに事故の日には、充の長野行きへ同行します。

では、あずさは充に恋愛感情を持っていたのでしょうか。

結論からいうと、

充を非常に特別な相手として大切にしていたことは分かりますが、「恋愛として好きだった」と断定できる描写はありません。

この記事では2人が不倫だったのか、毎月何をしていたのかには広げず、あずさ側の気持ちだけを考察します。

充はあずさにとって普通の知人ではなかった

あずさにとって充は、偶然知り合っただけの人ではなくなっています。

自分の過去。

普段は言いにくい気持ち。

家族の前では出しにくい部分。

そうしたことを話せる相手でした。

そのため、充が特別な存在だったこと自体は間違いありません。

「特別」だからといって恋愛とは限らない

問題は、その特別さをどう呼ぶかです。

誰にも言えないことを話せる。

定期的に会いたい。

相手を心配する。

こうした感情は恋愛でも起こります。

一方で、深い友情や強い信頼関係でも成立します。

作品はその境界を明確にしていません。

あずさは充を理解できる相手だった

充には、他人へ見せにくい部分があります。

あずさはそれを聞いても、すぐに否定したり、答えを押しつけたりしません。

あずさ自身にも、他人には簡単に話せない過去があります。

互いに相手を変えようとせず話せることが、2人の距離を近づけていました。

事故の日に自分から同行しようとした

あずさの感情を考えるうえで重要なのが事故当日です。

充は長野の両親のもとへ向かおうとしていました。

あずさは、その移動へ同行する意思を示します。

つまり、

充が精神的に大きな出来事へ向かうとき、一人にしたくないと思う程度には気にかけていた

ことが分かります。

「一緒に行きたい」は恋愛感情の証拠になる?

この行動だけを見ると、恋愛感情を感じることはできます。

しかし、それだけで「恋をしていた」とは断定できません。

充が両親と会うことの重さを知っていたからこそ、友人として支えようとした可能性もあります。

作品も、この場面を明確な恋愛告白としては描いていません。

あずさは樹生との家庭を捨てようとしていない

あずさの気持ちを考えるうえで重要なのが、夫・樹生(中島歩)との関係です。

最終回では、水族館のペアチケットが樹生と行くために用意したものだったと分かります。

つまり事故前のあずさは、夫との今後の時間も考えていました。

充と新しい人生を始めるために家庭を捨てようとしていたとは描かれていません。

樹生との夫婦関係はこちらで整理しています。

『Tシャツが乾くまで』樹生とあずさはどんな夫婦だった?事故前の関係と秘密を解説

樹生への愛情と充への特別な気持ちは両立する

ここを二者択一にすると分かりにくくなります。

樹生を愛していた。

だから充はどうでもよかった。

あるいは、

充が特別だった。

だから樹生を愛していなかった。

という二択ではありません。

夫を大切にしながら、夫とは違う意味で非常に大切な相手がいた

と考える方が作中の描写に合います。

恋愛感情が「ゼロだった」とも断定できない

逆に、

「絶対に友情だけだった」

と決める材料もありません。

あずさ本人が生前、充への感情を明確に言葉へしていないからです。

特別な相手であったことは確か。

そこに恋愛感情が少し含まれていたのか。

それとも深い友情だけだったのか。

そこは最後まで確定されません。

「不倫だったか」とは別の疑問

あずさが充へどんな感情を持っていたかと、2人の関係を不倫と呼ぶべきかは別問題です。

2人の関係全体についてはこちらで整理しています。

『Tシャツが乾くまで』充とあずさは不倫していた?2人の本当の関係を解説

あずさの気持ちを整理

描写 読み取れること
充へ本音を話す 強く信頼していた
定期的に会う 自分にとって必要な相手だった
長野へ同行する 一人にしたくないほど気にかけていた
樹生との予定も立てる 夫との家庭も大切にしていた
恋愛告白 明確な描写はない

まとめ|充は特別だったが「恋愛」とまでは確定できない

あずさにとって充は、普通の友人以上に特別な存在でした。

家族には話しにくいことを話し、長野へ同行しようとするほど気にかけています。

しかし一方で、樹生との家庭も大切にしていました。

そのため、

「あずさは充に恋をしていた」と断定することも、「恋愛感情は一切なかった」と断定することもできません。

作中から確実に言えるのは、充があずさにとって非常に大切で、深く信頼できる相手だったということです。