※この記事には1998年版『GTO』第3話を中心としたネタバレがあります。

1998年版『GTO』で、小栗旬さんが演じた吉川のぼる

2年4組で激しいいじめを受け、ついには校舎の屋上から飛び降りようとするまで追い詰められます。

では、吉川はなぜいじめられていたのでしょうか。

そして鬼塚英吉は、吉川をどうやって救ったのでしょうか。

吉川のぼるは2年4組の生徒

吉川のぼるは、鬼塚が担任を務める2年4組の生徒です。

演じるのは、当時まだ若かった小栗旬さん。

性格はおとなしく、引っ込み思案。

クラスの中で自分から強く主張するタイプではありません。

その性格もあり、女子生徒たちから標的にされていました。

吉川をいじめていたのは相沢みやびたち

吉川をいじめていた中心人物が、相沢みやびです。

みやびと、月島えりか、大島知佳子ら女子生徒から継続的ないじめを受けていました。

からかわれる程度ではありません。

吉川は心身ともに追い詰められていました。

それでも周囲の大人に十分助けを求めることができません。

吉川はなぜいじめの標的になった?

ドラマでは、「これをしたからいじめられた」という正当な理由があるわけではありません。

そもそも、いじめに正当な理由はありません。

吉川のおとなしく反撃しない性格につけ込み、みやびたちが標的にしていたという構図です。

弱い立場の人間をさらに追い詰める。

それが第3話で描かれるいじめの怖さです。

吉川は屋上から飛び降りる

いじめに耐えられなくなった吉川は、ついに校舎の屋上から飛び降ります。

しかし鬼塚が間一髪で助けます。

吉川は命を失わずに済みました。

ここで鬼塚は、単に「もういじめるな」と生徒たちへ注意して終わりにはしません。

鬼塚らしい非常に過激な方法で、問題そのものに踏み込んでいきます。

鬼塚はみやびを屋上から逆さづりにする

吉川をここまで追い詰めたことを知った鬼塚は激怒します。

そして、みやびをビルの屋上から逆さづりにします。

現在の感覚では到底許されないほど危険な方法です。

しかしドラマの中では、吉川が味わった恐怖や追い詰められた気持ちを、加害側にも突きつける鬼塚の行動として描かれています。

みやびは鬼塚に謝罪を要求する

当然、この行動は大問題になります。

みやびは、鬼塚が全校朝礼で土下座して謝らなければ、事件をテレビで公表すると脅します。

みやびの母・相沢麗子は教育評論家であり、社会的な影響力もある人物です。

鬼塚にとっては教師を辞めさせられる可能性もある状況です。

鬼塚は自分の立場より吉川を優先した

鬼塚が普通の教師と違うのはここです。

自分が教師を続けられるかどうかより、吉川が受けていたいじめを止めることを優先します。

学校側から見れば、鬼塚の行動そのものが大問題です。

しかし吉川から見れば、初めて本気で自分のために怒ってくれた大人だったとも言えます。

吉川自身もいじめを告白する

鬼塚に助けられたあと、吉川自身にも変化が生まれます。

ただ守られるだけではなく、自分がいじめられている事実を周囲に示す勇気を持つようになります。

ここが重要です。

鬼塚がすべてを解決したというより、鬼塚の行動によって吉川自身が声を上げるきっかけを得たのです。

鬼塚が吉川を救った方法とは?

鬼塚が吉川を救った方法を整理すると、単に一つの行動ではありません。

まず命を救った。

次に、いじめを「子ども同士のふざけ合い」として扱わなかった。

加害側へ本気で怒った。

さらに、自分が教師をクビになる危険を負ってでも吉川の側に立った。

この一連の行動が、吉川に「自分の味方がいる」と思わせたのではないでしょうか。

鬼塚の方法は正しいの?

ここは分けて考える必要があります。

屋上から生徒を逆さづりにする行為そのものを、現実の教師が行えば当然問題です。

『GTO』は、鬼塚の行動を現実の教育マニュアルとして描いている作品ではありません。

ここからは考察です。

ドラマで強調したかったのは方法そのものより、「いじめられている生徒の苦しみを、大人が本気で受け止めること」だったのではないでしょうか。

吉川は鬼塚を信頼するようになる

この事件をきっかけに、吉川にとって鬼塚は特別な教師になります。

2年4組の中でも比較的早い段階から鬼塚を信頼する生徒の一人になります。

最初は自分の意見を言えず、いじめに耐えていた吉川。

しかし鬼塚と出会うことで、少しずつ自分の気持ちを外へ出せるようになります。

みやびが鬼塚を嫌い続けた理由

一方、いじめの中心にいた相沢みやびは、その後も長く鬼塚へ反発します。

なぜみやびが教師をそこまで信用できなくなったのかについてはこちらで整理しています。

1998年版『GTO』相沢みやびはなぜ鬼塚を嫌った?教師を信用しなくなった理由を解説

2024年には小栗旬が吉川役で再登場

吉川のぼるを演じた小栗旬さんは、26年後の2024年『GTOリバイバル』にも同じ役で再登場します。

いじめられていた高校生だった吉川が、大人になった姿で鬼塚と再会します。

『GTOリバイバル』窪塚洋介・小栗旬・池内博之は何役?旧作キャストを解説

原作『GTO』もチェック

吉川のぼるは原作漫画にも登場する重要人物です。

ドラマ版と原作ではエピソードの描き方にも違いがあります。

¥594 (2026/09/14 21:18時点 | Amazon調べ)

まとめ

吉川のぼるは、相沢みやびたちから継続的ないじめを受けていました。

おとなしく反撃しにくい性格につけ込まれ、ついには屋上から飛び降りようとするほど追い詰められます。

その命を救ったのが鬼塚英吉です。

鬼塚は、いじめを軽い問題として扱わず、教師としての自分の立場を危険にさらしてでも吉川の側に立ちました。

方法は非常に過激です。

しかし吉川にとっては、「自分のために本気で怒ってくれる大人がいる」と知ったことが大きかったのでしょう。

この第3話は、鬼塚が2年4組の生徒たちから少しずつ信頼されていくうえでも重要なエピソードです。