『プロジェクト・ヘイル・メアリー』映画を見る前に原作を読むべき?映画と小説どちらからがおすすめ?
※この記事では『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の具体的な結末には触れませんが、映画・原作の構成や楽しみ方について説明しています。
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をこれから見る人の中には、
「先に原作を読んだ方がいい?」
「映画を見てから小説を読んだ方が楽しめる?」
と迷っている人もいると思います。
原作はアンディ・ウィアーによる長編SF小説。
映画はその物語を約2時間半の映像作品へ再構成しています。
基本的なストーリーは同じですが、楽しみ方はかなり違います。
結論|初見の驚きを重視するなら映画から、科学をじっくり楽しみたいなら原作からがおすすめ
どちらからでも楽しめます。
ただし、向いている順番は目的によって違います。
展開を知らず映画の驚きを味わいたい人。
→ 映画から。
科学的な推理や実験をじっくり理解したい人。
→ 原作から。
普段あまりSF小説を読まない人。
→ 映画から。
アンディ・ウィアーの『オデッセイ』が好きな人。
→ 原作からでもかなり楽しめます。
映画から見る最大のメリット|何も知らずに物語を体験できる
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』には、
「先を知らない方が面白い」
展開がかなりあります。
主人公グレース自身が記憶を失った状態から始まるため、観客もグレースと一緒に、
ここはどこなのか。
なぜ宇宙にいるのか。
何のためのミッションなのか。
を知っていく構成です。
事前知識が少ないほどグレースと同じ感覚で見られる
映画版の強みは、
「次に何が起きるか分からない感覚」
です。
原作を最後まで読んでから映画を見ると、当然ながら大きな展開はすでに知っています。
特に重要な設定は事前に調べすぎない方がいい
映画を見る前に、
登場人物一覧。
ラスト。
宇宙で出会う存在。
などを詳しく調べると、かなり大きなネタバレになります。
初見の驚きを重視するなら、公式予告程度で止めておくのがおすすめです。
映画はテンポよく物語へ入れる
原作は科学的な説明をかなり細かく描きます。
映画ではそこを整理し、
グレースの謎。
宇宙でのミッション。
人間関係。
へテンポよく進みます。
普段小説をあまり読まない人には映画からがおすすめ
原作は上下巻。
かなり読み応えがあります。
SF用語や科学的な説明も多いため、
まず映画で全体像をつかみ、その後原作を読む
方法は非常に相性がいいです。
では原作から読むメリットは?
一番大きいのは、
グレースがどう考えて答えへたどり着いたのかを理解できること。
です。
原作では科学的な思考過程をかなり細かく追える
グレースは問題が起きるたびに、
観察する。
仮説を立てる。
計算する。
実験する。
失敗する。
別の方法を考える。
という科学的な方法で進みます。
映画ではどうしても途中の説明が短くなる
映画には上映時間があります。
そのため、
「なぜその答えになったのか」
を原作ほど詳しく見せることはできません。
▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』映画と原作の違い|変更点・省略された場面を比較
原作から読むと映画の科学が理解しやすい
アストロファージ。
人工重力。
星間航行。
異星生命。
こうした設定について、原作ではかなり詳しく説明されます。
先に読んでおけば、映画で説明が短い部分も理解しやすくなります。
ただし原作を先に読むと映画のサプライズはなくなる
これは避けられません。
映画は原作の大きなストーリーをかなり忠実に残しています。
そのため原作を読めば、
主要な謎。
重要な出会い。
終盤の選択。
ラスト。
まで分かります。
映画と原作で結末は大きく違う?
大筋は同じです。
映画独自の場面はありますが、物語の中心となる結末は変更されていません。
▶ 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作の結末と違う?ラストを比較して解説
映画を見てから原作を読むと退屈しない?
かなり楽しめます。
映画で結末を知っていても、原作には映画では省略された内容が大量にあります。
原作ではグレースの頭の中が分かる
映画ではライアン・ゴズリングの表情や台詞で表現します。
原作では、
グレース自身の思考を直接読めます。
どう考えたのか。
何を怖がっているのか。
なぜその実験をするのか。
映画よりかなり細かいです。
ロッキーとの交流も原作の方が長い
映画では時間の経過がかなり圧縮されています。
原作では、
言葉を覚える。
文化を知る。
一緒に研究する。
少しずつ親しくなる。
という過程をじっくり読めます。
映画を先に見るとロッキーを想像しなくて済む
これは好みが分かれます。
原作では文章からロッキーの姿を想像します。
映画では具体的なデザインがあります。
自分で異星人の姿を想像したいなら原作から
これはかなり重要です。
原作から読めば、文章だけを手掛かりに自分なりのロッキーを想像できます。
映画を先に見ると、原作を読んでも映画版のロッキーを思い浮かべやすくなります。
『オデッセイ』が好きなら原作からもおすすめ
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作者は、『オデッセイ』のアンディ・ウィアー。
科学知識を使って、
問題発生 → 考える → 実験 → 解決
を繰り返す面白さは共通しています。
▶ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』と『オデッセイ』の違いは?同じ作者の宇宙サバイバル作品を比較
映画版は「友情」の魅力が強い
映画では、科学だけではなく、
グレースとロッキーの関係
がかなり強く前面へ出ています。
映像。
声。
音楽。
間。
によって感情を直接伝えられるからです。
原作版は「科学的に納得する楽しさ」が強い
映画を見て、
「面白かったけど、あれはどういう仕組み?」
と思った部分は、原作でかなり補完できます。
おすすめの順番1|映画→原作
一番万人向けなのは、
映画 → 原作上巻 → 原作下巻。
です。
映画の驚きを初見で楽しむ。
その後、原作で科学や人物描写を深掘りする。
二度楽しめます。
おすすめの順番2|原作→映画
普段からSF小説を読む人。
科学設定が好きな人。
アンディ・ウィアー作品が好きな人。
なら、
原作 → 映画。
でも十分おすすめです。
原作を読んでいても映画独自の楽しみはある
映画では、
宇宙船。
エリドの技術。
ロッキー。
宇宙空間。
を実際の映像として見られます。
さらに映画オリジナルの場面もあります。
どちらか一方だけなら?
映画が好きな人なら映画。
読書が好きなら原作。
ただ、物語の情報量という点では、
原作の方が圧倒的に多い
です。
映画だけでも内容は理解できる?
できます。
原作必読の映画ではありません。
映画単体で物語が成立するよう作られています。
原作だけでも映画を見る必要はない?
ストーリーだけを知る目的なら原作だけでも十分です。
ただし、映像化されたロッキーとグレースの関係は映画ならではの魅力があります。
まとめ|迷ったら映画を先に見て、その後原作がおすすめ
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をどちらから楽しむか迷った場合、
初見の驚きを重視するなら映画から。
科学設定をじっくり理解したいなら原作から。
がおすすめです。
特に迷っているなら、
映画 → 原作
の順番が最も入りやすいでしょう。
映画で壮大な宇宙と物語を体験したあと、原作を読む。
すると、
「映画では数分だった場面の裏で、グレースはこんなに考えていたのか」
という新しい面白さがあります。
逆に科学SFが大好きなら、原作で自分なりの宇宙やロッキーを想像してから映画を見るのも非常に面白い作品です。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作上巻
グレースの目覚めから、アストロファージの謎、ヘイル・メアリー計画、宇宙での新たな出会いへ進みます。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作下巻
共同研究からタウ・セチの謎、そして物語の結末まで描かれています。
