映画『タイタニック』のジャック・ドーソンといえば、レオナルド・ディカプリオ。

現在では他の俳優を想像しにくいほど有名な役です。

ところが、ジャック役が決まるまでの道のりは意外にすんなりではありませんでした。

ディカプリオは最初から、

「絶対にこの役をやりたい」

と熱望していたわけではありません。

さらにスクリーンテストを拒もうとし、ジェームズ・キャメロン監督から、

「やらないなら役はない」

という状況まで追い込まれています。

結論|「出演が嫌だった」というより、ジャック役に乗り気でない時期があった

ディカプリオが『タイタニック』そのものを嫌っていた、とまとめるのは正確ではありません。

ただし、

ジャックという役を単純な美青年役だと感じていた。

スクリーンテストを受けたがらなかった。

という話をキャメロン監督が明かしています。

つまり、最初から順調に決まったキャスティングではありませんでした。

当時のディカプリオはすでに人気俳優

『タイタニック』撮影前から、ディカプリオは若手俳優として高く評価されていました。

『ギルバート・グレイプ』ではアカデミー助演男優賞候補。

『ロミオ+ジュリエット』でも主演。

若者を中心に高い人気を持っていました。

最初の面談ではスタッフまで集まった

キャメロン監督が後年語ったところでは、ディカプリオとの最初の面談では、制作会社の女性スタッフたちが次々集まってきたそうです。

普段その面談にいる必要のないスタッフまで、ディカプリオを見に来た。

その時点ですでに、

彼が観客を引きつける力を持っている

ことは明らかでした。

問題はスクリーンテスト

数日後、ディカプリオは再び呼ばれます。

すでにローズ役が決まっていたケイト・ウィンスレットと、一緒に演技を確認するためです。

しかしディカプリオは、カメラが準備されているのを見て戸惑います。

自分が実際に台詞を読んでテストされるとは思っていなかったようです。

ディカプリオは「テストはしない」という態度だった

キャメロン監督によると、ディカプリオはスクリーンテストだと知り、台詞を読むことに消極的な態度を示しました。

そこでキャメロンは、あっさり面談を終わらせようとします。

つまり、

テストを受けないならジャック役には起用しない

ということです。

ディカプリオも驚いた

大ヒットが約束されていた映画ではありません。

むしろ巨大な製作費をかけた難しい企画でした。

それでもキャメロン監督は、人気だけを理由にディカプリオを起用するつもりはありませんでした。

巨大プロジェクトだからこそ、

実際にローズ役との相性を確認しなければならない

と考えていました。

結局ディカプリオはスクリーンテストを受けた

キャメロン監督からはっきり条件を示され、ディカプリオはテストを受けます。

そしてカメラが回った瞬間。

それまで消極的だった態度が変わります。

ジャックとして演技を始めました。

ケイト・ウィンスレットとの相性が決定打

ディカプリオが演じ始めると、ウィンスレットとの間に非常に強い化学反応が生まれました。

キャメロン監督は、その瞬間に、

ジャックはディカプリオだ

と確信したと振り返っています。

ケイトもディカプリオを強く推していた

ウィンスレットも、ディカプリオと共演したいと考えていました。

ローズとジャックは映画全体を支える2人。

どちらか一人の演技だけでは成立しません。

結果として、2人の相性が『タイタニック』最大の魅力の一つになりました。

ジャック役を「簡単すぎる」と感じていた?

キャメロン監督は後年、ディカプリオがジャックについて、人物としての複雑さが足りないと感じていた時期があったことも語っています。

ディカプリオはすでに複雑な人物を演じることに興味を持っていました。

それに対してジャックは、

自由。

勇気。

優しさ。

を持つ比較的まっすぐな人物です。

キャメロンは「難しいのはその役だ」と説得した

複雑な癖や欠点を持つ人物は、俳優にとって演技の手がかりが多い役でもあります。

一方ジャックは、観客が自然に好きにならなければならない。

特別な奇抜さを使わず、

魅力だけで映画を支える必要がある役

です。

キャメロン監督は、その難しさをディカプリオへ伝えたと振り返っています。

結果的にジャックは代表作になった

『タイタニック』は世界的大ヒット。

ディカプリオの人気は爆発的に高まりました。

世界中でディカプリオを追いかけるファンが急増し、「レオマニア」とまで呼ばれる現象が起きます。

▶ 『タイタニック』レオナルド・ディカプリオはその後どうなった?ジャック役後の俳優人生

もしスクリーンテストを断っていたら?

キャメロン監督の話をそのまま受け取れば、

本当に別の俳優がジャックになっていた可能性があります。

現在ではディカプリオ以外のジャックを想像しにくいですが、キャスティング段階では決して当然の組み合わせではありませんでした。

まとめ|ディカプリオは危うくジャック役を逃すところだった

「ディカプリオは『タイタニック』を嫌がっていた」という表現は少し強すぎます。

ただ、

ジャック役へ最初から熱烈に乗り気だったわけではない。

スクリーンテストを拒もうとした。

キャメロンから役を失う寸前まで突き放された。

というのは、監督本人が明かしたエピソードです。

そして実際に演技を始めた瞬間、キャメロンもウィンスレットもその魅力を確信しました。

映画史に残るジャック役は、意外にもギリギリのところで決まっていた

のです。


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ディカプリオがスクリーンテストでウィンスレットと演じた瞬間にジャック役を決定づけたと知ると、2人の相性の良さにも改めて注目できます。