胡蝶しのぶはなぜ童磨に勝てなかった?毒を仕込んだ本当の狙いを解説
※この記事には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』および原作の童磨戦の結末まで重大なネタバレがあります。
無限城で、姉・胡蝶カナエの仇である上弦の弐・童磨と対峙する胡蝶しのぶ。
しのぶは毒を使う特殊な柱です。
素早い突きで童磨へ何度も毒を打ち込みます。
それでも童磨を倒すことはできません。
最後には、しのぶ自身が童磨に取り込まれてしまいます。
なぜ柱であるしのぶでも童磨に勝てなかったのでしょうか。
そして実は、
しのぶは「自分一人で童磨を斬り倒す」ことだけを作戦にしていたわけではありません。
結論|しのぶは童磨との実力差を理解したうえで、自分の体そのものを毒にしていた
しのぶは、普通の柱と同じ方法では鬼の頸を斬れません。
そこで藤の花から作った毒を使って鬼を倒します。
しかし相手は上弦の弐・童磨。
通常の毒を打ち込むだけでは、童磨は毒を分解して適応してしまいます。
しのぶも、その可能性を想定していました。
そこで最終的に用意していたのが、
自分自身を童磨に食べさせ、大量の毒を体内へ入れる作戦
です。
胡蝶しのぶは鬼の頸を斬れない
しのぶは柱ですが、ほかの柱とは大きな違いがあります。
鬼の頸を斬り落とすための腕力がありません。
そのため刀も、一般的な日輪刀とは形が違います。
突き刺して毒を注入することに特化しています。
力がない代わりに「突き」が非常に速い
しのぶは腕力では劣ります。
しかし、
突きの速度。
身軽さ。
毒の知識。
を武器に柱まで上り詰めました。
弱点を別の能力で補っている剣士です。
童磨は姉・カナエの仇
童磨は、しのぶの姉・胡蝶カナエを死に追いやった鬼でもあります。
しのぶにとって童磨戦は、普通の任務ではありません。
長年追い続けてきた姉の仇との戦い
です。
しのぶは感情的に飛び込んだだけではない
童磨を前にしたしのぶは激しい怒りを見せます。
しかし作戦そのものは衝動的ではありません。
童磨を倒すため、かなり前から準備しています。
しのぶの毒は最初から童磨にも効いた
しのぶが毒を打ち込むと、童磨にも症状は出ます。
つまり、
藤の花の毒が童磨にまったく効かないわけではありません。
問題は、童磨の分解・適応能力が非常に高いことです。
童磨は毒を分析して分解する
しのぶが違う毒を使っても、童磨は体内で分析し、分解していきます。
毒で一時的に動きを止めても、やがて回復する。
通常の鬼なら致命傷になる毒でも、上弦の弐には決定打になりません。
しのぶは戦いながら「毒だけでは倒せない」と理解する
どれだけ速く攻撃しても、童磨は死なない。
毒も分解される。
さらに童磨の血鬼術は、しのぶにとって非常に相性が悪い能力です。
童磨の冷気は呼吸を使う剣士に厄介
童磨は冷気を操ります。
鬼殺隊の剣士は呼吸を使って身体能力を高めます。
しかし冷気を吸い込めば肺にもダメージを受けます。
近距離で戦うほど危険です。
しかも童磨は上弦の弐
十二鬼月の中でも、童磨より上にいるのは上弦の壱・黒死牟だけです。
戦闘能力。
再生。
血鬼術。
毒への対応。
どれも非常に高い水準です。
しのぶは最初から自分が死ぬ可能性を考えていた
ここからが、しのぶの本当の作戦です。
しのぶは童磨と戦う前から、
自分が童磨に食べられる可能性
を想定していました。
しのぶは一年以上、自分の体へ藤の花の毒を取り込んでいた
しのぶは日常的に藤の花の毒を摂取し、
血液・内臓・体の隅々まで毒が回った状態
を作っていました。
自分自身を巨大な毒の塊にしていたのです。
毒の量はしのぶの体重37kg分
原作で明かされる作戦では、しのぶの体に蓄積された藤の花の毒は、
体重37kg分に相当する量。
通常の鬼を殺す致死量と比べても、桁違いの量です。
なぜそんなことをした?
