映画『ヴェノム』を見ていると、どうしても気になることがあります。

「ヴェノムってスパイダーマンの敵なのに、なぜスパイダーマンが出てこないの?」

さらに『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を見ると、2つの映画世界がつながっているような場面まで登場します。

そのため、

「ヴェノムとトム・ホランド版スパイダーマンは同じ世界?」
「ソニー・スパイダーマン・ユニバースって何?」
「原作ではヴェノムとスパイダーマンはどういう関係?」

と混乱しやすくなっています。

この記事では、映画版ヴェノムとスパイダーマンの世界の違い、MCUとの関係、原作コミックでのつながりまで整理します。

※この記事は『ヴェノム』『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』などの内容に触れています。

目次
  1. 結論|基本的には別世界。ただしマルチバースを通じて一時的につながった
  2. そもそもヴェノムはスパイダーマンの敵
  3. 原作ではヴェノム誕生にスパイダーマンが深く関わっている
  4. でも2018年の映画『ヴェノム』にはスパイダーマンがいない
  5. なぜスパイダーマンなしでヴェノム映画を作った?
  6. 「ソニー・スパイダーマン・ユニバース」とは?
  7. ヴェノムとモービウスは同じ世界?
  8. ではトム・ホランド版スパイダーマンも同じ世界?
  9. 『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のラストで何が起きた?
  10. なぜヴェノムがMCUへ移動した?
  11. ヴェノムは『ノー・ウェイ・ホーム』本編に出ていた?
  12. エディはその後どうなった?
  13. でもヴェノムの一部だけMCUに残った
  14. ではMCU版ヴェノムが誕生する?
  15. 原作ではスパイダーマンとヴェノムは同じ世界
  16. 『スパイダーマン3』に出たヴェノムはトム・ハーディ版と同じ?
  17. ヴェノムは何人いるの?
  18. モービウスのバルチャーはどういうこと?
  19. ただし世界設定を全部一つにまとめない方がいい
  20. ソニー側の映画世界は今後どうなる?
  21. スパイダーマンとヴェノムが本格的に戦う可能性は?
  22. 原作を知るとヴェノムの見方が変わる
  23. 一番簡単に整理すると?
  24. まとめ|ヴェノムとスパイダーマンは「原作では同じ、映画では世界によって違う」
  25. 歴代『スパイダーマン』シリーズを見返したい方へ

結論|基本的には別世界。ただしマルチバースを通じて一時的につながった

まず結論から言うと、トム・ハーディ主演の『ヴェノム』シリーズと、トム・ホランド版スパイダーマンが暮らすMCUは、基本的には別の世界です。

ただし『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』と『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』によって、マルチバースを通じて一時的につながったことが描かれました。

つまり、

最初から同じ世界だったわけではない。

しかし、別世界同士が一時的に接触したことはある、という関係です。

そもそもヴェノムはスパイダーマンの敵

原作コミックでは、ヴェノムはスパイダーマンと非常に深い関係を持つキャラクターです。

ソニー・ピクチャーズ公式もヴェノムについて、「スパイダーマン最大の宿敵」として紹介しています。

ヴェノムは、地球外生命体シンビオートと人間が融合して誕生する存在です。

代表的な宿主が、ジャーナリストのエディ・ブロックです。

原作ではスパイダーマンとの因縁から始まり、その後は単純な悪役ではなく、ダークヒーローやアンチヒーローとして描かれることも多くなりました。

原作ではヴェノム誕生にスパイダーマンが深く関わっている

原作コミックでは、ヴェノムの誕生にピーター・パーカーが大きく関わっています。

ピーターはある時期、黒いスーツのようなシンビオートを身につけます。

しかし、その正体が意思を持つ地球外生命体であることを知り、ピーターはシンビオートを拒絶します。

その後、そのシンビオートがエディ・ブロックと結びつき、ヴェノムになります。

つまり原作では、

ピーター
↓
シンビオートを使用
↓
シンビオートを拒絶
↓
エディ・ブロックと融合
↓
ヴェノム誕生

という流れがあります。

だからこそヴェノムは、スパイダーマンの能力や秘密をよく知る強敵になります。

でも2018年の映画『ヴェノム』にはスパイダーマンがいない

ところが、トム・ハーディ主演の2018年版『ヴェノム』では、ピーター・パーカーとの関係を使わずにヴェノムの誕生が描かれました。

エディ・ブロックが地球外生命体シンビオートと出会い、直接ヴェノムになります。

つまり映画では、スパイダーマンを経由せずにヴェノムを成立させたわけです。

ここが原作との大きな違いです。

なぜスパイダーマンなしでヴェノム映画を作った?

