※この記事には、Netflixシリーズ『九条の大罪』のネタバレが含まれます。

『九条の大罪』では、若く優秀な弁護士・烏丸真司(松村北斗)が九条間人(柳楽優弥)の法律事務所で働き始めます。

九条が扱うのは、半グレやヤクザなども含む厄介な刑事事件です。

一方の烏丸はエリート弁護士。

そのため、

「なぜ烏丸は九条の事務所へ入ったの?」

という疑問が出てきます。

まず押さえておきたいのは、作中では、

「九条に強く憧れていたから入所した」など、一つの理由だけが明確に提示されているわけではない

という点です。

この記事では、イソ弁という用語の詳しい説明や2人の最終的な決裂には広げず、烏丸が九条法律事務所へ入り、そこで何を見ていく人物なのかに絞って整理します。

烏丸真司は若く優秀な弁護士

烏丸は、若く優秀なエリート弁護士として登場します。

法律知識もあり、一般的な弁護士像から見れば将来有望な人物です。

そんな烏丸が入るのが、一般的な企業法務中心の大手法律事務所ではなく、九条法律事務所です。

ここから烏丸は、それまでの法律知識だけでは処理しきれない事件へ次々と関わることになります。

烏丸は九条の事務所で勤務弁護士として働く

烏丸は九条法律事務所で、九条とともに事件を担当していきます。

いわゆる「イソ弁」と呼ばれる立場です。

ただし、このページではイソ弁そのものの意味は深掘りしません。

用語についてはこちらで整理しています。

『九条の大罪』イソ弁とは何?烏丸真司の立場をわかりやすく解説

烏丸は最初から九条の考え方に賛同していたわけではない

烏丸が九条の事務所へ入ったからといって、最初から九条の仕事に共感していたわけではありません。

むしろ実際の事件に関わる中で、

「なぜそこまで依頼人を守るのか」

「被害者の気持ちはどうなるのか」

といった疑問を持ちます。

つまり烏丸は、九条と同じ価値観を持った後継者として事務所へ入った人物ではありません。

九条の仕事を間近で見ることが烏丸の物語になる

九条の事務所へ入ったことで、烏丸は教科書上の法律だけでは分からない現実へ触れます。

犯罪をした人物。

被害者。

半グレ。

ヤクザ。

家族。

さまざまな事情を抱えた人間が、同じ刑事事件の中に存在します。

烏丸は九条の弁護を見ながら、

「法律を知っていること」と「現実の人間を弁護すること」は同じではない

と知っていきます。

烏丸は視聴者と一緒に九条を理解していく

九条は物語の最初から、自分の信念を長く説明する人物ではありません。

だからこそ、烏丸の存在が重要です。

烏丸が九条へ疑問をぶつける。

九条の仕事を見る。

事件の結果を経験する。

その繰り返しによって、視聴者も九条がどのような弁護士なのかを知っていきます。

松村北斗も烏丸を「九条を見つめる人物」と捉えている

演じる松村北斗も、烏丸について、撮影を振り返ると九条を見つめ続ける役だったという趣旨のコメントをしています。

これは烏丸の立場をよく表しています。

烏丸は九条を無条件に尊敬する弟子ではありません。

九条を見て、疑い、理解しようとしながら、自分自身の弁護士像を作っていく人物です。

九条も烏丸の存在によって変わっていく

烏丸が九条の事務所へ入った影響は、烏丸だけに起きるものではありません。

九条自身も、一人で仕事をしていたときとは違い、自分とは異なる考えを持つ烏丸と行動するようになります。

九条が烏丸へ説明する。

烏丸から反論される。

同じ事件を別の角度から見る。

そうした関係によって、九条自身の人物像も表に出るようになります。

2人は単純な師匠と弟子ではない

九条の方が経験豊富なので、最初は師弟のようにも見えます。

しかし烏丸は九条へ従うだけではありません。

納得できないことには意見します。

九条も烏丸を、ただ命令を聞く部下として扱い続けるわけではありません。

そのため2人は、

経験の差はあっても、互いの考え方へ影響を与える弁護士同士

として関係を作っていきます。

烏丸が九条の事務所に入った理由は一言では説明されない

ここは重要です。

作中では、

「九条に憧れていたから」

「裏社会の事件を経験したかったから」

「特定の目的があって潜り込んだ」

といった一つの理由だけで烏丸の入所を説明してはいません。

そのため、確認できる描写から言えるのは、

烏丸が九条の事務所で実際の事件を経験し、その中で自分がどんな弁護士になるのかを探していく

ということです。

最終的な決裂は別の問題

九条の事務所へ入った理由と、その後2人が別々の道へ進む理由は同じではありません。

入所後に多くの事件を経験したからこそ、烏丸自身の考えも変化していきます。

映画開始時点で2人がなぜ離れているのかについてはこちらで整理しています。

映画『九条の大罪』九条と烏丸はなぜ決裂している?ドラマ最終回からの関係を解説

まとめ|烏丸は九条を間近で見ながら自分の弁護士像を作っていく

烏丸は若く優秀な弁護士として、九条法律事務所で働き始めます。

ただし九条へ無条件に憧れて入った人物として描かれているわけではありません。

九条と事件を担当しながら、その仕事に疑問を持ち、理解し、自分ならどうするのかを考えていきます。

九条のもとへ入ったことによって、烏丸は教科書では分からない弁護士の現実を知っていく。

そこが烏丸という人物の出発点です。

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