※この記事には『鬼滅の刃』猗窩座の過去と『無限城編 第一章 猗窩座再来』のネタバレがあります。

上弦の参・猗窩座には、ほかの鬼と大きく違う特徴があります。

女性を殺さない。

そして女性を食べない。

鬼は人間を食べることで強くなります。

それなのに、なぜ猗窩座は女性を避けていたのでしょうか。

『無限城編 第一章 猗窩座再来』で描かれた人間時代を見ると、どうしても恋雪との関係が気になります。

結論|女性を殺さないことは公式設定。ただし理由は明言されていない

まず事実として確認できるのは、

猗窩座は一般人でも鬼殺隊員でも、女性を絶対に殺さない

ということです。

これは公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』で明かされています。

ただし、

「なぜ女性を殺さないのか」について、明確な答えは作中で説明されていません。

そのため、ここから先の理由については考察を含みます。

鬼にとって「人を食べない」は大きなハンデ

鬼は人間を食べることで力を増します。

特に上弦になるほど、多くの人を食べて強くなってきたと考えられます。

それなのに猗窩座は、女性を対象から外していました。

つまり、

強さを何より求める猗窩座自身が、強くなるための効率を落としていた

ことになります。

童磨とは真逆

上弦の弐・童磨は、女性を積極的に食べる鬼です。

公式ファンブックをもとにした解説では、童磨は女性の方が栄養が豊富だと考え、女性を好んで食べています。

猗窩座とは完全に逆です。

それでも猗窩座は上弦の参まで上り詰めています。

強さへの執着より優先された何かがあった

猗窩座は誰よりも強くなりたい鬼です。

強い相手を尊敬する。

鍛錬を続ける。

強者には鬼になることまで勧める。

それほど強さへ執着しています。

その猗窩座が、女性だけは殺さない。

これは、

本人の記憶に残っていない深い部分に、何らかの制約があった

と考えたくなる設定です。

人間だった頃の猗窩座には恋雪がいた

猗窩座の人間時代の名前は狛治。

すべてを失った狛治を救ったのが慶蔵と、その娘・恋雪でした。

病弱だった恋雪を狛治は長い間看病します。

やがて二人は結婚を約束する関係になります。

恋雪は狛治が「守りたい」と思った女性

狛治にとって恋雪は、単なる恋人ではありません。

父を失い、生きる意味まで失っていた狛治が、

もう一度生きようと思えた理由

でもあります。

しかし恋雪を守れなかった

隣の道場の者が井戸へ毒を入れ、恋雪と慶蔵は命を落とします。

狛治がいない間の出来事でした。

狛治は、最も守りたかった人を守れませんでした。

恋雪を失ったことが狛治の人生を完全に壊した

恋雪と慶蔵を失ったあと、狛治は隣の道場の67人を殺害。

その後、無惨によって鬼にされます。

つまり、

恋雪の死は「狛治が猗窩座になる直前の最大の出来事」

です。

鬼になって記憶は消えても、恋雪への感情は残っていた?

ここからは考察です。

猗窩座自身は恋雪を覚えていません。

それでも、

女性を絶対に殺さない

という行動だけは残っています。

そのため、

恋雪を守りたかったという狛治の感情が、無意識の中に残っていた

と考えると非常に自然です。

「女だから守る」という単純な話ではない

ただし注意したいのは、

恋雪がいたから女性全員を守っていた

と公式に説明されているわけではないことです。

これはあくまで、猗窩座の過去と行動をつないだ考察です。

それでも恋雪とのつながりを感じる要素は多い

猗窩座には、人間時代の記憶が完全に消えているように見えて、実際にはその名残が多く残っています。

強くなろうとする。

正面から戦うことを好む。

卑怯な弱者を嫌う。

女性を殺さない。

こうした価値観には狛治時代とのつながりがあります。

猗窩座が嫌う「弱者」も過去とつながっている

恋雪と慶蔵は、正面から戦った相手に殺されたわけではありません。

井戸へ毒を入れられました。

猗窩座は弱者について、正々堂々戦わず卑怯な方法を使う存在として嫌悪します。

これも、本人が記憶を失っていても過去の感情が残っている例と考えられます。

▶ 猗窩座はなぜ炭治郎を嫌っていた?「弱者が嫌い」の本当の意味を解説

女性を殺さないことも「狛治の残り香」だったのかもしれない

猗窩座は、自分がなぜ女性を殺さないのかを恋雪と結び付けて説明することはありません。

そもそも恋雪を忘れているからです。

だからこそ、

理屈ではなく体に残った記憶

のようにも見えます。

恋雪を最後に思い出すことで全てがつながる

無限城で炭治郎と義勇に追い詰められた猗窩座は、最後に恋雪を思い出します。

そこで初めて、視聴者側にも、

なぜ猗窩座の中に人間らしい部分が残っていたのか

が見えてきます。

▶ 『鬼滅の刃 無限城編』猗窩座はなぜ恋雪を思い出した?

女性を食べなかったせいで上弦の弐になれなかった?

猗窩座より上には童磨がいます。

童磨は女性を積極的に食べる鬼。

そのため、

猗窩座も女性を食べていれば、さらに強くなったのではないか

と考えることもできます。

ただし、実際に女性を食べれば童磨を超えられたとまでは断定できません。

そこまでしても女性を殺さなかったことに意味がある

重要なのは順位ではありません。

誰よりも強さを求めた猗窩座が、

強くなるためなら何でもする鬼ではなかった

という点です。

鬼になっても越えなかった一線がありました。

猗窩座の中に最後まで狛治が残っていた証拠とも読める

ここからは考察です。

女性を殺さない設定は、

猗窩座の中から狛治が完全には消えていなかった

ことを示しているように見えます。

本人は恋雪を忘れている。

でも、恋雪を愛した人間の心までは完全には消せなかった。

そう考えると、最後に恋雪が現れたことにもつながります。

まとめ|理由は公式には不明。ただし恋雪との関係は強く連想される

確実に言えるのは、

公式ファンブックで、猗窩座は女性を絶対に殺さないと設定されていること。

です。

一方で、

なぜそうしているのかは明言されていません。

ただ、人間時代の狛治にとって恋雪は人生を取り戻させてくれた大切な存在でした。

そして鬼になって記憶を失っても、女性を殺さないという行動だけは残った。

そのため、

恋雪を守りたかった狛治の気持ちが、猗窩座の無意識に残っていた

と考えるのは非常に自然です。

猗窩座の中には最後まで、ほんのわずかに狛治が生きていたのかもしれません。


『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』をもう一度見たい方へ

恋雪との過去を知ったあとで猗窩座の言動を見直すと、鬼になってからも狛治時代の価値観が残っている場面に気づきやすくなります。