※この記事にはNetflixシリーズ『ガス人間』最終回までの重大なネタバレがあります。

Netflix『ガス人間』で、登場した瞬間から強烈な存在感を放つのが森靖利(竹野内豊)です。

見た目は成功した企業経営者。

しかし岡本賢治(小栗旬)は、森を以前から犯罪者ではないかと疑っていました。

さらに物語が進むと、森が27年前のホワイトセンターや堤田蓮(UTA)と深くつながっていたことが判明します。

では、森靖利は一体何者なのでしょうか。

結論から言うと、

森は元ヤクザで、現在は上場企業の社長。

そして若い頃には藤代会の構成員として、ホワイトセンターに関わっていました。

森靖利は元ヤクザの上場企業社長

現在の森は、ビットマネートレードの社長です。

表向きは成功した経営者。

しかし黒い噂が絶えません。

ORICONの公式キャラクター紹介でも、

「元ヤクザの上場企業社長」

と説明されています。

賢治は以前から森を疑っていた

賢治は、ある事件の容疑者として森をマークしていました。

しかし証拠がなく、立件できていませんでした。

この因縁があるため、賢治はガス人間事件の中でも森を強く疑います。

森は賢治の父とも面識があった

さらに森は、賢治の亡き父・岡本信也(青木崇高)とも過去に接点を持っています。

これによって森は、現在の事件と27年前の事件をつなぐ人物になります。

若い頃の森は藤代会の構成員だった

第7話公式あらすじでも、

森がかつて藤代会の構成員だった

ことが明記されています。

若い頃の森を演じているのは野村周平です。

森はその時代、ホワイトセンターに関係する人集めや実働部分へ関わっていました。

森は京子を連れ戻しに来た

27年前、幼い甲野京子(蒼井優)がホワイトセンターから逃げ出します。

京子は東京で蓮に助けられます。

しかし、その京子を連れ戻す側として現れるのが若い森です。

ここで森と蓮が初めて直接つながります。

蓮をホワイトセンターへ向かわせた人物の一人

京子を守ろうとする蓮と、京子を施設へ戻そうとする側。

その間で話が進み、最終的に蓮は京子の代わりになるような形でホワイトセンターの危険な作業へ向かいます。

つまり森は、

蓮がガス人間になってしまうきっかけに直接関わった人物の一人

です。

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だから京子は森を恨んでいた

京子にとって蓮は、自分を救ってくれた大切な人です。

その蓮がホワイトセンターへ送られ、ガス人間となった。

そしてその経緯に森が関わっていた。

京子が森を許せないのは当然でした。

森は最初の復讐相手の一人

大人になった京子は、ガス人間となった蓮と再会します。

そして蓮の「願いを実行する」性質を利用して、復讐を始めます。

その最初期の標的となるのが森です。

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森の現在の目的は何だった?

森自身は、現在になって「ホワイトセンターの真相を暴きたい人物」ではありません。

むしろ過去を隠したまま、成功した経営者として生きています。

つまり森の目的は、

自分の現在の地位を守ること

です。

過去の犯罪や藤代会との関係が表へ出れば、現在の立場は崩れます。

森は黒幕ではない

森はかなり悪質な人物です。

しかし物語全体の黒幕ではありません。

ホワイトセンターや藤代会、その背後にはさらに大きな権力者たちがいます。

森は、巨大な構造の中で実働部分を担った人物の一人です。

森の存在が示す「出世した加害者」

森のキャラクターで印象的なのは、

27年前に弱者を利用する側だった人物が、

現在では上場企業の社長として成功していることです。

過去に何をしたかより、金や地位がある者が社会で成功する。

この構図が、本作のテーマとつながります。

森と三浦は立場が違う

三浦威(岡部たかし)は、さらに上の立場から人を利用します。

森は実働側。

三浦は利用する側。

どちらも弱い立場の人間を犠牲にして、自分たちの利益を得ています。

ただし権力構造の階層は違います。

竹野内豊があえて好感度の低い役を演じている

竹野内豊自身も、森についてかなり共感しにくい人物だと語っています。

普段のイメージとはかなり違う、嫌悪感のある役です。

ビジュアルも、成功した経営者でありながら、どこか胡散臭く見えるよう作り込まれています。

森が踊りながらドアへ向かう場面

森には、シリアスな人物なのに妙に笑える場面もあります。

ガス人間が訪ねてきた場面で、森が踊るようにドアへ向かうシーンです。

UTAはGQ JAPANのインタビューで、竹野内豊がこの動きを何度も試行錯誤していたことを明かしています。

片山慎三監督らしい、緊張感の中へ妙な可笑しさを入れる演出です。

森がガス人間に狙われた意味

森は、単に「悪い社長だから殺された」わけではありません。

27年前に蓮の人生を変える流れへ関わった人物。

そのため京子にとって、森は復讐の原点に近い存在です。

森を標的にすることで、京子の復讐は現在の事件として動き始めます。

賢治にとっても森は重要人物

森は賢治の父ともつながっています。

だから賢治にとっても、単なる容疑者以上の存在です。

森を追うことが、やがて父の死とホワイトセンターの真相へつながっていきます。

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森は「過去は消せない」を象徴する人物

現在の森は、成功者です。

過去を知らない人から見れば、立派な企業経営者に見えるかもしれません。

しかし27年前の行動は消えていません。

そして最終的に、その過去がガス人間という形で森の前へ戻ってきます。

これは本作全体を象徴しています。

過去を隠しても、消えたことにはならない。

旧作には森靖利は登場しない

森はNetflix版のオリジナルキャラクターです。

1960年版『ガス人間第一号』には、このような元ヤクザの上場企業社長は登場しません。

Netflix版で追加された、現代社会の権力や格差を描くための人物と言えます。

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まとめ

竹野内豊が演じる森靖利は、元ヤクザで現在は上場企業の社長です。

若い頃は藤代会の構成員としてホワイトセンターに関わり、幼い京子を連れ戻そうとする過程で蓮とも接触します。

その結果、蓮が危険な作業へ向かい、ガス人間となる流れに関係しました。

だから京子にとって森は、

自分と蓮の人生を壊した過去を象徴する人物

です。

現在は成功した社長でも、過去は消えない。

森という人物は、『ガス人間』が描く「弱者を利用して上へ行く人間」の一つの典型として配置されていたのだと思います。