『麒麟の翼』水泳部で何があった?事故と隠蔽が事件につながった理由
※この記事には『麒麟の翼』の水泳部事故と事件の核心に関する重大なネタバレがあります。
『麒麟の翼』の殺人事件を理解するうえで避けて通れないのが、青柳悠人たちの中学時代に起きた水泳部の事故です。
現在起きた青柳武明の殺害事件だけを追っていると、なぜ父親が日本橋へ通っていたのか、なぜ過去の同級生たちが関係してくるのかが分かりにくくなります。
結論からいうと、水泳部で起きた過去の事故と、その真相に正面から向き合わず隠してしまったことが、何年も後の青柳武明殺害事件につながっていきます。
この記事でわかること
- 水泳部で何が起きたのか
- 青柳悠人たちは事故にどう関わったのか
- なぜ事故の真相が隠されたのか
- 青柳武明が過去を調べ始めた理由
- 過去の事故が現在の殺人事件につながった理由
『麒麟の翼』の真相は中学時代までさかのぼる
青柳武明(中井貴一)が刺された事件は、一見すると日本橋で起きた単独の殺人事件に見えます。
しかし加賀恭一郎(阿部寛)が青柳の行動を追うと、息子・青柳悠人(松坂桃李)の中学時代へたどり着きます。
そこで重要になるのが水泳部で起きた事故です。
水泳部の事故では一人の生徒が重大な被害を受けた
悠人たちが所属していた水泳部では、後の人生を大きく変えてしまうほど重大な事故が起きていました。
問題は事故が起きたことだけではありません。
事故に至った経緯と、その後に関係者が取った行動です。
その場できちんと真相に向き合わなかったことで、出来事は「過去の事故」として終わらなくなります。
事故の背景には悠人たちの行動があった
悠人や杉野達也たちは、事故と無関係ではありませんでした。
だからこそ彼らは、年月が経ってからも過去を完全に切り離すことができません。
表面的には日常生活へ戻っていても、起きたことそのものが消えたわけではないからです。
悠人が何を抱えていたのかは、『麒麟の翼』青柳悠人は何を隠していた?父との確執と水泳部の事故を解説で詳しく整理しています。
事故を隠したことで問題は終わらなかった
『麒麟の翼』で大きな意味を持つのが、「過去の過ちを隠せば終わるわけではない」という点です。
真実を明らかにしないことで、その場では責任を免れたように見えるかもしれません。
しかし、被害を受けた側の人生は続きます。
罪悪感を抱えた側の人生も続きます。
そのため、過去は何年後でも現在に影響を与えることになります。
父・青柳武明は息子の過去に近づいていく
武明は、息子の過去に何かがあることに気づきます。
そして自分で事実を確かめるために動き始めます。
その過程で日本橋へ足を運び、七福神巡りをするようになります。
家族には不可解に見えた武明の行動も、水泳部事故とのつながりが分かると意味が変わります。
過去を調べた武明が現在の事件に巻き込まれる
武明が過去へ近づいたことで、それまで隠されていた事実が再び表に出ようとします。
ここで過去の事故と現在の殺人事件がつながります。
つまり武明殺害は、日本橋で突然始まった事件ではありません。
何年も前の出来事から続いていた問題が、別の形で噴き出した事件と見ることができます。
武明がなぜ殺されたのかについては、『麒麟の翼』青柳武明はなぜ殺された?事件が起きた本当の理由を解説でも詳しく扱っています。
杉野達也も事故を理解するうえで重要な人物
水泳部事故を整理するとき、悠人だけを見ていては全体像をつかめません。
杉野達也もまた、過去の出来事を知る重要な人物です。
誰が何をして、その後どのように行動したのか。
それぞれを分けて見ることで、事故と現在の事件のつながりが分かりやすくなります。
杉野については、『麒麟の翼』杉野達也は何をした?水泳部事故と青柳悠人との関係を解説で詳しく解説しています。
水泳部事故は作品の「責任」というテーマにつながる
『麒麟の翼』では、「誰が悪かったのか」だけでなく、「起きてしまったことにどう向き合うのか」が問われます。
過ちを犯したとしても、その後に真実を話して責任を取るのか。
それとも隠してなかったことにしようとするのか。
この違いが、その後の人生を大きく変えていきます。
水泳部事故は殺人事件の原因を説明するためだけの設定ではなく、本作のテーマそのものにつながっているのです。
まとめ|水泳部事故を隠したことが何年後もの悲劇につながった
『麒麟の翼』の水泳部事故は、青柳武明殺害事件を理解するための重要な過去です。
悠人たちは事故と関わりながら、その真相と十分に向き合わないまま時間を過ごしていました。
しかし父・武明が息子の過去を追い始めたことで、隠されていた出来事が現在へ戻ってきます。
過去を隠したから終わったのではなく、隠したからこそ別の悲劇につながった。
そこが『麒麟の翼』の事件を理解する大きなポイントです。
事件全体を整理したい方は、『麒麟の翼』ネタバレ解説|犯人・事件の真相・結末・ラストまで完全整理もあわせてご覧ください。
原作『麒麟の翼』で過去の事件を読み直す
原作では、加賀が現在の事件から過去へとたどっていく過程をじっくり追えます。水泳部事故と現在の事件のつながりを整理したい方にもおすすめです。
映画『麒麟の翼』をもう一度観たい方へ
水泳部事故の真相を知ってから見返すと、悠人や武明の言動にも別の意味が見えてきます。DVD・Blu-rayで見直したい方は、ディスカスで作品を探してみてください。
