『ママがもうこの世界にいなくても』どこまで実話?映画で描かれる出来事を整理
※この記事では、映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』の公式情報と原作となった実話について触れています。映画公開前のため、映画独自の脚色については公開後に確認して追記します。
『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』は実話をもとにした映画です。
では、映画で描かれる出来事はどこまで本当にあったことなのでしょうか。
結論からいうと、主人公・和のモデルとなった遠藤和さんのがん、将一さんとの結婚、妊娠・出産、24歳で亡くなったことなど、物語の中心となる出来事は実話です。
一方、映画はドキュメンタリーではありません。
そのため個々の会話や場面が現実とまったく同じかどうかは、映画と原作を比較しなければ判断できません。
この記事では「ここは実話と確認できる」という部分を整理します。
実話① 遠藤和さんは21歳でステージIVの大腸がんになった
主人公・和には実在のモデルがいます。
遠藤和さんです。
和さんは1997年青森県生まれ。
2018年、21歳のときにステージIVの大腸がんと診断されました。
これは原作や映画公式情報でも確認できる事実です。
がん発覚については、遠藤和さんはなぜ若くして大腸がんに?で詳しく整理しています。
実話② 将一さんは実在する夫
映画では高杉真宙さんが将一を演じます。
将一さんも実在する人物です。
和さんより6歳年上で、和さんががんと診断された当時は交際していました。
病気が分かったあとも関係を続け、二人は結婚します。
したがって「病気になった女性と恋人が結婚する」という物語の中心部分も実話です。
実話③ 二人の結婚式はテレビでも放送された
和さんと将一さんの結婚式は、日本テレビ系『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の「結婚式の旅」で紹介されました。
この放送を通して遠藤夫妻を知った人も多くいました。
二人の結婚までについては、遠藤和さんと夫・将一さんはどう出会った?結婚までの実話で詳しく紹介しています。
実話④ 和さんは治療を中断して子どもを望んだ
映画の物語で大きな意味を持つのが妊娠です。
これも実話です。
和さんは将一さんとの子どもを望み、抗がん剤治療を中断して妊娠を目指す道を選びました。
将一さんは当初反対しています。
つまり「妻は子どもを望む。しかし夫は妻の身体を心配して反対する」という夫婦の葛藤にも、実話としての背景があります。
実話⑤ 和さんは23歳で娘を出産した
和さんは妊娠し、23歳で長女を出産しました。
21歳でステージIVの大腸がんを宣告されてから約2年後です。
こうして和さんは「ママ」になりました。
なぜ和さんが出産を選んだのかについては、遠藤和さんはなぜ出産を決めた?で詳しく解説しています。
実話⑥ 余命を告げられたあとも家族と暮らした
2021年、和さんは余命を告げられます。
それでも家族との生活を続けました。
原作には、夫と娘、猫と暮らす日常の中で「人生でいまが一番幸せ」と感じていたことが記されています。
病気の厳しさだけではなく、家族との幸せも同時に存在していたことが分かります。
実話⑦ 和さんは24歳で亡くなった
和さんは2021年9月8日に亡くなりました。
24歳でした。
映画でも、この事実が物語の重要な前提になっています。
ただし映画が和さんの死をどのように描き、どの場面で終わるのかは、公開前の現時点では断定できません。
ラストについては、『ママがもうこの世界にいなくても』最後はどうなる?で公開後に詳しく確認します。
実話⑧ 亡くなる10日前まで日記を書いていた
タイトルにもある「日記」も実在します。
和さんは亡くなる10日前まで日記を書き続けていました。
その記録をもとに出版されたのが原作です。
つまり映画は、家族から聞いた話だけをもとに作られたわけではありません。
和さん本人が残した記録という大きな土台があります。
では映画のすべてが実話なの?
ここは分けて考える必要があります。
映画は実話を原作にしていますが、ドキュメンタリーではなく劇映画です。
実在の人物を俳優が演じ、一本の映画として構成されています。
そのため、会話の言葉、出来事の順番、複数の出来事を一つの場面にまとめるなど、映画としての再構成が行われる可能性があります。
具体的にどこが変更されたのかは、映画本編を確認して原作と比較しなければ分かりません。
公開後は、『ママがもうこの世界にいなくても』映画と原作の違いは?で整理します。
「実話だから全部そのまま」と考えないほうがいい
実話映画を見るときに注意したいのは、「映画に出てきた場面=現実でもまったく同じ会話・同じ状況だった」と考えないことです。
確認できる大きな出来事と、映画として表現された細かな場面は分けて見る必要があります。
この作品の場合、その基準になるのが和さん本人の原作です。
原作で実話を確認する
映画のどこまでが実話なのかを知りたい場合、和さん本人の日記をもとにした原作が重要な資料になります。
まとめ
『ママがもうこの世界にいなくても』は実話をもとにしています。
21歳でのステージIV大腸がん、将一さんとの結婚、治療を中断して子どもを望んだこと、23歳での出産、24歳で亡くなったこと、そして最後まで日記を書いていたこと。
物語の中心となる出来事には実話として確認できる背景があります。
一方、映画の細かな会話や場面まで現実と同じなのかは別問題です。
「実際に起きた人生」と「その人生を一本の映画としてどう描いたのか」を分けて見ると、この作品をより正確に理解できます。
