『ママがもうこの世界にいなくても』川口春奈は遠藤和さんをどう演じる?実在人物との違い
※この記事では、映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』の公式情報と、モデルとなった遠藤和さんの実話に触れています。2026年9月現在は映画公開前のため、映画本編での演技については公開後に追記します。
映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』で主人公・和を演じるのは川口春奈さんです。
しかし「和」は完全な架空の人物ではありません。
モデルとなったのは、21歳でステージIVの大腸がんを宣告され、24歳で亡くなった遠藤和さんです。
つまり川口春奈さんは、実在した女性の人生を演じることになります。
では、映画の「和」と実在の遠藤和さんはどのような関係なのでしょうか。
この記事では、公開前の段階で確認できる情報を整理します。
主人公のモデルは遠藤和さん
遠藤和さんは1997年、青森県生まれ。
2018年、21歳でステージIVの大腸がんと診断されました。
その後、将一さんと結婚。
23歳で娘を出産し、2021年9月8日に24歳で亡くなりました。
和さんの生涯については、遠藤和さんはどんな人?映画のモデルとなった女性の生涯で詳しく紹介しています。
川口春奈が演じるのは「病気の女性」だけではない
和さんの人生を年表だけで見ると、どうしても「21歳でステージIVのがんになり、24歳で亡くなった女性」という部分が目立ちます。
しかし原作には、それだけではない和さんの姿があります。
恋人と結婚する女性。
子どもを望む妻。
妊娠した女性。
娘を育てる母。
夫と意見をぶつける妻。
家族と暮らす普通の日常。
川口春奈さんが演じる必要があるのは、こうした一人の人間としての和さんです。
実在人物を演じる難しさ
完全なフィクションなら、役柄は脚本の中だけに存在します。
しかし遠藤和さんには、実際に一緒に暮らした夫や娘、家族がいます。
さらに本人の日記も残っています。
そのため「感動的に見える人物」を新しく作ればいいわけではありません。
実在した和さんと、映画作品としての主人公「和」の両方を成立させる必要があります。
原作には和さん本人の言葉がある
映画化で大きな手がかりになるのが原作です。
『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は小説ではなく、和さん本人の日記をもとにした手記です。
何を考えたのか。
何を怖いと感じたのか。
結婚や妊娠、娘の誕生をどう感じたのか。
本人の言葉が残っています。
原作については、『ママがもうこの世界にいなくても』原作はある?で詳しく解説しています。
映画では「日記の文章」を表情や会話に変える必要がある
本なら、本人の気持ちを文章としてそのまま読むことができます。
映画では同じ方法は使えません。
川口春奈さんの表情。
声。
将一との会話。
娘を抱く姿。
そうした映像によって、日記に書かれた感情を伝える必要があります。
ここが原作と映画の大きな違いになります。
夫・将一を演じるのは高杉真宙
映画で夫・将一を演じるのは高杉真宙さんです。
和さんと将一さんは、病気になってから出会ったわけではありません。
恋人として関係を築き、がん宣告を経て結婚しました。
さらに妊娠をめぐって意見がぶつかったこともあります。
そのため映画では、川口春奈さん一人の演技だけではなく、高杉真宙さんとの夫婦としての関係も重要になります。
二人の実話については、遠藤和さんと夫・将一さんはどう出会った?で詳しく紹介しています。
「かわいそうな女性」だけに見せないことが重要
この役で特に重要になると思われるのが、和さんを病気だけで表現しないことです。
和さんは確かに重い病気と闘いました。
しかし同時に、結婚し、子どもを望み、母になり、家族と過ごしています。
原作では、余命を告げられたあとにも家族との時間に幸せを感じていたことが分かります。
「死に向かう患者」だけではなく、最後まで生活をしていた一人の女性としてどう描かれるのかが映画の重要なポイントです。
映画と実在の和さんは完全に同じではない
一方で、映画の主人公と実在人物を完全に同一視することにも注意が必要です。
映画は限られた上映時間の中で人生を描く劇作品です。
出来事の整理や省略、再構成が行われる可能性があります。
そのため「映画で川口春奈さんがしたこと=実際の和さんがまったく同じようにした」とは限りません。
具体的な違いは、映画公開後に映画と原作の違いは?実話の日記と比較で確認します。
原作を読むと実在の和さんに近づける
川口春奈さんが演じる「和」と、実在した遠藤和さんを比較したい場合は、本人の言葉が残る原作が重要になります。
まとめ
映画で川口春奈さんが演じる和のモデルは、実在した遠藤和さんです。
しかし演じるのは「若くしてがんで亡くなった女性」だけではありません。
恋人と結婚し、夫と意見をぶつけ、子どもを望み、母になり、家族との日常を生きた女性です。
本人の日記が残っているからこそ、映画で川口春奈さんが病気ではなく「遠藤和という一人の人間」をどう表現するのかが大きな見どころになります。
