『タイタニック』キャルはその後どうなった?生還後の人生と最期を解説
※この記事には映画『タイタニック』の結末までネタバレがあります。
『タイタニック』でローズの婚約者として登場するキャルドン・ホックリー(キャル)。
ジャックとローズの恋を邪魔する人物であり、後半ではジャックへ罪を着せたり、銃まで持ち出したりします。
しかしキャルはタイタニック号沈没では死亡していません。
では、その後どうなったのでしょうか。
実は映画の終盤で、老いたローズがキャルのその後を短く説明しています。
結論|キャルは生還したが、1929年の世界恐慌後に自ら命を絶った
キャルはタイタニック号から生還します。
その後別の女性と結婚。
父親の莫大な財産も相続します。
しかし1929年の株価大暴落と世界恐慌によって財産に大きな打撃を受けます。
そしてローズによれば、
キャルは拳銃を使って自ら命を絶った
ということです。
キャルはどうやってタイタニック号から助かった?
沈没が迫る中、救命ボートへの乗船は基本的に女性と子供が優先されます。
キャルは何とか自分も助かろうとします。
そこで甲板にいた少女を抱き上げ、
「この子には自分しかいない」
という形で父親のように振る舞います。
そして少女とともに救命ボートへ乗ります。
結果としてキャルは生還します。
キャルはローズが生きていることを探していた
救助後、カルパチア号ではキャルが生存者の中からローズを探します。
ローズもキャルの姿を確認します。
しかしローズは声をかけません。
毛布に身を包み、三等船客の生存者たちの中に紛れています。
そのままキャルとは二度と会いません。
なぜローズはキャルのもとへ戻らなかった?
タイタニック号へ乗る前のローズは、家族の事情からキャルとの結婚を受け入れようとしていました。
しかしジャックと出会い、自分の人生を自分で選ぶことを知ります。
さらにキャルは、
ローズを支配する。
ジャックに盗みの罪を着せる。
ジャックとローズを銃で追う。
という行動までしています。
ローズにとって、キャルとの人生へ戻る理由はもうありません。
ローズは「ローズ・ドーソン」として新しい人生を始める
ニューヨークへ到着したローズは、名前を聞かれて、
「ローズ・ドーソン」
と答えます。
キャルとの婚約者だったローズ・デウィット・ブケイターは、タイタニック号とともに消えました。
ここからローズはキャルとは完全に別の人生へ進みます。
キャルはその後別の女性と結婚
老いたローズの説明では、キャルはその後結婚しています。
つまりローズを失ったあとも、上流階級の人生を続けていました。
また父親の財産を相続し、富豪として暮らしていたことも分かります。
キャルを襲った1929年の世界恐慌
キャルの人生を大きく変えたのが1929年の株価大暴落です。
アメリカでは株価が急落し、その後世界恐慌へ発展します。
ローズによれば、キャルの財産もこの影響を強く受けました。
キャルは、
金、家柄、社会的地位
を自分の価値の中心に置いていた人物です。
その財産を失ったことは、彼にとって人生そのものを失うことに近かったのかもしれません。
キャルは自ら命を絶つ
ローズはキャルについて、1929年の大恐慌で財産に大きな打撃を受け、その後拳銃で自ら命を絶ったと語っています。
映画では詳しい場面は描かれません。
あくまでローズが後から知った情報として語られます。
キャルの最期は皮肉な結末
ここからは考察です。
キャルは映画の中で何度も、金の力を信じています。
ジャックより自分の方が上。
金があれば何でも手に入る。
ローズも宝石を与えれば自分のものになる。
救命ボートの席さえ金で買えると思う。
しかしタイタニック号沈没の場面では、金が命を保証してくれません。
そして最終的には、その財産を失ったことで自分自身も崩れてしまいます。
ローズとキャルは正反対の人生を歩んだ
タイタニック号沈没後の2人を比べると、かなり対照的です。
キャルは、
富を相続する → 世界恐慌で失う → 自ら命を絶つ。
一方ローズは、
富裕層の生活を捨てる → 自分で人生を作る → 101歳まで生きる。
映画冒頭では、キャルの方がすべてを持っています。
しかし人生の最後まで見ると、何が本当の「豊かさ」なのかが逆転しています。
ローズはキャルを憎み続けていた?
老いたローズはキャルのその後を淡々と語ります。
そこに、84年前の激しい怒りを感じさせるような描写はありません。
ローズにとってキャルは、もう遠い過去の人物になっていたのでしょう。
ジャックの記憶だけは84年間大切に残っています。
この違いも印象的です。
キャルは完全な悪人だった?
キャルの行動には明らかに問題があります。
ローズを所有物のように扱い、暴力的な行動にも出ます。
一方で、単なる漫画的な悪役だけとして描かれているわけでもありません。
ローズを失うことへの嫉妬。
自分の社会的地位を失う恐怖。
金以外の方法で人との関係を築けない不器用さ。
そうしたものを抱えた人物です。
ジャックとキャルは「豊かさ」の意味が正反対
キャルには金があります。
ジャックにはほとんど金がありません。
しかしジャックは、
「毎日を大切に生きる」
という考え方を持っています。
ローズが最後に選んだのも、キャルの富ではなくジャックの生き方でした。
まとめ|キャルは生還したが、ローズとは正反対の結末を迎えた
キャルはタイタニック号沈没を生き延びます。
その後結婚し、父親の莫大な財産を相続します。
しかし1929年の世界恐慌によって財産に大きな打撃を受け、最終的には自ら命を絶ちます。
一方、何も持たずに新しい人生を始めたローズは101歳まで生きます。
金をすべてだと思っていたキャル。
金を捨て、自分の人生を選んだローズ。
2人のその後まで知ると、『タイタニック』が描く「豊かさ」の意味もよりはっきり見えてきます。
『タイタニック』関連記事
▶ 映画『タイタニック』ネタバレ解説|あらすじ・結末・ラストまで完全整理
▶ 『タイタニック』ローズはその後どうなった?結婚・子供・人生を写真から解説
▶ 『タイタニック』ローズは最後に死んだ?時計台でジャックと再会するラストの意味
『タイタニック』をもう一度じっくり観たい方へ
キャルの表情やローズとの対比に注目して見返すと、単なる恋敵ではなく、ジャックとはまったく違う価値観を持つ人物として描かれていることが分かります。