背景には映画の権利とシリーズ展開があります。

スパイダーマン映画を長年展開してきたのはソニー・ピクチャーズです。

ソニーはスパイダーマンだけでなく、その周辺にいるマーベルキャラクターを使った映画も展開してきました。

その代表が、

  • 『ヴェノム』
  • 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
  • 『モービウス』
  • 『マダム・ウェブ』
  • 『クレイヴン・ザ・ハンター』

などです。

ソニー公式の『モービウス』ページでも、同作を「Sony Pictures Universe of Marvel Characters」の作品として紹介しています。

▶ スパイダーマンはなぜソニー映画?マーベル・ディズニーとの関係と映画化権を解説

「ソニー・スパイダーマン・ユニバース」とは?

一般的には、ヴェノムやモービウスなどソニーが展開してきたスパイダーマン関連キャラクターの実写映画世界を、ソニー・スパイダーマン・ユニバース、略してSSUと呼ぶことがあります。

ただしソニー自身は時期によって、「Sony Pictures Universe of Marvel Characters」など別の表現も使用しています。

要するに、トム・ホランド版スパイダーマンのMCUとは別に、ソニーがヴェノムなどを中心に展開してきた映画群がある、と理解すれば分かりやすいです。

ヴェノムとモービウスは同じ世界?

映画では、そのつながりを示す描写があります。

ソニーは『モービウス』の予告編について、『ヴェノム』とのリンクを強く感じさせる場面があると公式に紹介しています。

予告では『ヴェノム』の舞台であるサンフランシスコで起きた事件への言及や、モービウスが「俺はヴェノムだ」と名乗る冗談まで登場しました。

少なくともソニー側の映画同士には、互いを意識したつながりが作られています。

ではトム・ホランド版スパイダーマンも同じ世界?

ここが一番重要です。

基本的には違います。

トム・ホランド版ピーター・パーカーはMCUに存在します。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からMCUへ登場し、アイアンマンやドクター・ストレンジなどと共演してきました。

一方、トム・ハーディ版ヴェノムはソニー側の別世界にいます。

最初から同じニューヨークや同じ地球に住んでいるという設定ではありません。

▶ なぜ『シビル・ウォー』から突然スパイダーマンが登場した?ソニーとマーベルの契約を解説

『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のラストで何が起きた?

この関係を大きく変えたのが、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』です。

本編後の場面で、エディとヴェノムが突然別の場所へ移動します。

テレビにはトム・ホランド版ピーター・パーカーの映像が映っています。

つまりエディとヴェノムは、何らかの理由によってトム・ホランド版スパイダーマンが存在する世界へ移動したことになります。

なぜヴェノムがMCUへ移動した?

その答えは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で明らかになります。

ドクター・ストレンジが使った魔法が失敗し、マルチバースの境界が崩れます。

その結果、別の宇宙からピーター・パーカーとスパイダーマンに関係する人物たちがMCUへ引き寄せられました。

トビー・マグワイア版やアンドリュー・ガーフィールド版のピーター、過去シリーズのヴィランたちが登場したのもそのためです。

エディとヴェノムも、このマルチバース異変によってMCUへ移動したと理解できます。

▶ 『ノー・ウェイ・ホーム』でなぜトビーとアンドリューが戻ってきた?マルチバースを解説

ヴェノムは『ノー・ウェイ・ホーム』本編に出ていた?

本編の戦いには参加していません。

エディ・ブロックは『ノー・ウェイ・ホーム』のエンドクレジット場面に登場します。

バーでMCUの世界について話を聞き、

  • アイアンマン
  • サノス
  • アベンジャーズ
  • スパイダーマン

などの存在を知ります。

つまりエディはMCUへ来たものの、ピーター本人と直接会うところまではいきませんでした。

エディはその後どうなった?

