『君の好きは無敵』杏奈はなぜデザイン瀬尾を辞めた?別れを選んだ理由を解説
※この記事には、ドラマ『君の好きは無敵』第9話・最終回の重大なネタバレがあります。
『君の好きは無敵』第9話で大きな衝撃となったのが、草壁杏奈(松本若菜)がデザイン瀬尾を辞めた場面です。
チュチュチュエラを守るために必死で会社を立て直し、ようやく再出発できそうになった直後。
瀬尾深月(佐野勇斗)は杏奈へ結婚を申し込みます。
ところが杏奈は喜ぶどころか、その言葉を強く拒絶。
そしてデザイン瀬尾そのものから去ってしまいます。
なぜ杏奈は、あれほど大切にしていた仕事まで辞めたのでしょうか。
結論から言うと、瀬尾を嫌いだったからではなく、瀬尾との「仕事仲間としての関係」が杏奈にとってあまりにも大切だったからです。
第9話でデザイン瀬尾は最大の危機に
第9話では、杏奈と瀬尾がSNSで激しいバッシングを受けます。
その影響で、人気が出始めていたチュチュチュエラも返品が相次ぎます。
さらに大きな仕事にも影響が出かねない状況となり、デザイン瀬尾は危機に追い込まれます。
杏奈は、このままチュエラの夢を終わらせないために立ち上がります。
杏奈は会社とチュエラを守ろうとした
杏奈はもともと、キャラクターに興味のある人物ではありませんでした。
それでも瀬尾と出会い、一緒にチュエラを育てる中で、初めて本気で「好き」と思えるものを見つけます。
だからデザイン瀬尾が危機に陥ったとき、杏奈は自分の能力を使って守ろうとします。
この時点で杏奈にとってデザイン瀬尾は、単なる仕事先ではありません。
そこへ瀬尾がプロポーズする
会社が再スタートへ向かおうとした直後、瀬尾は杏奈へ自分の気持ちを伝えます。
瀬尾にとっては、ずっと抱えてきた恋心の延長にある言葉です。
しかし杏奈にとっては、まったく違う意味を持ちました。
瀬尾と一緒に仕事ができること。
その関係こそ、杏奈が大切にしていたものだったからです。
杏奈は瀬尾を嫌いだから辞めたわけではない
ここを誤解すると、第9話の杏奈の行動はかなり冷たく見えます。
しかし杏奈は、瀬尾そのものを嫌って去ったわけではありません。
むしろ逆です。
瀬尾との関係が大切すぎたからこそ、恋愛感情を向けられたことで「もう元には戻れない」と感じました。
杏奈にとって「仕事」は初めて見つけた好きだった
物語の最初、杏奈はコンサル会社を辞めています。
能力は高い。
仕事もできる。
でも、自分が本当に何を好きなのかは分からない。
そんな杏奈が瀬尾とキャラクター作りを始めます。
チュエラを育てる。
人に届ける。
瀬尾と一緒に考える。
その時間は杏奈にとって、初めて「好き」と言える仕事になっていました。
瀬尾の「好き」が杏奈の好きな仕事を壊した
第9話で杏奈が感じたのは、
瀬尾の恋愛感情によって、自分が大切にしていた関係が変わってしまった
ということです。
瀬尾からすれば、好きだから一緒にいたい。
杏奈からすれば、好きな仕事仲間としてずっと一緒にいたかった。
同じ「好き」でも、方向が違っていました。
杏奈は恋愛そのものが嫌だった?
単純に「恋愛が嫌いだから」という話ではありません。
杏奈は、自分の中にある恋愛感情をまだ整理できていませんでした。
それ以上に、恋愛が始まることで仕事仲間としての関係を失うことを恐れています。
つまり杏奈にとっては、
恋愛を始める=大切なものを一つ失う
ように感じられたのです。
なぜ仕事を続けながら断ることができなかった?
杏奈自身、瀬尾から気持ちを告げられた以上、それまでとまったく同じ関係に戻ることはできないと考えました。
瀬尾が自分を恋愛対象として見ていることを知ったまま、一緒に仕事を続ける。
杏奈には、それが難しかったのでしょう。
だから恋愛だけを断るのではなく、仕事そのものから離れることを選びます。
「もう会うことはない」は本心だった?
その瞬間の杏奈は、本気で関係を終わらせようとしていたと考えられます。
ただし、それは瀬尾への思いが何もないからではありません。
むしろ自分の感情を整理できないからこそ、完全に距離を置こうとしたのでしょう。
結果的に杏奈は、隙間バイト生活へ戻ります。
瀬尾のプロポーズは間違いだった?
瀬尾が杏奈を好きになったこと自体が間違いだったわけではありません。
問題は、瀬尾の「好き」と杏奈の「好き」が同じ形ではなかったことです。
瀬尾は恋愛としての好き。
杏奈は一緒に仕事をする相手としての好き。
瀬尾は自分の気持ちを伝えることに集中し、杏奈がその関係をどう感じているのかまで十分に理解できていませんでした。
最終回で杏奈の考えは変わる
しかし最終回では、杏奈と瀬尾は再び巡り合います。
瀬尾はデザイン瀬尾とチュエラを立て直そうと奮闘。
杏奈はMERRYの再建を任されます。
2人は恋愛のためではなく、まず仕事を通じて再び同じ方向を向きます。
そこで杏奈は、自分の中にある気持ちとも向き合うことになります。
杏奈は瀬尾への恋愛感情を最後に受け入れる
最終回では、杏奈も瀬尾を好きだという気持ちを認めます。
さらに瀬尾との結婚を望む気持ちまで伝えます。
つまり第9話で杏奈が拒絶したのは、
瀬尾本人ではなく、自分の大切な関係を一方的に変えられること
だったと見ることができます。
一度離れたことが必要だった理由
もし第9話で杏奈がそのままプロポーズを受け入れていたら、杏奈自身の「好き」は置き去りになっていたかもしれません。
一度距離を置いたことで、
- 瀬尾は自分の好きの伝え方を考える
- 杏奈は自分が何を好きなのか考える
- 2人は仕事仲間としての関係の大切さを確認する
ことができます。
その結果、最終回で初めて対等な恋愛関係へ進めたのだと考えられます。
タイトル「君の好きは無敵」ともつながる
第9話だけを見ると、「好き」は無敵どころか関係を壊しています。
しかし最終回まで見ると意味が変わります。
大事なのは、好きな気持ちを押しつけることではありません。
自分の好きと同じように、相手の好きも大切にすること
です。
瀬尾と杏奈は、そのことを一度離れることで学びます。
『君の好きは無敵』タイトルの意味は?「好きは無敵」が表すものを考察
まとめ|杏奈が辞めたのは瀬尾が嫌いだからではなく、大切な関係を失ったと感じたから
杏奈がデザイン瀬尾を辞めた理由は、瀬尾を嫌いだったからではありません。
杏奈にとって、瀬尾と一緒にキャラクターを作る仕事は、初めて見つけた大切な「好き」でした。
そこへ瀬尾から恋愛感情を向けられたことで、杏奈はそれまでの関係には戻れないと感じます。
だから恋愛だけでなく、仕事からも離れました。
しかし最終回では、杏奈自身も瀬尾への恋愛感情を認めます。
一度別れたことで、
仕事としての好きと、恋愛としての好きの両方を大切にできる関係
へ進むことができたのだと考えられます。
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