※この記事には『汝、星のごとく』原作小説の重大なネタバレがあります。

『汝、星のごとく』の櫂と暁海を見ていると、「最後は2人が結婚するのでは?」と思う方も多いでしょう。

高校時代に出会い、互いにとってかけがえのない存在になった2人。

しかし、原作の結末まで読んでも、櫂と暁海は夫婦にはなりません。

では、2人は結局どのような関係だったのでしょうか。

結論|櫂と暁海は結婚しない

先に結論から言うと、櫂と暁海は結婚しません。

暁海が結婚する相手は、高校時代の恩師だった北原先生です。

櫂とは一度別れ、その後それぞれ別の人生を歩みます。

ただし、「結婚しない=2人の愛が終わった」という話でもありません。

高校時代の櫂と暁海は恋人になる

櫂と暁海は瀬戸内の島で出会います。

ともに家庭に恵まれず、孤独を抱えていた2人は、互いを心の支えにするようになります。

やがて恋人になり、島の外で一緒に生きる未来を思い描きます。

しかし卒業後は別々の道へ進む

高校卒業後、櫂は東京へ向かいます。

一方、暁海は母親を置いていくことができず、島に残ります。

2人は遠距離恋愛を続けますが、やがてすれ違いが大きくなっていきます。

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2人は別れる

櫂と暁海は恋人関係を続けることができなくなります。

しかし、それは相手を嫌いになったからではありません。

別れた後も互いへの思いは残ります。

暁海が櫂に毎月借金を返し続けることが、2人をつなぐ細い関係になります。

暁海は北原先生と結婚する

その後、暁海は北原先生から結婚を提案されます。

そして2人は結婚します。

ただし、北原先生との結婚は、櫂との恋を完全に忘れた結果ではありません。

北原先生は暁海の事情を理解し、無理に一般的な夫婦の形を求める人物ではありません。

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櫂と暁海は最後に再び一緒になる

櫂が胃がんを患ったことを知った暁海は、櫂のもとへ行きます。

北原先生も暁海の気持ちを理解し、その決断を受け入れます。

暁海と櫂は再び同じ場所で生活するようになります。

しかし、この時点でも2人が結婚するわけではありません。

なぜ櫂と暁海は結婚しなかったのか

原作は「本当に大切な相手なら結婚するべき」という考え方だけでは描かれていません。

むしろ作品全体を通して、世間が考える正しい形と、その人自身が望む生き方は同じとは限らないというテーマが描かれます。

暁海にとって北原先生は夫。

櫂は人生の中でどうしても消えることのない特別な人。

どちらか一方だけで暁海の人生を説明することはできません。

櫂にとって暁海は最後まで特別な存在

櫂もまた、別れた後に暁海を忘れたわけではありません。

長い間離れていても、暁海の存在は櫂の人生に残り続けます。

そして人生の最後には、暁海が櫂のそばに戻ってきます。

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櫂は暁海と一緒に島へ戻る

病状が進んだ櫂は、瀬戸内の島へ戻って花火を見ることを望みます。

暁海は櫂とともに島へ戻ります。

そして櫂は、暁海のそばで最期を迎えます。

2人は「夫婦」ではなくても結ばれていた?

法律上、櫂と暁海は夫婦ではありません。

しかし「結ばれたかどうか」を婚姻届だけで判断すると、この作品の本質を見失ってしまいます。

高校生の頃から長い年月を経ても、互いを忘れることができなかった。

そして櫂の人生の最後には、暁海がそばにいる。

その意味では、2人は制度ではなく、人生の深い部分でつながり続けた関係だったと言えるでしょう。

北原先生は邪魔をする存在ではない

恋愛作品では、主人公2人の間に別の結婚相手が登場すると「邪魔な人物」と見られることがあります。

しかし北原先生はそうではありません。

櫂と暁海の関係を理解しながら、暁海自身が自分の人生を選べるよう支える人物です。

だからこそ、暁海と北原先生の結婚と、櫂への愛は単純な三角関係として処理できません。

『汝、星のごとく』が描くのは一つではない愛

原作の紹介でも、『汝、星のごとく』は「ひとつではない愛の物語」とされています。

恋人、夫婦、親子、友人。

関係に名前をつけることだけが、その人との繋がりを決めるわけではありません。

櫂と暁海が結婚しないことも、この作品のテーマと深く関係しています。

まとめ

櫂と暁海は結婚しません。

暁海が結婚する相手は北原先生です。

しかし暁海と櫂の関係は、それで終わるわけではありません。

櫂が胃がんになった後、暁海は櫂のもとへ行き、人生の最後の時間を一緒に過ごします。

夫婦にはならなかった2人ですが、互いにとって人生から消すことのできない存在だったことが、最後まで描かれます。

『汝、星のごとく』を原作でも読みたい方へ

櫂と暁海の関係は、「恋人」「元恋人」「夫婦」といった言葉だけでは説明できません。

原作では、2人だけでなく北原先生を含めた複雑な愛の形が丁寧に描かれています。

「結婚しないのに、なぜここまで深くつながっているのか」が気になった方は、原作で読むとより分かりやすくなります。