※この記事には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の善逸VS獪岳戦について重大なネタバレがあります。

無限城で獪岳との決着をつける善逸。

そこで初めて使用するのが、

雷の呼吸 漆ノ型「火雷神(ほのいかづちのかみ)」

です。

それまで雷の呼吸には壱ノ型から陸ノ型までが登場していました。

では、この漆ノ型は誰から教わったのでしょうか。

結論|火雷神は誰かに教わった技ではなく、善逸自身が作った技

火雷神は、桑島慈悟郎から教えてもらった技ではありません。

善逸が自分自身で編み出した、善逸だけの漆ノ型

です。

原作17巻145話で初登場します。

もともとの雷の呼吸は壱ノ型から陸ノ型

善逸と獪岳の師匠・桑島慈悟郎が教えていた雷の呼吸には、

壱ノ型。

弐ノ型。

参ノ型。

肆ノ型。

伍ノ型。

陸ノ型。

があります。

漆ノ型は、もともとの型には含まれていません。

善逸は壱ノ型しか使えない

善逸は雷の呼吸すべてを習得した剣士ではありません。

使えるのは、

壱ノ型「霹靂一閃」だけ。

ほかの型をどうしても習得できませんでした。

獪岳は正反対

兄弟子の獪岳は、

壱ノ型だけ使えません。

しかし弐ノ型から陸ノ型までは使えます。

善逸とは完全に逆です。

桑島は善逸へ「一つを極めろ」と教えた

善逸は、自分が一つしかできないことに悩みます。

しかし桑島は、

一つしかできないなら、それを極め抜け

という方向へ善逸を導きます。

善逸はその教え通り、霹靂一閃だけを徹底的に磨きます。

霹靂一閃はどんどん進化した

善逸は壱ノ型しか使えません。

しかし、同じ技の中で進化していきます。

霹靂一閃・六連。

霹靂一閃・八連。

霹靂一閃・神速。

と、自分の得意技を磨き続けました。

そして最終的に新しい「型」そのものを作った

善逸は単に壱ノ型を強くしただけではありません。

ついには、

雷の呼吸に存在しなかった漆ノ型

を作ります。

それが火雷神です。

火雷神はどんな技?

火雷神は、超高速で相手へ踏み込み、一気に斬り抜ける技です。

善逸が長年磨いてきた壱ノ型・霹靂一閃の延長線上にあるような技として描かれています。

発動時には、巨大な雷の龍を思わせる演出が描かれます。

獪岳ですら見切れなかった

獪岳は鬼になり、上弦の陸まで上がっています。

鬼として身体能力も向上しています。

それでも火雷神の速度には対応できず、頸を斬られます。

なぜ善逸は漆ノ型を作ったの?

ここが重要です。

善逸は、

いつか獪岳と肩を並べて戦うため

にこの技を作っていました。

獪岳を殺すために最初から作った技ではありません。

善逸は獪岳を尊敬していた

獪岳は善逸を嫌い、見下します。

しかし善逸は、そんな獪岳を兄弟子として認めていました。

多くの型を使える。

努力している。

自分にはできないことができる。

善逸にとっては、憧れでもありました。

「二人で雷の呼吸を継ぎたかった」

桑島は善逸と獪岳の二人を後継者にしようとしていました。

善逸も本当は、

獪岳と一緒に桑島の教えを継ぎたかった

のだと思われます。

だから火雷神の使われ方が悲しい

本来は、

兄弟子と肩を並べるために生み出した技。

しかし実際には、

鬼になった兄弟子を倒すために使う技。

になってしまいました。

善逸VS獪岳が単なる必殺技披露ではない理由

普通なら、新しい技で強敵を倒す場面は爽快です。

しかし火雷神には、善逸と獪岳の過去が全部乗っています。

師匠。

兄弟弟子。

後継者。

尊敬。

劣等感。

そして決別。

善逸はいつ火雷神を作った?

火雷神を完成させた正確な時期について、細かな日付までは示されていません。

ただ、無限城で獪岳と再会した時点ではすでに完成しています。

善逸は獪岳へ見せるために磨いていた技だったことを明かします。

柱稽古の時点で善逸の雰囲気が変わる

獪岳が鬼になり、桑島が切腹したことを知った善逸。

そこから善逸は、それまでとは違う覚悟を見せます。

無限城へ落ちたあとも眠っていません。

起きた状態のまま、自分の意思で獪岳と戦います。

火雷神は善逸の成長そのもの

昔の善逸は、眠らなければ本来の力を出せませんでした。

自分に自信がありません。

戦うことも怖い。

ところが獪岳戦では、

起きたまま、自分で作った技を、自分の意思で使います。

一つしかできなかった少年が「新しい一つ」を作った

善逸は、できないことが多い人物です。

雷の呼吸も壱ノ型しかできませんでした。

しかし、

一つを極めた結果、新しい型を生み出す側になった。

ここが非常に大きな成長です。

獪岳との違いが最も表れる技でもある

獪岳は壱ノ型が使えないことへ不満を抱えます。

善逸は壱ノ型しか使えない自分を受け入れ、それを磨きます。

▶ 獪岳はなぜ鬼になった?善逸との違いと悲鳴嶼との過去を解説

善逸は「できないもの」より「できるもの」を伸ばした

火雷神は、善逸が突然天才になった技ではありません。

ずっと壱ノ型だけを練習し続けた積み重ねの先にあります。

だからこそ、善逸という人物らしい技です。

火雷神で獪岳を倒した善逸は喜ばない

獪岳を倒したあとも、善逸に達成感はありません。

本当はこの技で、獪岳と一緒に戦いたかった。

その願いは叶いませんでした。

▶ 『鬼滅の刃 無限城編』善逸はなぜ獪岳を許せなかった?2人の過去と因縁を解説

まとめ|火雷神は善逸が兄弟子と並ぶために作った技

雷の呼吸 漆ノ型「火雷神」は、

桑島から教わった技ではありません。

善逸自身が作ったオリジナルの型です。

善逸は壱ノ型しか使えませんでした。

だから、その一つを徹底的に磨いた。

そして最終的には、新しい型を生み出すところまで成長しました。

しかも本来は、獪岳を倒すためではなく、

獪岳と肩を並べて戦うために作った技。

その火雷神で獪岳を倒すことになったからこそ、無限城での善逸の勝利は、爽快さだけでは終わらないのです。


『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』をもう一度見たい方へ

火雷神は善逸の成長だけでなく、獪岳への複雑な感情まで詰まった技です。二人の過去を知ったうえで戦闘を見直すと、最後の一撃の印象も大きく変わります。