『キングダム』騰は実在した?内史騰との関係・王騎の副官だった?
『キングダム』で王騎(おうき)の副官として登場する騰(とう)。
一見すると飄々としていて何を考えているのか分からない人物ですが、実際には王騎軍屈指の実力者です。
「騰は本当に実在した?」「史実の内史騰と同じ人物?」「本当に王騎の副官だった?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、秦には「内史騰(ないしとう)」と呼ばれる実在人物がいました。
そして韓(かん)を滅ぼした重要人物として『史記』に記録されています。
ただし、史実の騰が王騎の副官だったという記録は確認できません。
騰は実在した?
『史記・秦始皇本紀』には「内史騰」という人物が登場します。
「内史」は官職名で、「騰」が名前と考えられます。
この人物は秦王政の中国統一戦争で大きな役割を果たしました。
そのため、『キングダム』の騰は、この内史騰をモデルにしていると考えられます。
内史騰は何をした人物?
史実の騰で最も有名なのが、韓の滅亡です。
秦王政17年、内史騰は韓を攻撃します。
そして韓王安(かんおうあん)を捕らえ、韓の領土を秦へ組み込みました。
秦はその土地に潁川郡(えいせんぐん)を設置します。
韓は、秦が中国統一へ向けて滅ぼした六国の中で最初の国です。
つまり史実の騰は、秦の中華統一を本格的に始めた重要な将の一人と言えます。
「内史騰」と『キングダム』の騰は同じ人物?
『キングダム』の騰は、史実の内史騰をもとにした人物として描かれています。
ただし史料では、「王騎軍の副官・騰」という形で詳しい経歴が残されているわけではありません。
史実の内史騰について分かっていることは限定的です。
そのため、作品では史実上の騰へ王騎との関係や独特の性格を付け加えていると考えると分かりやすいでしょう。
騰は史実でも王騎の副官だった?
王騎の副官だったことを示す史料は確認できません。
『キングダム』では、騰は長年にわたって王騎を支えてきた副官です。
王騎からも高く評価されており、自身も大将軍級の能力を持っています。
しかし史実の内史騰と、王騎のモデルとなった人物との間にこのような主従関係があったという記録は残っていません。
王騎と騰の関係は、作品独自の要素と考えるのが自然です。
騰はなぜ王騎の死後に重要になる?
『キングダム』では、馬陽(ばよう)の戦いで王騎が亡くなった後、騰が王騎軍を受け継ぎます。
これは物語上とても重要です。
騰は単なる「王騎の副官」ではなく、王騎から軍そのものを託される実力者だからです。
王騎の死後も、その軍と意思は騰を通じて残っていきます。
史実でも韓を滅ぼす?
はい。
ここは原作の今後を考えるうえでも非常に重要な史実です。
史実では秦王政17年、内史騰が韓へ攻め込み、韓王安を捕らえています。
これによって韓は滅亡しました。
紀元前221年の中華統一へ向けて、秦が六国を次々と滅ぼしていく最初の大きな一歩です。
その中心人物として騰の名前が史料に残っています。
騰の「ファルファル」は史実?
もちろん、これは『キングダム』独自の戦闘表現です。
作品では騰が剣を高速で振るう際に、独特の「ファルファル」という表現が使われます。
史料には、騰の武器や戦闘方法について詳しい記録は残っていません。
騰の飄々とした性格やユーモアのある言動も、作品独自のキャラクター付けです。
騰は武将なのに「内史」なの?
「内史」は秦の官職名です。
史料では「内史騰」と記されているため、騰がこの官職に就いていた時期に韓を攻めたことが分かります。
古代中国では現代の「軍人」「文官」のように単純に役割を分けられない場合もあり、官職を持つ人物が軍を率いることもありました。
そのため「内史なのに将軍なのはおかしい」というわけではありません。
騰について史実で分からないこと
内史騰については重要な軍事行動が残っている一方、人物像はほとんど分かりません。
- 生年
- 若い頃の経歴
- 家族
- 王騎との関係
- 性格
- 戦い方
などは史料から確認できません。
漫画と史実の違いを整理
- 騰に対応する「内史騰」がいた → 史実
- 秦に仕えた → 史実
- 韓を攻めて韓王安を捕らえた → 史実
- 韓滅亡に大きく関わった → 史実
- 王騎の副官だった → 史料では確認できない
- 王騎軍を受け継いだ → 作品独自の要素
- 「ファルファル」という戦い方 → 作品独自
騰を原作で最初から読みたい方へ
騰は王騎のそばにいる人物として登場し、王騎の死後はさらに存在感を増していきます。
史実で韓を滅ぼした人物だと知ってから読むと、王騎の副官として登場する騰の見え方も変わってきます。
まとめ
『キングダム』の騰には、史実上のモデルと考えられる内史騰が存在します。
史実では秦王政17年に韓を攻め、韓王安を捕らえ、秦による六国統一の最初の大きな一歩を実現した人物です。
一方で、王騎の副官だったという設定や、王騎軍との関係、独特の性格や戦闘方法は史料では確認できません。
史実では記録の少ない名将を、王騎の意思を継ぐ人物として大きく膨らませたのが『キングダム』の騰と言えるでしょう。
