※この記事では、映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』と原作について触れています。2026年9月現在、映画公開前のため、公開後に映画本編を確認して具体的な違いを追記します。

『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』には、遠藤和さん本人が残した日記をもとにした原作があります。

では、映画と原作は同じ内容なのでしょうか。

まず押さえておきたいのは、原作が小説ではなく実在した和さん自身の記録であるという点です。

映画は、その実話を川口春奈さん、高杉真宙さんらが演じる作品になります。

この記事では、現時点で分かっている映画と原作の違いを整理します。

原作は遠藤和さん本人の日記をもとにした手記

映画の原作は、遠藤和さんの『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』です。

和さんは21歳でステージIVの大腸がんを宣告され、22歳で将一さんと結婚。

23歳で娘を出産し、24歳で亡くなりました。

そして亡くなる10日前まで日記を書き続けています。

原作の詳しい内容は、『ママがもうこの世界にいなくても』原作はある?「私の命の日記」の内容で解説しています。

映画では川口春奈が遠藤和さんを演じる

映画版で和さんを演じるのは川口春奈さんです。

夫・将一を演じるのは高杉真宙さん。

監督は山戸結希さんです。

つまり原作では「本人の言葉」だったものが、映画では俳優の演技、表情、声、映像によって表現されます。

ここが原作と映画の最も大きな違いです。

違い① 原作は「本人の内側」から描かれる

日記の強みは、そのとき本人が何を考えていたのかが直接残っていることです。

怖かったのか。

うれしかったのか。

夫や娘に何を感じていたのか。

原作では、和さん自身の視点から人生をたどることができます。

一方、映画ではすべてを心の声として説明するわけにはいきません。

川口春奈さんの表情や動き、将一との会話などを通して和さんの気持ちを表現することになります。

違い② 映画では出来事が整理・再構成される可能性がある

原作の文庫版は368ページあります。

そのすべてを一本の映画に入れることは現実的ではありません。

そのため映画では、和さんの人生の中から重要な出来事を選び、物語として再構成する必要があります。

どの出来事が映画に残り、どの出来事が省略されるのか。

これは公開後に原作と比較すると見えてくるポイントです。

違い③ 原作には「娘と父のその後の5年間」がある

2026年の文庫版には、約1万8000字の特別寄稿「あの日から、僕らは」が追加されています。

描かれるのは、和さんが亡くなったあとの将一さんと娘さんの5年間です。

ここは映画との比較で特に注目したい部分です。

映画が和さんの人生をどこまで描くのか。

和さんが亡くなったあとまで描くのか。

あるいは和さんと家族が過ごした時間を中心に終わるのか。

2026年9月現在、映画本編を確認できていないため断定はできません。

映画のラストについては、公開後に『ママがもうこの世界にいなくても』最後はどうなった?ラストを解説で詳しく整理します。

違い④ 映画には映像だから伝えられるものがある

逆に映画にしかできない表現もあります。

夫婦が一緒にいる時間。

娘を抱く姿。

病院で過ごす時間。

言葉にしなくても、人物同士の距離や表情から伝わるものがあります。

原作と映画は、どちらが正しいという関係ではありません。

同じ人生を「本人の言葉」と「映像」という異なる方法で伝える作品と考えたほうが分かりやすいでしょう。

映画はどこまで実話なの?

映画のもとになっているのは実話ですが、「実話を映画化した」ということと、「映画の全場面が現実にそのままあった」ということは同じではありません。

映画作品として成立させるために、出来事の整理や表現上の変更が行われる場合があります。

そのため、公開後は原作と映画を照らし合わせて確認する必要があります。

実話そのものについては、『ママがもうこの世界にいなくても』は実話?遠藤和さんの実話を解説をご覧ください。

川口春奈が演じる「和」と実在の遠藤和さん

実在した人物を演じる作品では、「どこまで本人に似せるのか」も重要になります。

見た目だけではありません。

話し方、家族との接し方、病気との向き合い方など、本人の人物像をどう映画の中に再現するのかがポイントです。

この点については、川口春奈は遠藤和さんをどう演じる?実在人物との違いで詳しく取り上げます。

映画を見る前に原作を読むべき?

この作品の場合、先に原作を読むのも一つの見方です。

和さんが24歳で亡くなったことは公式に明らかにされており、物語の結末を隠して楽しむタイプの作品ではありません。

むしろ和さん本人の言葉を知ってから映画を見ると、川口春奈さんが演じる一つ一つの場面を違った角度から見ることができるでしょう。

原作で和さん本人の言葉を読む

映画と比較したい場合は、父と娘の「その後の5年間」まで追加された2026年の文庫版があります。

まとめ

映画と原作の最大の違いは、原作が遠藤和さん本人の記録であることです。

映画では川口春奈さんが和さんを演じ、その人生を映像として再構成します。

原作だから伝わる本人の言葉。

映画だから伝わる家族の表情や時間。

両方を見ることで、遠藤和さんと家族の物語をより立体的に理解できる作品になりそうです。

映画公開後には、実際の本編を確認したうえで、具体的な変更点や映画オリジナル部分を追記します。