※この記事には『Tシャツが乾くまで』最終回までのネタバレがあります。

『Tシャツが乾くまで』で気になるのが、園田樹生(中島歩)の瀬尾咲子(蒼井優)への気持ちです。

事故後、2人は急速に距離を縮めます。

さらに樹生は、咲子へ一緒に暮らすことを意識させる提案までします。

では、樹生は咲子を恋愛対象として好きだったのでしょうか。

結論からいうと、

咲子を特別に大切な存在として見ていたことは明らかですが、「恋愛として好き」と作品内で明言はされません。

この記事では、2人が最終的に付き合ったのかという結末には広げず、樹生側の感情だけを考察します。

最初から咲子を好きだったわけではない

咲子と樹生が知り合ったきっかけは、高速バス事故です。

樹生は妻・あずさ(夏帆)を亡くしています。

咲子は夫・充(松山ケンイチ)の安否が分からない状態でした。

最初の2人は恋愛どころではありません。

事故と自分たちの配偶者について知るために、一緒に動き始めます。

同じ経験をした相手だから距離が縮まった

2人には、周囲の人には共有しにくい共通点がありました。

自分の配偶者が、別の異性と秘密で会っていた。

しかも事故によって、本人へ直接確かめることも難しい。

この特殊な状況を最も理解できる相手が、お互いでした。

そのため、最初は情報交換だった関係が、次第に本音を話せる関係へ変わります。

樹生は咲子と一緒に過ごすことを求めるようになる

事故から時間がたつと、樹生は咲子と過ごす時間を日常の一部にしていきます。

定期的に会う。

食事をする。

洗濯をする。

互いに話をする。

この段階で咲子は、樹生にとって単なる「事故関係者」ではなくなっています。

同居の提案は樹生の気持ちが最も表れた場面

樹生の感情を考えるうえで最も大きいのが、咲子への同居の提案です。

樹生は、自分のこれからの生活の中に咲子がいることを具体的に想像しています。

少なくとも、

「この先も咲子と近い距離で暮らしたい」

という気持ちはあったと考えられます。

ただし、明確な恋愛告白ではない

一方で、樹生は、

「好きです」

「付き合ってください」

とは言いません。

同居の提案が恋愛感情だけから出たのか、家族に近い安心感も含んでいたのかは断定できません。

そのため、

同居提案=恋愛告白

と決めてしまうのは少し強すぎます。

咲子の言葉に反応する樹生

咲子が樹生と2人でいることを「落ち着く」と感じていることが分かる場面もあります。

その言葉に対して樹生の表情が変わる描写があり、咲子から特別な存在として見られていることを意識しているように見えます。

ここも、樹生の気持ちが単なる知人へのものではないと感じさせる場面です。

充が戻っても咲子へ気持ちを押しつけない

その後、行方不明だった充が戻ってきます。

ここで樹生は、咲子へ「自分を選んでほしい」と迫りません。

咲子が充と向き合う時間を尊重します。

この行動を見ると、樹生の好意は相手を自分のものにしたいという感情だけではないことが分かります。

樹生の気持ちは「恋愛」だけでは説明しにくい

咲子は樹生にとって、

  • 同じ経験を共有できる人
  • 本音を話せる人
  • 一緒にいると自然でいられる人
  • 今後の生活にもいてほしい人

になっていました。

これを恋愛感情と受け取ることはできます。

ただし、作品自体は一つの言葉へ固定していません。

亡くなったあずさへの気持ちと両立している

樹生が咲子を大切に思うようになったからといって、亡くなったあずさへの気持ちが消えたわけではありません。

樹生は最後まであずさを大切な存在として受け止めています。

つまり、

あずさを大切に思いながら、咲子にも特別な感情を持つ

という状態です。

樹生とあずさの夫婦関係についてはこちらで整理しています。

『Tシャツが乾くまで』樹生とあずさはどんな夫婦だった?事故前の関係と秘密を解説

「好きだった?」への答え

樹生が咲子へ何の感情も持っていなかったとは考えにくいです。

同居を考えるほど生活へ取り込みたい相手になっていました。

一方で、

「咲子へ恋愛感情を抱いていた」と明確に言葉で確定する場面はありません。

そのため、最も安全に整理するなら、

咲子は樹生にとって、恋愛へ発展する可能性も含んだ非常に特別な存在だった

となります。

2人が最終的にどうなったかは別記事で

樹生の気持ちと、咲子と樹生が最終回でどんな関係になったのかは分けて考えた方が分かりやすいです。

『Tシャツが乾くまで』咲子と樹生は恋愛関係?2人は結局付き合ったのか考察

まとめ|樹生は咲子を「特別な人」として大切に思っていた

樹生は咲子へ、普通の知人以上の好意を持っていました。

一緒に過ごす時間が増え、同居まで考えています。

そのため恋愛感情が含まれていたと考える余地は十分あります。

ただし作品内では、

「樹生は咲子に恋をしていた」

と明確には断定されません。

咲子は、樹生にとって今後も人生にいてほしいほど大切な存在だった。

そこまでが、作中から読み取れる樹生の気持ちです。