ドクター・ストレンジの最後の魔法によって、別世界から来た人物たちは元の宇宙へ戻ります。

エディ・ブロックも例外ではありません。

ピーターに会う前に、元の世界へ戻ってしまいます。

そのため、

トム・ホランド版スパイダーマンとトム・ハーディ版ヴェノムは、同じ映画世界に一時的に存在したものの、実際には対面していません。

でもヴェノムの一部だけMCUに残った

ここが重要です。

エディが元の世界へ戻ったあと、バーのカウンターには黒いシンビオートの小さな一部が残ります。

つまりエディとヴェノム本人は別世界へ戻ったものの、シンビオートの一部だけはMCUに残ったことになります。

この場面によって、MCU側にも将来的にシンビオートが関わる可能性が示されました。

ではMCU版ヴェノムが誕生する?

可能性を想像することはできますが、この場面だけで確定とは言えません。

黒いシンビオートが残ったことは映画で確認できます。

しかし、その後それが誰に寄生するのか、トム・ホランド版ピーターと結びつくのか、別のヴェノムになるのかまでは、この時点では明かされていません。

したがって、

「トム版ピーターが次に必ず黒いスーツになる」

と断定するのは避けるべきです。

原作ではスパイダーマンとヴェノムは同じ世界

映画とは違い、原作コミックでは両者は基本的に同じマーベル世界のキャラクターです。

しかもヴェノム誕生そのものにピーターが深く関わっています。

そのため、原作では、

  • 敵として戦う
  • 利害が一致して共闘する
  • 別のヴィランと一緒に戦う

など、非常に長い関係があります。

ソニー公式も『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』について、原作コミックではスパイダーマンとヴェノムが共闘してカーネイジと戦うほどの関係があると紹介しています。

『スパイダーマン3』に出たヴェノムはトム・ハーディ版と同じ?

違います。

2007年のトビー・マグワイア版『スパイダーマン3』にもヴェノムが登場します。

このヴェノムの宿主はエディ・ブロックですが、トム・ハーディ版とは別世界の人物です。

『スパイダーマン3』では、シンビオートが最初にピーターへ取りつき、ピーターが黒いスーツを身につけます。

その後ピーターがシンビオートを引き離し、それがエディ・ブロックと融合します。

こちらはトム・ハーディ版よりも、原作のピーターとヴェノムの関係に近い流れです。

ヴェノムは何人いるの?

映画だけでも、少なくとも別世界のヴェノムが存在します。

トビー・マグワイア版世界
→ 『スパイダーマン3』のヴェノム

ソニー側のヴェノム映画世界
→ トム・ハーディ演じるエディ・ブロック/ヴェノム

『ノー・ウェイ・ホーム』でマルチバースが明確に描かれたことで、同じキャラクターでも別宇宙に異なるバージョンが存在できることが分かります。

これはスパイダーマンがトビー・アンドリュー・トムの3人いるのと同じ考え方です。

▶ トビー版・アンドリュー版・トム版スパイダーマンは何が違う?能力・性格・世界観を比較

モービウスのバルチャーはどういうこと?

さらに話を複雑にしたのが『モービウス』です。

同作には、『スパイダーマン:ホームカミング』でバルチャーを演じたマイケル・キートンが登場します。

ソニー公式も公開前から、マイケル・キートンの登場がスパイダーマンとの関係をめぐる憶測を呼んでいることを紹介していました。

映画のエンドクレジット場面では、MCU側にいたエイドリアン・トゥームスがモービウス側の世界へ移動したように描かれます。

そしてモービウスへ接触します。

この場面によって、MCUとソニー側の映画世界がマルチバースを通じて接触できることが、さらに示されました。

ただし世界設定を全部一つにまとめない方がいい

スパイダーマン関連映画は権利関係とマルチバースが重なっているため、非常に複雑です。

そのため、

「ソニー映画だから全部同じ世界」

と考えると分からなくなります。

大きくは、

トビー版
→ 独立したスパイダーマン世界

アンドリュー版
→ 別の独立したスパイダーマン世界

トム版
→ MCU

トム・ハーディ版ヴェノムなど
→ ソニー側で展開された別のマーベル映画世界

と分けて考えると理解しやすくなります。

ソニー側の映画世界は今後どうなる?

