『キングダム』嬴政は実在した?始皇帝との違い・史実の生涯を解説
『キングダム』で信(しん)とともに物語の中心にいる秦王・嬴政(えいせい)。
「嬴政は本当に実在した人物?」「始皇帝と同じ人なの?」「漫画のように中華統一を目指していたの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、嬴政は実在した人物で、後の秦の始皇帝その人です。
この記事では、『キングダム』の嬴政と史実の始皇帝を比較しながら、どこまで史実で、どこから作品独自の設定なのかを分かりやすく解説します。
嬴政は実在した?
はい。嬴政は実在した人物です。
紀元前3世紀の秦(しん)の王で、後に中国を初めて統一し、「始皇帝」を名乗った人物です。
『史記』では「秦王政」として登場し、秦王として26年間在位したのち、天下を統一して始皇帝を名乗ったことが記されています。
つまり『キングダム』に登場する嬴政は、架空の王ではありません。
中国史上でも非常に有名な実在人物です。
嬴政と始皇帝は同じ人物?
はい。同じ人物です。
「嬴政」というのは、秦王時代の名前です。
その後、紀元前221年に六国を滅ぼして中国を統一した際、それまでの「王」を超える新しい称号として「皇帝」を作り、自らを始皇帝と名乗りました。
簡単に言うと、
- 統一前:秦王・嬴政
- 統一後:秦の始皇帝
ということです。
『キングダム』の嬴政はどんな人物?
『キングダム』の嬴政は、戦乱の世を終わらせるために「中華統一」を目指す若き王として描かれます。
信とは立場がまったく違いますが、
- 信は「天下の大将軍になる」
- 嬴政は「中華を統一する」
というそれぞれの夢を持ち、共に進んでいきます。
作品では冷静で強い意志を持つ一方、過去のつらい経験や人間的な弱さも描かれています。
史実の嬴政も中華統一を成し遂げた
ここは作品と史実が大きく一致する部分です。
史実の嬴政は秦王として国力を高め、韓・趙・魏・楚・燕・斉を次々と滅ぼしていきます。
そして紀元前221年、最後に斉を滅ぼして統一を達成しました。
この時点で、戦国七雄の争いは終わります。
『キングダム』は、まさにこの統一へ向かう過程を描いている物語です。
嬴政は何歳で王になった?
史実では、嬴政は非常に若くして秦王になっています。
『史記』では、父の荘襄王(そうじょうおう)が亡くなった後、嬴政が王位を継いだことが記されています。
一般には13歳で即位したとされています。
ただし即位直後から完全に自分だけで政治を行っていたわけではなく、呂不韋(りょふい)などの有力者が大きな権力を持っていました。
『キングダム』でも、嬴政が王でありながら自由に政治を動かせない状況が描かれています。
成蟜の反乱は史実?
嬴政の異母弟として登場する成蟜(せいきょう)も、史料に名前が残る人物です。
ただし、『キングダム』1作目のような王都クーデターの詳細がそのまま史実として確認されているわけではありません。
『史記』には成蟜が後に反乱した記録がありますが、漫画や映画ではその人物関係や出来事を大きく再構成しています。
このあたりは、史実を土台にしたフィクションとして見るのが適切です。
紫夏との出会いは史実?
『キングダム』では、幼い嬴政が趙(ちょう)で過酷な生活を送っていた際、紫夏(しか)に救われます。
嬴政が幼少期を趙で過ごしたこと自体は史実に基づいています。
一方、紫夏という人物との物語は、少なくとも主要な史料からは確認できません。
そのため、紫夏との関係は作品独自の創作要素が強い部分と考えられます。
史実の始皇帝は『キングダム』の嬴政と同じ性格だった?
ここは分けて考える必要があります。
『キングダム』では、嬴政は戦乱を終わらせるという理想を持った人物として描かれています。
一方、史実の始皇帝は統一後、中央集権化を進め、郡県制や度量衡・文字などの統一を行いました。
その一方で、非常に強い権力を持った皇帝としても知られています。
つまり、実在した嬴政をモデルにしながら、作品では主人公側の人物として性格や思想が物語向けに描かれていると考えた方がいいでしょう。
嬴政はなぜ「始皇帝」と呼ばれる?
中国を統一した後、嬴政は従来の「王」という称号では自分の功績を表せないと考え、新たに「皇帝」という称号を用いました。
その最初の皇帝なので、「始皇帝」と呼ばれます。
「始」は「最初」という意味です。
その後、中国では長く「皇帝」という称号が使われていくことになります。
『キングダム』の嬴政と史実の違いを簡単に整理
- 嬴政が実在した → 史実
- 後に始皇帝になる → 史実
- 秦が六国を滅ぼして統一する → 史実
- 幼少期を趙で過ごした → 史実に基づく
- 信との深い友情 → 作品独自の要素が大きい
- 紫夏との物語 → 主要史料では確認できない
- 性格や会話の多く → 漫画独自の創作
『キングダム』で嬴政を最初から読みたい方へ
嬴政は第1巻から登場し、信とともに『キングダム』の物語を動かしていく中心人物です。
史実を知ったうえで最初から読むと、嬴政がどのように始皇帝へ近づいていくのかを見る楽しみも増えます。
まとめ
『キングダム』の嬴政は、実在した秦王・嬴政をモデルにしています。
そして史実でも六国を滅ぼして中国を統一し、後に秦の始皇帝となりました。
一方、信との関係や紫夏との物語などには作品独自の創作が含まれています。
「嬴政=始皇帝」ということを覚えておくと、『キングダム』という物語が最終的にどこへ向かっているのかも分かりやすくなります。
