『プロジェクト・ヘイル・メアリー』タウ・セチだけ無事だったのはなぜ?人類が向かった理由を解説
※この記事には『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のアストロファージとタウメーバについて重要なネタバレがあります。
人類がヘイル・メアリー号をタウ・セチへ向かわせたのは、単に比較的近い恒星だったからではありません。
最大の理由は、
周囲の恒星が暗くなっていく中で、タウ・セチだけ減光の進み方が明らかに違ったから
です。
この記事ではアストロファージの仕組み全般ではなく、
「なぜタウ・セチが人類最後の目的地になったのか」
に絞って整理します。
結論|タウ・セチにはアストロファージを抑える原因が存在した
タウ・セチが比較的無事だった最終的な理由は、
アストロファージを捕食するタウメーバが存在したから
です。
ただし、人類は地球を出発する時点でタウメーバの存在を知っていたわけではありません。
分かっていたのは、
「タウ・セチだけ何かが違う」
という観測結果だけでした。
最初の手掛かりは恒星の明るさ
アストロファージ問題が発覚すると、人類は太陽以外の恒星も調べます。
すると近隣の複数の恒星でも減光が確認されます。
ところが、その中でタウ・セチは同じようには暗くなっていませんでした。
「アストロファージがいない」だけではなかった
タウ・セチ系にもアストロファージは存在します。
それなのに恒星が深刻な影響を受けていない。
このことから人類は、
アストロファージの数を抑える何らかの仕組みが現地にある
と考えます。
だから答えを地球で探し続けるのではなく現地へ行った
地球側でアストロファージを研究するだけでは、タウ・セチとの違いを確定できません。
そこで、
タウ・セチを直接調査し、その「違い」を持ち帰る
という計画が立てられます。
それがプロジェクト・ヘイル・メアリーです。
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最初から「生物を探すミッション」だったわけではない
現地にある答えが、
- 生物なのか
- 惑星環境なのか
- 化学的な条件なのか
- 別の未知の現象なのか
出発時点では分かりません。
つまりヘイル・メアリー計画は、
答えの正体すら分からない状態で原因を調べに行くミッション
でした。
ロッキー側も同じ異常へ気づいていた
タウ・セチへ来たのは人類だけではありません。
ロッキーの文明も、自分たちの恒星が危機にある中で恒星観測を行い、タウ・セチの異常性へたどり着きます。
互いの存在を知らない二つの文明が、
同じ観測結果から同じ恒星を目的地に選んだ
ことになります。
現地調査でアドリアンへたどり着く
グレースとロッキーは、タウ・セチ系を詳しく調べます。
その中で鍵になるのが、二人がアドリアンと呼ぶ惑星です。
この周辺でアストロファージの数に変化が見られるため、原因が惑星環境にあると考えます。
そしてタウメーバを発見する
アドリアンから得たサンプルを調べた結果、見つかったのが、
タウメーバ
です。
タウメーバはアストロファージを捕食します。
つまり、
タウ・セチではアストロファージだけが一方的に増え続ける状態になっていなかった
わけです。
▶ タウメーバとは何?アストロファージを食べる生物と弱点を解説
タウ・セチが「安全な星」だったという意味ではない
タウ・セチにアストロファージがいないわけではありません。
危険が存在しないわけでもありません。
違ったのは、
アストロファージを一方的に増やさない捕食関係が成立していたこと
です。
人類が求めていたのは「タウ・セチの特殊性」
そのため、ヘイル・メアリー号の目的を一言で表すなら、
「なぜタウ・セチだけ違うのかを突き止めること」
です。
タウメーバの発見は、その問いに対する答えでした。
まとめ|タウ・セチは「答えがありそうな唯一の場所」だった
人類がタウ・セチを目指した理由を整理すると、
- 近隣の多くの恒星が減光していた
- タウ・セチだけ影響の出方が違った
- タウ・セチにもアストロファージは存在した
- ならば現地に増殖を抑える原因があると考えられた
- 実際にその原因としてタウメーバが見つかった
という流れです。
人類はタウメーバを知っていたから向かったのではありません。
「ここだけ違う」という観測結果を信じて、答えを探しに行った。
そこがヘイル・メアリー計画の出発点です。
タウ・セチの謎を原作で詳しく読みたい方へ
タウ・セチへ向かう理由から現地で原因を突き止めるまでの科学的な推理は、原作でより詳しく描かれています。
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