刀から何度毒を入れても、童磨は分解してしまう。
ならば、
分解能力を上回るほど大量の毒を一度に入れる。
そのためには、刀では足りません。
自分自身を食べさせれば大量の毒を一気に入れられる
童磨は女性を好んで食べる鬼です。
しのぶはそこまで利用します。
自分が負けて童磨に吸収されれば、
しのぶの全身に蓄積された毒が童磨の体内へ入る。
これが本命の作戦です。
つまり「童磨に負けた=作戦失敗」ではない
戦闘だけを見れば、しのぶは童磨に敗れています。
しかし、
自分が吸収されるところまで作戦に含めていた
と考えると意味が変わります。
しのぶ一人では童磨を倒せないことも理解していた
しのぶの毒で童磨を大幅に弱らせる。
そして、その後を別の剣士につなぐ。
しのぶは、自分一人で最後まで決着をつけることだけにこだわっていません。
カナヲへ作戦を伝えていた
しのぶは事前に栗花落カナヲへ、自分の作戦を伝えています。
つまり、
自分が死んだ後まで含めた作戦
でした。
しのぶの「勝ち」は頸を斬ることではなかった
ここからは考察です。
普通の柱なら、鬼の頸を斬れば勝利です。
しかししのぶには、それができません。
だから勝ち方そのものを変えました。
自分が最後の一撃を入れなくても、童磨を倒せればいい。
自分の弱さを最後まで戦術へ変えた
しのぶは腕力が弱い。
だから毒を作った。
毒だけでは童磨を倒せない。
だから自分そのものを毒にした。
できないことを認めたうえで、別の方法を作り続けた人物
です。
童磨に勝てなかったのではなく「一人で決着できなかった」
しのぶ単独では童磨を倒せませんでした。
これは事実です。
しかし、しのぶが用意した毒がなければ、その後の童磨撃破も成立しません。
そのため、
童磨を倒した戦い全体の中では、しのぶの作戦が決定的な役割を果たします。
なぜ毒がすぐ効かなかった?
童磨が通常の毒を短時間で分解できるほど強い鬼だったためです。
ただし、しのぶの全身へ仕込んだ大量の毒は別です。
▶ 胡蝶しのぶの毒はなぜ童磨に効かなかった?藤の花の毒と耐性を解説
童磨がしのぶを食べたこと自体が罠だった
童磨から見れば、柱を一人倒して吸収した。
勝ったように見えます。
しかし実際には、
しのぶが最も望んでいた形で大量の毒を取り込んでしまった
ことになります。
まとめ|しのぶは「負けること」まで作戦にしていた
胡蝶しのぶが童磨へ単独で勝てなかった理由は、
上弦の弐・童磨との圧倒的な戦力差。
しのぶ自身が鬼の頸を斬れないこと。
童磨が通常の毒を分解できること。
です。
しかし、しのぶはその弱点をすべて理解していました。
だから一年以上かけて自分の体へ藤の花の毒を蓄積。
そして、
童磨に自分を食べさせることで、分解しきれない量の毒を送り込む。
そこまでが作戦でした。
しのぶは童磨との一騎打ちには敗れました。
しかし、自分の命まで使って次の攻撃へつないだ。
「自分が生き残ること」ではなく「童磨を必ず倒すこと」を勝利条件にした戦い
だったのです。
『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』をもう一度見たい方へ
しのぶが童磨へ何度も毒を打ち込む場面は、その後の本当の作戦を知ってから見ると意味が変わります。姉・カナエへの思いも含めて見直したい場面です。