『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は、ソニー・ピクチャーズ自身が『ヴェノム』シリーズの最終章として宣伝しています。

つまりトム・ハーディ版ヴェノムの3部作は、一度区切りを迎えています。

一方で、トム・ホランド版『スパイダーマン』は『ブランド・ニュー・デイ』で新章に入り、2026年現在もMCUとの共同展開が続いています。

そのため今後もソニーが持つスパイダーマン関連キャラクターとMCUがどう関わるかは、作品ごとに確認していく必要があります。

スパイダーマンとヴェノムが本格的に戦う可能性は?

原作では非常に有名な組み合わせなので、映画での本格共演を期待する声が出るのは自然です。

さらに『ノー・ウェイ・ホーム』ではMCU側にシンビオートの一部が残りました。

ただし、それだけでトム・ホランド版ピーターとトム・ハーディ版ヴェノムの対決が確定したわけではありません。

今後どの形でシンビオートを使うのかは、実際の作品で確認する必要があります。

原作を知るとヴェノムの見方が変わる

トム・ハーディ版だけを見ると、ヴェノムは最初からエディ・ブロックの相棒のように見えます。

しかし原作では、スパイダーマンとの関係がヴェノム誕生の重要な部分を占めています。

ピーターに拒絶されたシンビオートと、ピーターを憎むエディ・ブロック。

この2者が結びつくことで、スパイダーマンにとって非常に危険な存在になります。

映画と原作を比較すると、2018年版『ヴェノム』がスパイダーマン抜きでキャラクターの起源を大きく作り直したことがよく分かります。

一番簡単に整理すると?

最後にかなり簡単にまとめます。

原作コミック
→ スパイダーマンとヴェノムは同じ世界。非常に深い因縁がある。

トビー版『スパイダーマン3』
→ ピーターとヴェノムが同じ世界に存在する。

トム・ハーディ版『ヴェノム』
→ トム・ホランド版MCUとは基本的に別世界。

『ノー・ウェイ・ホーム』
→ マルチバースの影響でエディが一時的にMCUへ来る。

その後
→ エディは元の世界へ戻るが、シンビオートの一部がMCUに残る。

まとめ|ヴェノムとスパイダーマンは「原作では同じ、映画では世界によって違う」

ヴェノムは原作コミックではスパイダーマン最大の宿敵のひとりであり、ピーター・パーカーと非常に深い因縁を持っています。

しかしトム・ハーディ主演の映画『ヴェノム』シリーズでは、スパイダーマンとの過去を使わずにヴェノムの起源が作り直されました。

そしてトム・ホランド版スパイダーマンはMCUにいるため、トム・ハーディ版ヴェノムとは基本的に別世界です。

ただし『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』と『ノー・ウェイ・ホーム』によって、マルチバースを通じて2つの世界が一時的につながりました。

エディ本人は元の世界へ戻りましたが、MCUにはシンビオートの一部が残っています。

つまり、

「ヴェノムとスパイダーマンは同じ世界?」

への答えは、

原作なら基本的にYES。
トム・ハーディ版ヴェノムとトム・ホランド版スパイダーマンなら基本的にNO。
ただしマルチバースで一時的につながった。

となります。

スパイダーマン映画が分かりにくく感じるのは、同じキャラクターが複数の世界に存在し、さらにその世界同士がマルチバースによって行き来できるようになったためです。

▶ スパイダーマンはなぜソニー映画?マーベル・ディズニーとの関係と映画化権を解説

▶ 『ノー・ウェイ・ホーム』でなぜトビーとアンドリューが戻ってきた?マルチバースを解説

▶ トビー版・アンドリュー版・トム版スパイダーマンは何が違う?能力・性格・世界観を比較

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『スパイダーマン』は、トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版、トム・ホランド版と、それぞれ違ったピーター・パーカーの物語が描かれてきました。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をはじめ、シリーズ同士のつながりを理解するには、過去作を見返しておくと人物関係や小ネタもより分かりやすくなります。

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