※この記事では、遠藤和さんと夫・将一さんの実話、および原作『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』の内容に触れています。

『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』で、和さんと並んでもう一人の重要な人物が夫・将一さんです。

映画では、高杉真宙さんが将一さんを演じます。

21歳でステージIVの大腸がんを告げられた和さんに対し、当時恋人だった将一さんは別れることを選びませんでした。

そして二人は結婚します。

では、和さんと将一さんはどのように出会い、夫婦になったのでしょうか。

この記事では、公開されている原作情報をもとに二人の関係を整理します。

二人の関係はがん発覚前から始まっていた

原作の目次を見ると、「遠藤さん」という章が2016年9月から2017年9月までの出来事として収録されています。

一方、和さんが大腸がんと診断されたのは2018年です。

つまり二人の関係は、がんが分かってから始まったものではありません。

病気になる前から、和さんの人生に将一さんがいました。

将一さんは和さんより6歳年上

将一さんは和さんより6歳年上です。

和さんが21歳でがんを宣告された当時、二人は交際していました。

このとき、まだ夫婦ではありません。

ここが二人の関係を理解するうえで重要です。

恋人が21歳でステージIVのがんになった。

二人とも、その先に何が起こるか分からない状況でした。

がんを告げられた和さんに「絶対、別れない」

原作の公式紹介では、和さんがステージIVの大腸がんを宣告された際、交際中だった将一さんが「絶対、別れない」と応じたことが紹介されています。

結果を知ってから振り返れば、その後二人は結婚します。

しかし、この時点では未来が約束されていたわけではありません。

治療がどうなるのか。

和さんがどれくらい生きられるのか。

結婚できるのか。

何も分からない状況で、それでも一緒にいることを選びました。

22歳で二人は結婚

和さんは22歳で将一さんと結婚します。

原作では「結婚」の章として、2018年12月から2019年12月までの出来事が収録されています。

和さんにとって結婚は、病気になる前から想像していた普通の人生の一部だったのかもしれません。

しかし、がん宣告後の二人にとって、その意味はさらに大きなものになりました。

結婚式は『笑ってコラえて!』で放送された

二人の結婚式は、日本テレビ系『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の「結婚式の旅」で紹介されました。

放送は大きな反響を呼びました。

このテレビ放送を通じて、遠藤夫妻を知った人も多くいます。

そして、その後に出版された和さんの日記、さらに2026年の映画化へと二人の物語がつながっていきます。

結婚後、夫婦に大きな意見の違いが生まれる

二人が結婚したあと、重要な問題が起こります。

子どもを持つかどうかです。

和さんは「私たちの子」に会いたいと望みました。

一方、将一さんは反対します。

妻はがん治療中です。

抗がん剤治療を中断して妊娠を目指すことは、将一さんにとって簡単に受け入れられる選択ではありませんでした。

反対したからこそ、将一さんの気持ちが分かる

ここは二人の関係を考えるうえで重要です。

将一さんは、和さんの希望を何でも無条件に受け入れていたわけではありません。

妻に生きてほしい。

だから妊娠に反対する。

一方で和さんは、二人の子どもに会いたい。

夫婦だからこそ、大切にしたいものが違う場面もあります。

この葛藤があることで、二人が単純な「支える夫と病気の妻」という関係ではなかったことが見えてきます。

出産をめぐる決断は、遠藤和さんはなぜ出産を決めた?で詳しく解説しています。

二人は娘の父と母になる

最終的に二人は子どもを持つ道へ進みます。

和さんは妊娠し、23歳で娘を出産しました。

恋人だった二人は夫婦になり、さらに父と母になります。

しかし家族3人で過ごせる時間は、永遠ではありませんでした。

2021年、和さんに余命が告げられる

病気が進行し、2021年には和さんに余命が告げられます。

それでも和さんは家族との生活を続け、日記を書きました。

2021年9月、和さんは24歳で亡くなります。

将一さんには、まだ幼い娘が残されました。

しかし『ママがもうこの世界にいなくても』の家族の物語は、そこで終わりません。

文庫版には将一さんと娘の「その後の5年間」も

2026年の文庫版には、特別寄稿「あの日から、僕らは」が追加されています。

約1万8000字にわたり、和さんが亡くなったあとの父と娘の5年間が綴られています。

将一さんのその後については、遠藤和さんの夫・将一さんはその後どうなった?で詳しく取り上げます。

原作で二人の関係を読む

映画では川口春奈さんと高杉真宙さんが夫婦を演じますが、原作では和さん本人が残した言葉から二人の関係を知ることができます。

まとめ

遠藤和さんと将一さんは、和さんのがん発覚前から関係を築いていました。

21歳でステージIVの大腸がんを告げられた和さんに、当時恋人だった将一さんは「絶対、別れない」と応じます。

その後、二人は結婚。

そして妊娠をめぐって意見をぶつけながらも、娘の父と母になりました。

『ママがもうこの世界にいなくても』は和さん一人の闘病記であると同時に、二人が恋人から夫婦、そして父と母になっていく家族の物語でもあります。