※この記事には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』および原作の童磨戦の結末まで重大なネタバレがあります。

上弦の弐・童磨と戦う胡蝶しのぶ。

柱であり、毒を使う特殊な剣士でもあるしのぶですが、単独では童磨を倒せませんでした。

この記事では「毒がなぜ効きにくかったのか」や「童磨がなぜしのぶを食べたのか」を細かく繰り返すのではなく、

しのぶがなぜ単独勝利できなかったのか、そして最初からどんな勝ち筋を作っていたのか

に絞ります。

結論|しのぶは「自分が生きて勝つ」作戦ではなく「自分の死後に童磨を倒す」作戦を用意していた

しのぶには、童磨を一人で斬り倒す力がありません。

それでも姉・カナエの仇である童磨を倒すため、

自分自身を作戦の一部にする

方法を選びます。

つまり、しのぶの勝利条件は、

「自分が童磨を倒して生き残る」ことではなく、「最終的に童磨を倒すこと」

でした。

しのぶ最大の弱点は「鬼の頸を斬れないこと」

しのぶは柱ですが、ほかの柱と同じ方法では鬼を倒せません。

鬼の頸を斬り落とすための腕力が足りないからです。

そこで、日輪刀も斬撃より突きと毒の注入へ特化した形になっています。

しのぶは弱点を「毒」という別の武器に変えた

腕力で劣る代わりに、しのぶには、

  • 高速の突き
  • 身軽さ
  • 藤の花の毒に関する知識

があります。

普通の鬼であれば、この戦法で倒すことができます。

しかし相手が上弦の弐・童磨だった

童磨は十二鬼月でも上位に位置する鬼です。

戦闘能力。

再生力。

血鬼術。

毒への対応。

すべてが非常に高い水準です。

しのぶの得意な戦い方をそのまま使うだけでは、決定打になりません。

冷気を使う童磨は呼吸を使う剣士とも相性が悪い

童磨は冷気を操います。

鬼殺隊の剣士は呼吸によって身体能力を高めるため、冷気を吸い込むこと自体が危険です。

近距離で突きを入れなければならないしのぶにとって、相性の悪い相手でもあります。

毒は効いても、それだけでは倒せない

しのぶの毒は童磨にも作用します。

しかし、童磨は時間をかけて対応していきます。

なぜ毒だけでは決定打にならなかったのかはこちらで詳しく分けています。

▶ 胡蝶しのぶの毒はなぜ童磨に効かなかった?藤の花の毒と耐性を解説

しのぶは単独勝利が難しいことを事前に考えていた

ここが重要です。

しのぶは童磨と出会ってから初めて、

「これは勝てない」

と考えたわけではありません。

童磨が姉を倒したほどの鬼であることを知っており、自分一人では最後まで決着できない可能性を想定していました。

だから「自分の死後」まで作戦に含めた

しのぶは、自分が童磨に倒されたあとも作戦が続くように準備します。

さらにカナヲへも計画を伝えています。

自分が戦場からいなくなったあとに、仲間が童磨を倒せる状態を作る。

そこまでがしのぶの戦いです。

しのぶ自身を巨大な毒として利用する

しのぶは長い時間をかけ、自分の体へ藤の花の毒を蓄積していました。

刀で入れられる量では足りないなら、

自分自身を大量の毒として利用する

という発想です。

「童磨に食べられること」は敗北だけではない

戦闘結果だけを見れば、しのぶは童磨に敗れます。

しかし、童磨がしのぶを取り込むことまで想定された計画でした。

童磨がなぜしのぶを食べたのか、その性質をどう利用したのかはこちらで分けています。

▶ 童磨はなぜ胡蝶しのぶを食べた?取り込んだ理由と毒の罠を解説

しのぶの「勝ち方」はほかの柱と違った

ほかの柱なら、日輪刀で頸を斬ることが基本的な勝ち方です。

しのぶにはそれができません。

そこで、

自分が最後の一撃を入れなくても、童磨が最終的に倒れれば勝ち

という形へ勝利条件そのものを変えました。

弱さを認めたことが作戦の出発点

しのぶは腕力が足りない。

童磨の方が圧倒的に強い。

通常の毒だけでは足りない。

その現実を無視しません。

できないことを認めたうえで、別の方法を作ります。

ここがしのぶの戦い方の特徴です。

しのぶ一人では倒せなかったが、しのぶ抜きでも倒せなかった

童磨へ最後の決着をつけるのは、しのぶ一人ではありません。

しかし、しのぶが作った条件がなければ、その後の戦いも成立しません。

つまり童磨戦は、

一人の柱が一対一で勝った戦いではなく、しのぶが自分の命を使って次へつないだ連携戦

です。

まとめ|しのぶは「負けない方法」ではなく「童磨を倒す方法」を選んだ

胡蝶しのぶが童磨に単独で勝てなかった理由は、

  • 鬼の頸を斬れる腕力がない
  • 相手が上弦の弐・童磨だった
  • 童磨の冷気と再生能力が強力だった
  • 通常の毒だけでは決定打にならなかった

ためです。

しかし、しのぶはその不利を承知していました。

だから、

自分が生き残ることより、童磨を倒せる状態を残すこと

を優先します。

しのぶは一騎打ちには敗れました。

それでも童磨戦全体では、自分の死すら攻撃へ変えることで勝利への土台を作ったのです。


『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』をもう一度見たい方へ

しのぶが最初から単独生還だけを目的にしていなかったと分かると、童磨へ何度も攻撃を続ける場面の意味も変わって見えます。